夏が終わるのは少しさみしい気もするけれど、秋にもシルバーウィークを筆頭に待ち遠しいイベントが色々あります。そのひとつが中秋の名月を鑑賞する「十五夜」。
中華圏では月見団子ではなく、お月様に見立てた塩漬け卵黄入りの月餅を食べる習慣があります。この習慣は「中秋節」と呼ばれ、中華圏の国々では家族揃って盛大に祝う大切な日です。
さて、この中秋節の楽しみと言えば前述の月餅。「茶色い皮に餡がぎっしり詰まった中華菓子」という印象が強いものの、近頃の月餅は斬新かつオシャレ！ パステルカラーの求肥にチョコレートを練り込んだ餡と、満月に見立てたシャンパントリュフを包んだものなど、食べるのを躊躇してしまう美しさなのです！ ちなみに焼き上げたタイプのものは「トラディショナル／ベイクト」、求肥で包んだ焼かないタイプは「スノースキン」と呼ばれています。
トラディショナル／ベイクト
スノースキン
ホテルやベーカリーの店頭には、この時期にしか見られないさまざまな種類の月餅がずらり！日頃からお世話になっている人に「贈り物」として月餅を送る習慣があるため、夏から中秋節にかけて月餅商戦が繰り広げられます。
中華圏の月餅事情が分かったところで、秀逸な月餅の数々を見てみましょう。どれも2014年の新商品ですよ！
スターバックス／香港・マカオ
中華圏のスタバでは、コーヒーとの相性を考えたユニークなフレーバーを発売。今年の香港とマカオ限定フレーバーは、求肥で包んだ「モカ・プラリネ」「エスプレッソ＆アーモンド」「ほうじ茶＆木犀」「緑茶＆小豆」の4種類と、伝統的な月餅にスタバらしくアレンジした「塩キャラメル＆アーモンド」「エスプレッソ＆ヘーゼルナッツ」の2種類。
ハーゲンダッツ／香港
中華圏のハーゲンダッツでは、この時期限定の「アイス月餅」を販売。今年は香港だけでも、9つのコレクションを発表しています。写真のものは、ベリーやマンゴーフレーバーのアイスをチョコでコーティング、オリジナルのプレートを飾った「クラッシー・コレクション」。
TWG Tea／シンガポール
オリジナリティ溢れる紅茶を200種類以上取り揃える、シンガポール発の紅茶専門店「TWG Tea」。2010年には東京にも店舗をオープンしています。同店からはジャスミンに果物、スパイスなどをブレンドした「レッド・ランタンティー」を蓮の餡に練り込んだ香り高い月餅のほか、餡に塩キャラメルムースとナポレオンティーを練り込んだものなど8種類をリリース。
今年の中秋の名月は9月8日。この時期に中華圏を訪れる機会に恵まれたら、オシャレな月餅を探してみたいものです。
PROFILE
sweetsholic ライター
海外を放浪しながら気ままな人生を謳歌しているフリーライター、パティシエ。世界で経験した文化や学んだお料理などをみなさまと共有できればと思っています。 世界の文化とスイーツ、地中海料理が大好き。寄稿媒体：Pouch、ANGIEなど
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https://ameblo.jp/ma-petite-chocolatine/
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