国境を越えて、さらには時代を超えて。GWは自宅で誰に邪魔されることなく、非日常の世界に没頭しましょう。実際に旅をするより、よほどドラマティックかも!?
【DVD】100年前のイギリスへ
キャサリン妃もハマったという、イギリスの国民的ドラマ「ダウントン・アビー」シリーズ。
舞台は100年ほど前の貴族の館。華麗な世界、階級社会、時代のうねり、人生のはかなさ、そして愛も死も。イギリスらしいウィットにも示唆にも富んでいるので、総合的に楽しめます。上映中の映画「美女と野獣」の野獣を演じるダン・スティーブンスもこのドラマでブレイクしました。
NHKで4月26日(4月25日火曜深夜)からシーズン5が再放送、5月にはシーズン6が放送されるので、シーズン5をひとまず録画し、GWに1から4はDVDを借りて、5まで一気見がおすすめ。
【本】12世紀の中国へ
中国四大奇書である水滸伝を北方謙三の解釈で再構成。革命物語として仕立てられた「水滸伝」全19巻。関連の作品も含めシリーズで1,000万部売れた超大作です。
汚職や不正が蔓延る世の中を変えようと、熱き108人の漢(おとこ)たちが理想郷を立ち上げるという壮大な物語。
以前「真田太平記」にハマって、ハワイで観光もそっちのけに読み続けた前科のある筆者。歴史小説の魅力は、スケールの大きさやロマンにあると考えますが、登場人物が100人を超し、それぞれが発するエネルギーの総量からこの作品は断トツと言えます。
また、登場人物の名前が多いだけでなく難しいので覚えるのが大変。特に読み出しにエネルギーが必要なので、GWという時期にぐいっとスタートするのがよいかと思います。
[水滸伝(集英社)]
【web】世界中、あらゆる時代のアートへ
グーグルアートプロジェクトをご存知ですか? それはアート45,000点のデータベース。美術館、アーティスト、国、素材、歴史上の出来事などでソートされていて、「山」「天使」などのモチーフで検索することもできるという優れもの。
休日の美術館は混んでいて、後ろからようやく覗き込むようなときもあるけれど、これなら世界中の名画を好きなだけ眺められます。しかも実物よりも拡大してみることができるのがウリ。ITの時代に感謝です。
【web】世界中、各国大使館のレシピへ
日本にある各国大使館の料理が紹介されている、テレビ番組「大使館の食卓」のレシピ集です。
気に留めたことのない国の料理の名前を読むだけでも、この国ではこんなものを食べているのかと料理の写真や材料を見るだけでも楽しいサイトです。しかもそれが大使館発のものだと思うと、その正統さに好奇心は倍増します。
時間に余裕のあるGWだから、知らないメニューに挑戦し、「論理的に想像したもの」と「実際にできあがったもの」と、味覚の世界を旅するのもいいですね。
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