第9位【岐阜県】高山祭
第9位は、日本三大美祭のひとつと言われている岐阜県の「高山祭」。屋台と呼ばれる山車は豪華で美しく、各屋台には100以上もの提灯が取り付けられているので、夜には幻想的な雰囲気も楽しめます。
高山祭は、春の「山王祭」と秋の「八幡祭」の2回行われます。2022年4月には山王祭が3年ぶりに開催されました。10月に開催される秋の「八幡祭」では、国の重要有形民俗文化財である12台の屋台が曳きそろえられ、秋だけの「屋台曳き廻し」も行われる予定です。
第8位【富山県】おわら風の盆
第8位は、300年の歴史を持つ富山県の祭り「おわら風の盆」。浴衣やはっぴ姿の男女が編み笠をかぶり、おわら節に合わせて三日三晩踊り歩きます。
「おわら」という言葉の由来は、「おわらひ(大笑い)」説、「おおわら(大藁)」説、「おわらむら(小原村)」説など複数の説があります。また「風の盆」は、台風を避け豊作を祈願する祭りの名前が「風の盆」だったことから付けられているそうです。
おわら風の盆は、2022年度に3年ぶりの開催が決定しています(8月20日~30日の前夜祭とおわら演舞場ステージは中止)。
第7位【秋田県】秋田竿燈まつり
第7位は、秋田県の「秋田竿燈まつり」。真夏の病魔や邪気を払う、ねぶり流し行事を原型としつつ、竿燈(かんとう)を用いる独自の行事として発展しました。
46個の提灯を付けた大きな竿燈「大若」を、手のひら、肩や腰、額などに乗せてバランスをとる「妙技会」が見どころ。長さ12m、重さ50kgの大若を使うこの大技は、迫力満点ですよ。
3年ぶりの開催となる2022年は、市民パレードやふれあい竿燈(竿燈に触れたり、写真撮影ができたりするイベント)は行われないものの、妙技会は実施される予定です。
第6位【山形県】山形花笠まつり
第6位は、山形県の「山形花笠まつり」。1963年から開催されている「蔵王夏まつり」のイベントのひとつだったものが、独立して現在の形になったそう。
各団体がそろいの浴衣を着て、5~6個の花飾りのついた笠を手に持ち踊ります。「ヤッショ、マカショ」という威勢のいい掛け声でも有名です。
2020年は中止になり、2021年にはパレードの会場を球場に移すなどして実施。2022年は3年ぶりに、山形市の中心市街地にてパレードが開催される予定です(パレード中の掛け声を禁止するなど、新型コロナ感染症対策を講じた上での実施)。
第5位【高知県】よさこい祭り
第5位は、1954年に高知県で始められた「よさこい祭り」。戦後の不景気を吹き飛ばし、市民を元気づけようと企画された祭りです。
「鳴子を鳴らし前進する踊りであること」以外は、ジャンル無制限の自由な踊りで、曲のどこかに「よさこい鳴子踊り」のフレーズが入っていればどのような音楽でも良いというのが特徴で、チームごとの独創的な演技が楽しめます。
「よさこい」の正確な由来はわかっていませんが、「夜さ来い(夜にいらっしゃい)」という古語が変化したとも、高知城を築く際に木遣り節として「ヨイショコイ」という掛け声ではないかとも言われています。
2022年は「よさこい祭り」としては中止となりましたが、「2022 よさこい鳴子踊り特別演舞」が実施されることになりました。
第4位【宮城県】仙台七夕まつり
第4位は、伊達政宗公の時代から続く宮城県の伝統行事「仙台七夕まつり」。商店街が約3,000本もの笹飾りで埋めつくされる、日本一の七夕まつりです。5本1セットで作られる笹飾りで、豪華さやデザインを競い合います。
2021年は規模を縮小した形で開催されましたが、2022年は従来通りの規模に戻して開催される予定です。
第3位【京都府】祇園祭
第3位は、1100年前に始まったとも言われ、非常に長い歴史を持つ京都府の「祇園祭」。7月1日(吉符入)から31日(疫神社夏越祭)まで、1カ月にわたってさまざまな祭事が行われます。
なかでも、34基の山鉾が練り歩く山鉾巡行(やまほこじゅんこう)は一番の目玉。「京都祇園祭の山鉾行事」はユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
3年ぶりに開催される2022年は、有料観覧席の数などは減るものの、できる限り本来の形での催行が予定されています。
第2位【徳島県】阿波おどり
第2位は、400年以上の歴史がある徳島県発祥の祭り「阿波おどり」。全国で数多く開催されていますが、なかでも徳島市の阿波おどりは日本最大規模を誇ります。
「連」と呼ばれるグループに分かれ、大勢の踊り子が軽快なリズムに合わせ踊るさまはまさに壮観。連ごとの個性、踊りや楽器演奏の技術などにも注目です。
2022年の阿波おどりのテーマは「ここからはじまる NEW STORY 阿波おどり未来! 2022」。通常より縮小した規模で開催予定です。
第1位【青森県】青森ねぶた祭
第1位は、巨大な灯篭(この灯篭のことを「ねぶた」とも呼びます)を乗せた山車が練り歩く、青森県の祭り「青森ねぶた祭」。
ねぶたの周りでは、ハネトと呼ばれる踊り子たちが「ラッセーラー、ラッセーラー」という掛け声とともに踊ります。武者、鬼などが描かれた立体的な造形の迫力に圧倒されること間違いなし!
2022年は、ねぶたの出発方法が、一斉スタート方式(右回り)から、出発地点より1台ずつ運行する順次スタート方式(左回り)に変更されます。また、ハネト(ねぶたと共に練り歩く踊り手)として参加するには事前登録が必要です。
8割を超える知名度を誇る青森ねぶた祭ですが、その特徴的な名称「ねぶた」の意味についてはご存じでしょうか。アンケートの結果、「よく知っている」の割合はわずか1割程度、「全く知らない」が4割程度という結果でしたが、よく知っている人の割合が少ないのも無理はなく、正確な由来についてはわかっていません。
さまざまな説がありますが、青森ねぶた祭は七夕祭りの灯籠流しの変形だろうと言われており、「ねぶた」の名前の由来としては、「眠り流し」(眠気を払う行事)からきているという説が有名です。
【調査概要】
有効回答数:561名
調査期間:2022年4月14日~2022年4月19日
調査対象:全国、20代以上の男女
調査手法:Webアンケート