
ミュンヘン郊外の小さな町にあるビール醸造所「アインガー」

ミュンヘンから南東へ約30km、車で30分ほどの場所に位置する「アイイング(Aying)」という町にあるビール醸造所「アインガー(Ayinger)」。創業は1878年、140年以上の歴史を誇る醸造所です。創業者から代々受け継がれてきた醸造技術を現代に伝えながら、ゲストハウスやパブ、レストランなどの事業も展開。

欧州最大といわれる、ビールのコンテスト「ヨーロピアン・ビアスター・アワード」にて、何度も金賞を受賞しているほか、世界的なコンテストでも多くの受賞歴を誇る由緒ある醸造所なのです。
最新機器をそろえる工場内部へ潜入

清潔感のあるこちらの工場は、1999年に新築されたもの。工場が一新されて以降、ヨーロッパで最もハイテクな機械を導入するビール工場のひとつとなり、ここで国内外に向けたさまざまなビールを製造しています。大量生産のための大きなタンクや梱包して荷出しするためのコンベアなど、最新機器を順々に案内していただきましたよ。

日本で開催されたイベントに参加したこともあるそうなので、ビール好きならこのマークを目にしたことがある人もいるのではないでしょうか。
記念ビールのエクスポートビールを試飲

さて、工場の見学の最後には、試飲サイズとは思えない大きなジョッキでビールを味わいました。いただいたのは、エクスポートビールという種類の「ヤーフンデルト(Jahrhundert Bier)」です。
醸造所の創業100周年となる1978年に開発された記念のビールで、淡い黄金色が美しく、コクがありながらもスッキリとした喉ごし。軽すぎずスパイシーさも微妙に感じられる、心地よいビールでした。
夏はテラスがおすすめ!醸造所直営の居酒屋へ

工場見学が終わったあとは、徒歩20分ほどの場所にある、ブルワリー直営の居酒屋「ブロイシュトゥーベル(Bräustüberl)」へ向かいました。アイイングの中心地にあるこちらの居酒屋もまた、1873年創業という古い歴史を誇り、バイエルンの家庭料理と新鮮なビールを提供しています。
木々に囲まれたのんびりした雰囲気が漂い、夏はテラスでビールというのも気持ちよさそうです。
バイエルンの雰囲気満点!陽気な音楽イベントも開催

ビアホール感たっぷりなこちらのレストラン、テーブルに着くと早速プレッツェルのツリーが迎えてくれましたよ。ワイワイと食事を楽しんでいるなか、店内では民族音楽のライブが始まりました。

陽気な音楽が始まると、手拍子をたたきながら踊りだす人の姿も。ビールの力も相まって、店内はさらに活気づき、南ドイツならではの明るい雰囲気に包まれました。こちらのレストランでは、毎月最初の火曜日にはバイエルン地方の民族音楽のライブが無料で開催されているそうです。
ドイツに来たなら食べておきたい!バイエルン名物料理「シュバイネブラーテン」

さて、こちらでいただいたのは、ドイツの家庭料理としても知られるローストポーク「シュバイネブラーテン」。肩肉とバラ肉、2種類の部位が盛り付けられた豪快な一皿です。食べた瞬間、パン粉をまとっているのかと思うほど表面がカリカリに焼きあがっていました。
お肉はナイフを当てるだけでホロっと崩れるほど柔らかく、ジューシーな口当たり。ビールでじっくり煮込んだグレービーソースも味わい深く、ホロホロのお肉とよく合いましたよ。
付け合わせに添えられた、マッシュポテトのお団子「クネーデル」もドイツでよく食べられているというお馴染みの料理なのだとか。モチモチした食感で、懐かしさを感じる味わいでした。
ビアホールならではの陽気なムードの中、ドイツの名物料理を存分に楽しむことができました。ビール醸造所・アインガーは、ミュンヘンにも提携店がいくつかあるそうなので、機会があったら是非思い出してみてください。
[all photos by minacono]
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[参照]
・Privatbrauerei Ayinger(英語): https://www.ayinger.de/cms/index.php/startpage.html
取材協力:ドイツ観光局

minacono ライター
日本とカナダで観光業界に勤務。旅行会社、現地ツアーオペレーター、航空会社、観光局、いろんな分野で旅と関わってきました。現在はフランス在住。美味しい食べ物とお酒がうまく出会った時すぐ感動する。犬好き。でも猫みたいな性格に憧れる。
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