昨今、こだわりの豆を使用し、店舗でロースト、バリスタがコーヒーを淹れるというスタイルの「サードウェーブコーヒー」が話題になっていますね。しかし、店舗に出向かなければ、そのような美味しくフレッシュなコーヒーはなかなか味わえません。そんな中、パナソニックは家庭用コーヒー焙煎機で本格的なコーヒーが飲めるサービスを2017年4月に開始します。
コーヒーの味は何で決まるか知っていますか?
(C)Panasonic
コーヒーの味の決め手となるのは、生豆が7割、焙煎が2割、抽出が1割と言われているそう。そのため自宅で本格的な美味しいコーヒーを飲もうと思っても、高品質なコーヒー豆を生産する農園とのパートナーシップがなければ、難しいのだとか。しかし、「The Roast」なら、厳選されたコーヒー農園のコーヒー豆を使用し、バリスタが焙煎をプロファイルしたコーヒーを味わうことができます。つまり自宅にいながら、バリスタのいるコーヒーショップで飲むようなコーヒーを楽しめるのです。
バリスタの専用プロファイルとは?
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コーヒーの味の決め手のひとつとなる焙煎は、確かな腕をもつ職人である焙煎師「後藤直紀」さんがプロファイルを作成。それぞれのコーヒー豆の特徴を見極め、その豆の持つ美味しさや香りを最大限に引き出してくれます。後藤さんは、2013年の「World Coffee Roasting Championship」で優勝した日本人で唯一の世界一の焙煎師なのです。そんな後藤さんがひとつひとつのコーヒー豆の焙煎をプロファイルしてくれるなら、美味しいコーヒーが味わえること間違いありませんね。
「The Roast」のセット(スマホ除く)
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ちなみに「The Roast」でコーヒーを淹れる際は、「The Roast」の専用アプリを起動させ、豆の袋に書かれたQRコードを読み込み、バリスタの専用プロファイルを選択して、送信すればオッケーです。
その後に生豆を投入して、焙煎し、チャフを排出すれば焙煎完了となります。これなら朝起きてすぐに焙煎をセットすれば、朝食と一緒に美味しいコーヒーを味わうことができそうですね。
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コーヒー豆は鮮度や煎り方によって味と香りが激変!
実際にフレッシュなコーヒー豆と古い(劣化した)コーヒー豆の香りを確かめてみると、その違いに驚かされました。フレッシュなコーヒー豆は香り高く、今すぐにでもお湯を注いで飲みたくなります。しかし、古いコーヒー豆は、フレッシュなコーヒー豆と比べると、香りがあまり感じられず、やや酸っぱいような香りでした。
また、浅煎り、深煎りコーヒーをそれぞれ飲み比べてみたところ、ブラジル産の浅煎りコーヒーは、香り高くフルーティーな味。一方、深煎りコーヒーは、さっぱりとしていて、コクがある味でした。
さらに、エチオピア産の浅煎りコーヒーは、フルーティーで軽やか。朝に飲むのに最適な味でした。また深煎りは、アロマ香る、さっぱりとした味わいで、リラックスしたい時などに飲みたい味。
コーヒー豆は鮮度や煎り方で香りや味が違うことはなんとなく知っていましたが、ここまではっきりとした違いを体験したのは初めてでした。
コーヒーの抽出時の膨らみ方もフレッシュな豆と劣化豆では異なります。フレッシュな豆だと、お湯を注いだ際、コーヒー豆の表面がふんわりと膨らむのです。
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「The Roast」は、1年間、世界中から厳選された生豆が月に3種類もしくは、2種類(1種200g入り)自宅に届くので、毎月、どんな産地のどのようなコーヒーが味わえるのか楽しみになりそうですね。
さて「The Roast」で淹れたコーヒーの味はどうなのでしょう?
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「The Roast」で淹れたコーヒーのお味は?
「The Roast」で淹れたコーヒーをマカロンと一緒に味わったところ・・・、コクのある、フレッシュな味わいで、まるでバリスタが目の前で注いでくれたコーヒーを味わっているかのようでした。マカロンの甘みもコーヒーの程よい苦味によって引き立てられ、より濃厚な味わいとなり、このペアリングは癖になりそうです。ケーキやパンなどとも一緒に「The Roast」で淹れたコーヒーを味わってみたくなりました。
世界のコーヒー豆農園を思い浮かべながら味わいたい
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「The Roast」の生豆を仕入れている石光商事株式会社の石脇社長は、ブラジルのコーヒー農園に出向いた際、空に広がる天の川銀河を眺めながら、コーヒーの生産者の方達とコーヒー農園で淹れたてのコーヒーを飲んだそう。そんなシチュエーションでコーヒーを飲めるなんて、最高にロマンチックですよね。
自宅でもコーヒー豆が生産された国へ想いを馳せながら「The Roast」で淹れたコーヒーを味わうといいかもしれません。そうすればスペシャリティコーヒーの味も一層奥深いものになるでしょう。産地へのプチトリップ気分を味わうこともできそうです。
[The Roast]
[All photos by あやみ & Shutterstock.com]