【世界の癒し】タイ式マッサージってどんなもの?効用や種類を教えて!

Posted by: まな蜜柑

掲載日: May 24th, 2017

【世界の癒し】タイ式マッサージってどんなもの?効用や種類を教えて!

マッサージの中でもタイ式マッサージときくとストレッチのような動きをイメージする方は多いのではないでしょうか。

「タイ式マッサージ」はタイ語で「nuat phaen boran」と言い、「タイ古式マッサージ」「タイ伝統マッサージ」と訳される、タイで一般的に行われているマッサージの方法です。タイ式マッサージとタイ古式マッサージは翻訳の違いによるもので、内容は同じものを指します。

西洋式のマッサージと比較すると、「セン」という気の流れるラインを両手や肘などを用いてリズミカルに圧していくところに特徴があります。

最近ではタイに行かなくても、日本で日本人が施術してくれるタイ式マッサージのお店も沢山ありますが、今回は初心に戻ってタイ式マッサージの精神性をベースに、タイ式マッサージがどういうものなのかを紹介します。

タイ式マッサージはタイでは医療の一環

【世界の癒し】タイ式マッサージってどんなもの?効用や種類を教えて!

タイ式マッサージはインドの影響を受けて形成された伝統医学の中の一部分で、センと言われる「気」の通り道を意識して行われるマッサージです。西洋の筋肉や骨や体液を意識したマッサージと異なり、全身の気の流れを整えるところに主眼が置かれます。手や指を使って全身をリズミカルに押していくことと、ゆったりとした呼吸で行う事に特徴があります。

タイ式マッサージは宮廷式と民間式の二種類がある

【世界の癒し】タイ式マッサージってどんなもの?効用や種類を教えて!

タイはざっくり分けると南北に分けられます。バンコクのある南部は宮廷式、中国の南部に近い、山に囲まれた北部は民間式のタイ式マッサージを行うと言われています。宮廷式は指圧が中心で行う順番が決まっている場合が多いのですが、民間式はストレッチのような動きが多く、バンコクで受けた後でチェンマイに行くと、マッサージと言うより体操をされている感じがすると思います。どちらが好きかは人によると思いますが、伝統医療全体の水準はバンコクの方が高く、ハーバルボールやトークセンなどの他の施術を受けられる店が多いです。バンコクの中心部にあるワット・ポー伝統医学校では3日間〜5日間で基本のマッサージを習得出来るため、観光客にも人気があります。常に学ぶ人、施術を受ける人がいるため、バンコク市内のセラピストはクオリティが高いと言えるでしょう。

タイ式マッサージはセラピストとの相性が大事

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タイ式マッサージでは必ずワイ(礼)をし、敬意を持って施術し、最後にも礼をして、「有難うございました」と言って終える決まりになっています。これは、無我の境地を目指し、お互いの生命を大切にする、という仏教的な思想が反映されています。

タイ式マッサージは伝統医療の一環としてタイ国が保護しており、安全な施術方法を指導していますが、セラピストは医師ではありませんし、上手な人もいれば下手な人もいます。人間の身体は人それぞれ違うので、それぞれの身体の違いを把握して、的確な施術を行ってくれる優秀なセラピストに施術を受けた方が効果は高まるでしょう。

身体を指圧し、凝りをほぐしたり老廃物を流すと言うことは、裏を返せば身体に負荷をかけて普段しない動きをしている、とも言えます。気が合う人だとどこまでも信頼して身体を預けられるので、治療効果が高まります。とっても気持ちの良い施術をしてくれるセラピストに出会うと、心の中まで寄り添ってくれるような気がして気持ちが良いものです。ぜひ自分に合った施術者を探してみて下さいね。

[監修:旅葉(tabiha)]
[All Photos by shutterstock.com]

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