【TABIZINE 現地特派員による寄稿】
神代植物公園は、東京都立としては唯一の植物公園。毎年、この時期には「春のバラフェスタ」が開催されます。
緑に覆われたゲートをくぐり、まずは「国際ばら新品種コンクール(JRC)」入賞花展へ。世界各国のバラ育種家が作出した「未発表・新品種のバラ」を栽培・審査をして表彰するコンクールですが、2年をかけてバラの咲き方だけではなく、その成長過程も審査の対象となるそうです。
神代植物公園の「ばら園」は、世界バラ会連合優秀庭園賞を受賞した「ばら園」で 、園の名前を冠した「クィーン・オブ・神代」をはじめ、噴水を取り囲むかのように咲き乱れる様子は圧巻。噴水から立ちこめる蒸気が5月の風に乗って、より一層バラの香りが辺りに漂ってきました。「ばら園」を囲む緑も美しい。
実はこの「ばら園」は1959年にロサンゼルス市から、ロサンゼルス市中央公園のローズガーデンに植えられていた80品種のバラが寄贈されたことがもとになって造られたとか。今では、約400品種、5,200株のバラが栽培されています。
紅茶の香りがする「レディ・ヒリンドン」、フルーティーな香りの「ダブル・ディライト」、楽しいことが起こりそうなネーミングの「ファンファーレ」、女性に人気だと言われている「ピエール・ドゥ・ロンサール」など想いのままに咲き乱れています。
「春のバラフェスタ」開催中は、「ばら園」の側でバラをモチーフにしたグッズや食品が販売されていて、バラの花びらが入っている「ばらの花ようかん」や「薔薇珈琲」、ローズの香りの可愛いリース型サシェ等々・・・バラづくしの幸せな空間。
「バラフェスタ Rose café」では、バラのソフトクリームも。ほのかにバラの香りが漂い、美味。バラの販売所もあり、お気に入りのバラを購入したなら、今日の思い出がまたひとつ増えますね。
「春のバラフェスタ」は5月31日までですが、甘い香りに誘われて、まだまだバラを楽しめる時期は続きます。
[神代植物公園]