老舗茶舗「福寿園」のカフェ「茶寮 FUKUCHA 京都駅店」
©︎茶寮 FUKUCHA
寛政2(1790)年に創業して以来、230余年伝統を継承しながらも常に革新を加え、お茶づくりに専念してきた老舗茶舗「福寿園(ふくじゅえん)」。その伝統の宇治茶を気軽に楽めるようにと誕生したのがブランド「FUKUCHA(フクチャ)」です。
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京都駅ビル中央口の2階という便利な場所にある「茶寮 FUKUCHA 京都駅店」。宇治茶の新しい可能性を追求したお茶やスイーツ、食事を堪能できます。朝8時30分からオープンしているので、朝食に訪れる人も多いようです。
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塗り壁やモルタル風のテーブルに白木の家具を合わせ、和のランプや和花があしらわれた和モダンな店内は、明るく清潔感を感じさせながらもシックなイメージ。テーブルやカウンターなど好みの席を選べます。店頭のカウンターで注文をするセルフサービススタイルです。駅ビルの中とは思えないほど落ち着ける空間で、ゆったりと日本茶やスイーツ、軽食を楽しめますよ。
パティシエが趣向を凝らした珠玉のスイーツ
こちらでは本格的な宇治茶はもちろん、試行錯誤を経て完成した絶妙なブレンドのハーブティー、お茶のおいしさを引き立てる華やかなスイーツを満喫できます。
シェフパティシエの杉本 映(すぎもと えい)氏は、京都のパティスリーやホテルでシェフを歴任し、2019年に「茶寮 FUKUCHA」のオープンに伴い就任。宇治茶の魅力を最大限に活かしながら、創意工夫にあふれるアーティスティックで洗練されたスイーツを生み出しています。
人気ランキングTOP1「トラディショナルティー ペアリングセット」
お店での一番人気は「トラディショナルティー ペアリングセット」1,650円(税込)。それぞれのお茶にフルーツを活かしたスイーツを組み合わせ、宇治茶とスイーツのペアリングを楽しめます。煌めくような華やかな見た目が素敵です。※10:00~18:00までの限定メニュー
スイーツがあしらわれたお皿は、シェフ自らがハーバリウム(植物標本)の手法で作られたのだそう。お花が封じ込められた美しい器の上のスイーツたちが、より一層輝きを放っています。気軽に楽しめるプチアフタヌーンティーのようなイメージです。
まずは「抹茶とショコラオランジュ」(左端)のペアリング。濃厚な旨味を感じる「抹茶」には、まろやかな口溶けのホワイトチョコレートのムースに、オレンジの皮のコンポートをアクセントに添えた「ショコラオランジュ」を。
鮮やかな「抹茶」のグリーンとオレンジ色の「ショコラオランジュ」との色合いが絶妙。オレンジの香りが「抹茶」の香りを引き立てます。
次は「煎茶」と「柚子クリーム最中」(左から2番目)。甘味、旨味、苦味、渋味、全てのバランスがとれた「宇治煎茶」は、さわやかな香りと品のよい甘味が特徴。「柚子クリーム最中」は、最中に白餡、低脂肪の軽やかなクリームを合わせています。柚子のシャープな酸味が、煎茶のさわやかな旨味を引き立てます。
日本で育ったお茶の葉を使い、日本で紅茶に加工された優しい風味の「和紅茶」には、ワイルドブルーベリーを合わせた「ミルティーユショコラ」を(右から2番目)。
和紅茶の香りをまとわせたミルクチョコレートのガナッシュには、ワイルドブルーベリーを忍ばせています。酸味のあるブルーベリーの風味が、すっきりとした風味と繊細で甘い香りが特徴の「和紅茶」と好相性。
ラストは「ほうじ茶」と「クルミとイチジクのタルト」(右端)。飴色に透き通る水出しの「ほうじ茶」は、苦味と渋味は控えめで香ばしくあっさりとした口当たり。
アーモンドクリームのタルトに濃厚な風味のセミドライイチジクとキャラメリゼしたクルミをトッピング。濃厚な甘味のイチジクに香ばしい「ほうじ茶」が相性抜群です。
人気ランキングTOP2「抹茶ブランマンジェ VERT」
©︎茶寮 FUKUCHA
人気No.2を誇るのは「抹茶ブランマンジェ VERT」1,650円(税込)。ガラスの器にあしらわれた艶やかに輝く球体。まるでアート作品のようなこちらは、実はスイーツなのです。※10:00~18:00までの限定メニュー
飴をまとった球体をスプーンでパリっと割ると、なめらかな抹茶クリーム、栗、白玉が現れます。底に忍ばせているゼリーと一緒に味わうとツルンとした食感が加わり、繊細にして贅沢な味わいが口の中に広がります。添えられた柚子がさわやかなアクセントに。
人気ランキングTOP3「深蒸しショコラ 宇治抹茶」
©︎茶寮 FUKUCHA
人気No.3に選ばれたのは「深蒸しショコラ 宇治抹茶」660円(税込)。「福寿園」の茶師と「茶寮 FUKUCHA」のシェフパティシエがコラボレートして生まれた一品です。厳選した宇治抹茶に上質なベルギー産チョコレートを練り込み、低温でじっくりと蒸して焼き上げています。
濃厚な口どけとサクサクとした食感、抹茶の香りと旨味を最大限に引き出した贅沢な逸品です。深みのある美しい緑色が印象的。ほうじ茶と和紅茶を合わせた「深蒸しショコラ 香ばしブレンド」もあります。
「深蒸しショコラ 宇治抹茶」と「深蒸しショコラ 香ばしブレンド」は、1本4,000円(税込・冷凍)で持ち帰りも可能。新幹線に乗る前にお土産に購入してもいいですね。
また、夏には「宇治茶ティラミスかき氷」各1,000円(税込)も人気です。
「笹巻おこわ ほうじ茶セット」を実食
「笹巻おこわ(鰻と鶏牛蒡) ほうじ茶セット」1,320円(税込)もいただくことにしました。
笹に巻かれた和の趣きあふれるおこわが二つ。だし巻き、べったら漬け、お茶の葉の佃煮、きんぴらごぼうが添えられています。和の美しさに目が潤います。
「ほうじ茶」は、渋味が少なく料理の味わいを妨げない飲み心地。2煎目用の急須も用意され、心ゆくまでたっぷりといただけます。
まずは「鶏牛蒡(とりごぼう)」をいただきます。ほのかに笹の葉の香りが漂います。おこわには新潟県産うるち米を使用。もちもちとしたおこわに鶏の旨味が溶け込み、山椒の実が品のよい風味を添えています。
「鰻」は少し濃い目の味付けで、まろやかな鰻の旨味が口の中に広がります。このおこわ一つだけでも満足できるほどのおいしさ! おこわに「お茶の佃煮」を合わせていただくと、また味わいが変わりますよ。
「だし巻き」は甘さ控えめでだしの風味を堪能できます。京都ならではの味わいに旅気分が盛り上がりるはず。食事を終えた後、2煎目の「ほうじ茶」をいただいていると、体の隅々まで染み渡るようでほっこりと癒されます。
軽めながらもおこわにはもち米を使用しているので、満足感があります。朝食にはもちろん、軽めのランチや夕食、この後にスイーツをいただくのならちょうどよいサイズ。全体のバランスがよく考え抜かれたメニューです。
「燻製茶とお茶漬けの香ばしあわせ」4種
最後に、小腹がすいた時にぴったりの「燻製茶とお茶漬けの香ばしあわせ」4種をご紹介します。素材の組み合わせが斬新な新感覚のお茶漬けと燻製茶は、オリジナリティにあふれるものばかり。
©︎茶寮 FUKUCHA
「山椒燻製茶」×「京漬物茶漬け」880円(税込)。明太子を絡めた長芋の漬物や壬生菜の漬物とちりめんじゃこに、抹茶とかつお出汁をかけていただきます。山椒が香る燻製茶と共に味わえば、京都風味を堪能できますよ。
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「生姜燻製茶」×「鯖味噌煮茶漬け」880円(税込)。味噌で甘めに味付けした鯖に白葱を添え、鶏ほうじ出汁をかけていただく贅沢な味わいのお茶漬け。生姜の香る燻製茶と好相性。
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「柚子燻製茶」×「燻製鮭茶漬け」880円(税込)。バジルが香るスモークサーモンに昆布の旨味が加わり、抹茶かつお出汁をかけて味わう新感覚のお茶漬け。柚子の香る燻製茶と共に。
©︎茶寮 FUKUCHA
「黒胡椒燻製茶」×「燻製鶏茶漬け」880円(税込)。ゴーダチーズの香りをまとう燻製鶏に胡椒を絡め、鶏ほうじ出汁をかけていただく新感覚のお茶漬け。黒胡椒の香りがスパイシーな燻製茶と共に。
店頭では日本茶や和紅茶のティーバッグ、チョコレートを合わせた「福ぼうろ」や「フラワー最中」をお土産に購入できます。お店で楽しんだ味覚を自宅で楽しめますよ。
京都に到着した後、または新幹線に乗る前に、朝食やランチ、カフェ、軽めの夕食と使い勝手は自由自在。カジュアルに日本茶を楽しめる茶寮です。
住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町901
京都駅ビル 中央口2階
TEL:075-744-0552
営業時間:8:30~20:00[L.O.19:30]
定休日:不定休
※今後の社会情勢に伴い、休業日や営業時間を変更する場合があります。最新の情報は公式HPの「お知らせ」をご覧ください。
URL:https://fukucha-fukujuen.com/
[Photos by Yo Rosinberg]
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