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三輪山とは?
奈良県北部奈良盆地の南東部に位置する「三輪山」は、なだらかな円錐形の山です。高さ467m、周囲16kmで、松や杉、檜などの大樹に覆われています。ひとつひとつの草木にいたるまで、神宿が宿るとされ、太古から大物主大神が鎮まる神の山として信仰されてきました。
特に山中の杉は、『万葉集』などの歌集に詠まれていて、「三輪の神杉」として神聖なものとされ、のちに三輪山の杉葉で造られた杉玉は、酒造りのシンボルとして酒屋の軒先に飾られるようになりました。
また、山中には神霊が鎮まる岩が3カ所あり、磐座(いわくら)と呼ばれて信仰の対象になっています。
江戸時代にはもっとも厳しい政令が敷かれていた
三輪山は、古くから山そのものがご神体とされていたため、神官や僧侶以外は足を踏み入れることができませんでした。江戸時代には徳川幕府による厳しい政令で、平等寺の許可がないと入山は不可能に。
三輪山を登拝するには?
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明治時代以降は、これまでの伝統にもとづいた「入山者の心得」が制定され、ルールを遵守すれば誰でも入山ができます。
登拝を希望する場合は、まず大神神社の境内の摂社・狭井神社の社務所で許可を得る必要があります。社務所で氏名・住所・緊急連絡先を記入して、300円を納めた後、参拝証の白いたすきを受け取り、各自御幣(ごへい)でお祓いをするのです。
ちなみに登拝受付は午前9時から正午までとなっており、午後4時までの下山が義務付けられています。三輪山登拝にかかる時間は、ゆっくり登っても頂上までは1時間半ほどです。
※2022年7月現在、三輪山登拝の受付は当分の間、中止。
道中でのルール
道中では、以下のルールが定められています。
- 白いたすきを外さない
- 3時間以内に登下山しなければならない
- 火器の使用は禁止
- 動植物や土砂などの採集は禁止
- ペットの同伴禁止
- 宗教活動や勧誘は禁止
- お供え物の放置は禁止
- 飲食、喫煙、写真撮影は一切禁止(水分補給のミネラルウォーターなどの飲用は可能)
- 下山以降も山中での出来事・情報は他言しない
あくまで三輪山に登るのは、登拝目的でなければいけません。観光目的はNGです。ルールを厳守して登拝しましょう。
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三輪山は「神様から呼ばれないと行けない」といわれている山。偶然、行くことになったら、それは神様から呼ばれている証拠かもしれませんね。