(C) Hideyuki Tatebayashi
あなたがNYCにご旅行へいらした時に、交通手段として便利なのは地下鉄(Subway)です。眠らない街の地下鉄は24時間運行しており、NYCの東西南北を網羅しています。NYCのアイコンである地下鉄を乗らないことには、ニューヨークを旅したことにはなりませんよ(笑)。
地下鉄はとても便利なのですが、慣れるまではちょっとドキドキかもしれませんね。でも、大丈夫! ニューヨークの地下鉄はとてもわかりやすくできているのです。コツをマスターすれば、日本の地下鉄より簡単なほどです。
前回の「地下鉄乗車券(メトロカード)の買い方」に続いて、今回は「地下鉄の乗り方」をご説明しましょう。「【ニューヨークビギナーでもわかる】地下鉄乗車券<メトロカード>の買い方」と合わせて、ご覧いただけると幸いです。
【ニューヨークビギナーでもわかる】地下鉄乗車券<メトロカード>の買い方
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地下鉄に乗ってみよう!
(C) Hideyuki Tatebayashi
では、実際に地下鉄に乗ってみましょう。改札口でメトロカードをスライドさせます。筆者はスライドさせるのが、実は今でも苦手でスンナリ入れないことが多々有ります。早すぎても、遅すぎてもエラーになり、コツがいります。適度にゆっくり機械が読み取るように、スライドさせます。
何回もエラーになると、「使用済み」になる場合があるので注意を。もし「使用済み」になった場合は、ブース(窓口)の係員に言えば、大概扉口のロックを解除して、入れてくれるはずです。
メトロカードの黄色側を内側(左側)、磁気部分が下になるようにしてスライド
(C) Hideyuki Tatebayashi
向きは、メトロカードの黄色の表側が左向き、磁気部分が下になるように。向きを間違えると反応しません。バー(回転棒)を押しながら、入ります。
子供はタダ!
(C) Hideyuki Tatebayashi
このバー(回転棒)より背の低い子供は無料です。というより子供料金はないので、子供は、バーの下を潜って通っています。
地下鉄を使って通学する公立学校の子供たちは、学校から平日用のメトロカード(1日3回使用可能)を支給されます。ニューヨークは教育に対して、太っ腹なのですよ。大人でも小柄な人は下を潜ってタダ乗りしている人もいますが、違法なので真似するのは止めましょう。逮捕される可能性があります。
ここはどこ、わたしは誰?
(C) Hideyuki Tatebayashi
さて、どこをどう行ったら、自分の目的地へ行けるでしょうか。ちなみにここは広くて分かりづらいタイムズスクエア(Times Square-42st)駅構内。9本もの路線が走っています。「ここはどこ、わたしは誰?」の地下鉄難民になる人多数の駅。
タイムズスクエア(Times Square-42st)、グランドセントラル(Grand Central 42St)、ポートオーソリティ・バスターミナル(42St Port Authority Bus Terminal)がNYC3大巨大駅と言えるでしょう。ニューヨーカーだって迷子になるほどです。
地下鉄アプリをダウンロードしよう
(C) Hideyuki Tatebayashi
悩んでいるのは、あなただけではありません。ニューヨークシティは世界中からお上りさんが集まっていますので、皆同じように悩んでいます。地下鉄構内にはあちこちマップが貼ってあるので、こちらで行きたい場所をチェックしても良いですが、スマートフォンにNYC地下鉄のアプリをダウンロードするのが一般的。WiFi先進国アメリカNYCでは、地下鉄構内はFree-WiFiになっています。
地下鉄アプリは路線図のみならず、「あと何分で自分の乗りたい電車が来るか」、遅延情報や運行スケジュールの変更もチェック出来るので便利です。
Embark NYC Subway New York City for iPhone
http://download.cnet.com/Embark-NYC-Subway-New-York-City/3000-12940_4-75534855.html
MTA Subway Time®(including the SIR) http://apps.mta.info/traintime3/
自分の乗りたい路線の色を追っていこう
(C)MTA
上記の地下鉄路線図を見るとお分かりかと思いますが、路線は各色分けされています。
観光で便利な降車駅:スタテンアイランド行きの無料フェリーに乗れるサウスフェリー(South Ferry)、コロンバスサークル(Columbus Circle)、リンカーンセンター (Lincoln Center)
■マンハッタンの東側を走る4,5,6ラインは、緑色。
観光で便利な降車駅:グランドセントラル(Grand Central 42st)、ユニオンスクエア(14St-Union Square)
■マンハッタンの中心部を東西に横切る7ラインは、紫色。
観光で便利な降車駅:人気のハイライン(High Line)は、ハドソンヤード(34st Hudson Yards)から行けます。
■マンハッタンの西側をセントラルパークに沿って走るA,Cラインとクイーンズから来るEラインは、青色。
観光で便利な降車駅:ワールドトレードセンター(World Trade Center)、アメリカ自然史博物館(81st -Museum of Natural History)
■マンハッタンミッドタウンの中央を走るB,D,F,Mラインは、オレンジ色。
観光で便利な降車駅:ロックフェラーセンター(47-50 Sts Rockefeller Center)、ワシントンスクエア(W 4St Washinton Square)
■クイーンズとブルックリンを繋ぐGラインは、黄緑色。
観光で便利な降車駅:通勤・通学利用が主で、目立った観光地はなし
■マンハッタンのダウンタウンとブルックリンを繋ぐJ,Zラインは、茶色。
観光で便利な降車駅:通勤・通学利用が主で、目立った観光地はなし
■マンハッタンの14st(ダウンタウン)を横切りブルックリンへ行くLラインは、銀色。
観光で便利な降車駅:ユニオンスクエア(14St-Union Square)、ベッドフォード(Bedford Ave)
■グランドセントラルとタイムズスクエアと繋ぐS(シャトル)は、グレイ。
観光で便利な降車駅:グランドセントラル(Grand Central 42st)、タイムズスクエア(Times Square-42st)
(C) Hideyuki Tatebayashi
自分の乗りたい路線の色を探せば良いのですから、簡単ですね。例えば、タイムズスクエア(Times Square-42st)で、1,2,3,7番線に乗りたい時は、赤と紫色を追っていけば良いのです。赤のEXITは出口。地下鉄駅から外に出たい時は、標識に従えば出られますよ。
(C) Hideyuki Tatebayashi
標識は構内のあらゆるところにあるので、見失うことはありません。日本より分かりやすいと思います。
現在の位置から「Downtown/Brooklyn(ダウンタウン マンハッタン南方向・ブルックリン)」か「Uptown/Bronx(アップタウン マンハッタン北方向・ブロンクス)」のどちらへ行くのか確認
(C) Hideyuki Tatebayashi
現在の位置から、どちらの方向に行きたいのか把握しましょう。
タイムズスクエア(Times Square-42st)から、スタテンアイランド行きの無料フェリーに乗れるサウスフェリー(South Ferry)に行きたいのであれば南部になりますので、「Downtown/Brooklyn(ダウンタウン マンハッタン南方向・ブルックリン)」から入ります。
(C) Hideyuki Tatebayashi
タイムズスクエア(Times Square-42st)から、リンカーンセンター (Lincoln Center)に行きたいのであれば、「Uptown/Bronx(アップタウン マンハッタン北方向・ブロンクス)」から入ります。
現在位置から向かいたい方向が、DowntownかUptownを確認しておきましょう。DowntownかUptownを間違えて乗り換えたくても、大きな駅でないと構内で乗り換えが出来ません。
急行(Express)と各駅停車(Local)がある
(C) Hideyuki Tatebayashi
自分の降りたい駅は、急行(Express)か各駅停車(Local)なのか、停車駅を確認しておきましょう。
ちなみに赤の1ラインは各駅停車(Local)、赤の2,3ラインは急行(Express)です。上記の写真は週末だったので、各駅停車(Local)の1ラインが急行(Express)で停車しています。週末はホームや行先変更があるので、注意です。
土日祭日は行先変更があるので注意
(C) Hideyuki Tatebayashi
NYCの地下鉄は、土日祭日は行先変更や停車駅の変更が多いです。降りたい駅に降りられないことも多々ありますので、週末や祭日に乗る時には、アナウンスや構内・ホームの張り紙に注意してくださいね。
NYC地下鉄乗り方のポイント
(C) Hideyuki Tatebayashi
●入場の時は、メトロカードは黄色(表側)を内側(左側)・磁気部分を下にしてスライド。遅すぎず早すぎず、スライドすること。
●スライドがうまく行かず、何度もスライドすると「Just Used(使用済み)」となるので注意。
「乗り放題(Unlimited)」であれば再使用は15分後、メトロカード金額をチャージしたものであればダブルで運賃を取られる。
●もしもメトロカードが「Just Used(使用済み)」になったら、窓口の職員にお願いすること。よっぽど融通のきかない職員以外は、横の扉口を開けて入れるはず。
【英語での話しかた】 “It’s not working. It says Just Used, but I didn’t. ”
(メトロカードがうまく反応しません。「Just Used(使用済み)」になったけれど、実際には使っていません)
●土日祭日は行先変更や、停車駅の変更が多い。停車駅がスキップされることがある。
●DowntownかUptownを間違えて乗り換えたくとも、大きな駅でないと構内で乗り換え不可。一度外に出なければなくなるので注意。
タイムズスクエア(Times Square-42st)、グランドセントラル(Grand Central 42st)、ユニオンスクエア(14St-Union Square)、コロンバスサークル(Columbus Circle)、ヘラルドスクエア(34st Herald Square)などの大きな駅は、DowntownとUptownの乗り換え可能。
●メトロカード「乗り放題(Unlimited)」は1回改札に入ると、次回使用可能なのは15分後なので注意(同じカードで一度に何人も入場する不正使用を防止)。
●Delay(遅延)頻発。日常茶飯事。
【NYC地下鉄乗車のお得な点】
●日本と違い区間制でないので、1駅でも2時間乗っても下車するまで同じ料金。
●メトロカードは地下鉄だけでなく、バス(MTA)も使用可能。マンハッタンの縦移動は地下鉄が便利だが、横移動はバス利用が便利。
●メトロカード「乗り放題(Unlimited)」は、地下鉄に何回でも乗れる。ただし15分の間隔をあける必要あり。バスに乗り換える時は間隔をあける必要なし。
●1回の乗車券で地下鉄だけでなく、2時間以内であればバスにも1回乗れる。行きに地下鉄、帰りはバスで1回の乗車券で済むことも。
●子供は無料。
これであなたもNYCの地下鉄通! バッチリ乗りこなして、涼しい顔でニューヨーカーを装ってください(笑)。
http://www.mta.info
【ニューヨークビギナーでもわかる】地下鉄乗車券<メトロカード>の買い方
【ニューヨークビギナーでもわかる】チップの相場とルール〜ホテル、レストラン、タクシーなど〜
旅行者にオススメ。世界最高レベルのシェフ監修、駅近便利な美食フードコート【ニューヨーク現地ルポ】
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