【TABIZINE 現地特派員による寄稿】
タイ国内で一番高い大仏塔
ガイドブックにはあまり載っていないお寺「ワットタンマモンコン(Wat Dhammamongkol)」へ行ってきました。
ここはタイ国内で一番高いと言われている大仏塔があるお寺です。その高さはなんと94.78メートル! 観光客がほとんどいないこのお寺は、とてものんびりして和やかな雰囲気です。広い敷地の中で、最も見逃せないスポットが3か所ありますので紹介したいと思います!
見所その1 塔の最上階の聖地
この寺院は、バンコク郊外では比較的新しいお寺です。森の隠れ家で20年以上を過ごした尊敬された修道士によって1960年代初期に建立されました。大仏塔はその高さを外から眺めるだけで圧巻ですが、せっかくなので中に入ってみましょう。内部は全部で14階建てです。
1階が瞑想を教える学校、3階が展示室。タイ各地で使われていた昔の生活用品などが展示されています。エレベーターで10階に上がると博物館があります。博物館では仏教テキスト、古代の仏像、陶器、寺院家具などの多数のコレクションを見る事ができます。12階はラジオ局などがあります。
そして最上階(14階)は白壁に美しい装飾が施された本堂で、住職の高僧ウィリヤンがバングラディシュのコータマ寺院から拝借した仏像が安置されています。そこは“塔の最上位のチャペルの中の聖地“と呼ばれる程、素敵な空間なのです! この日は残念ながらエレベーターのメンテナンス中で最上階に昇る事ができませんでしたが(写真は1階)、訪れた際はぜひ14階まで行ってみてください。
見所その2 翡翠の仏像
大仏塔の隣の大きなドームの建物がルアンポーヨック館です。そこに世界最大級の翡翠の巨大な仏像が収納されています。材料となった宝石は、高僧ウィリヤンがカナダのバンクーバーにある湖の底で発見したもの。重さ32トンのその巨大な宝石は1992年にタイに運ばれ、一つの石を2つに分けて「ルアンポーヨック像」と「チャオメーグアンイン像」が彫られました。緑というよりは黒に近い深いグリーンが印象的な像です。製作費はなんと約9000万円にものぼるとか・・・。
翡翠の像の頭上のドームにも注目してみてください。ドームの内部は青銅パネルが仏陀の人生を表しているそうです。こんなに大きな翡翠の像は中々見る事が出来ないので、参拝の際はお見逃しなく!
見所その3 ステンドグラスに囲まれた大仏像
個人的に一番好きなのがこちらです。ルアンポーヨック館のさらにもう一つ隣の建物に入ってみましょう。中に入るとそこにはステンドグラスに囲まれた大きな仏像があります。これまでの2つと違って、こちらは高い天井に白いシャンデリアが飾られ、天井図も鮮やかに描かれた可愛いらしい仏像となっています。
仏像の大きさもさることながら、ステンドグラスに陽が差してとても綺麗で神秘的。
瞑想している人も多いので騒がないように注意しましょう。
雰囲気の異なる3つの仏像が見られるお寺はこちらです。市内からも近いです。
タクシー、またはBTS「プンヤウィティー(Punnawithi)」駅下車にて徒歩数分
住所:132 Sukhumvit 101 Road,Soi Punnawiti 20 Bangchak Phrakanong Bangkok 10260