ドイツ、オーストリア、スイスの国境にある「ボーデン湖」。有数の観光地として知られる風光明媚な湖に、訪れた者すべてを魅了する美しい島が存在しています。
年間100万人を魅了する島
それが別名「花の島」とも呼ばれる「マイナウ島」!ボーデン湖に面する南ドイツ・ヴュルテンベルク州の町「コンスタンツ」からバスで15〜20分、もしくはフェリーで渡ることができる島です。面積はわずか45ヘクタール。しかし島内では多種多様な花が咲き乱れ、貴重な樹木が育っています。
マイナウ島は古来「花の島」だったわけではなく、その昔、主だったレンナルト・ベルナドッテ伯爵が荒れた地にたくさんの花と樹木を植え、島全体とひとつの造園として見立てて、一般公開したそうです。現在では年間約100万人の人々が訪れる一大観光地となっています。
季節を感じさせる彩りゆたかな花々
春は3月頃からパンジー、スイセン、ビオラ、クロッカス、スノードロップ、忘れな草が咲き始め、1万本を超えるチューリップやツツジ、シャクナゲの開花へと続きます。
1871年に建造されたイタリア風ローズガーデンでは、6月から8月にかけて、なんと400種9,000本以上のバラが!その他、紫陽花、ハイビスカス、ダリア、ワイルドローズも。また、1200株もの蘭のコレクションがあるパームハウスや1000羽もの蝶が舞うドイツ最大の放蝶温室も見所のひとつとなっています。
それら花々を見守るのは、島のもっとも高いところに鎮座しているマイナウ宮殿。バロック様式の宮殿を彩り豊かな花々と深い緑の芝生が囲む様は、まるで物語の世界のよう!
最近は、ウエディングの撮影スポットとしても人気を集めているそうです。白く美しいドレスに身を包み、花々をバックに記念撮影。まさにお姫様のような気分を味わえそうです。
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