トラベルライター22人が選ぶ、おすすめ観光地ランキング【青森編】

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Sep 13th, 2018

旅の達人、プロのトラベルライター22人に「47都道府県のおすすめ観光地」アンケートを実施。各県それぞれ、行ってよかったスポットTOP5を選んでもらいました。TABIZINE5周年企画として、1県ずつランキングで発表していきます!今回は、青森編です!

2位は十和田市現代美術館!プロの旅ライター22人が選ぶ観光地TOP5【青森編】

日本の都道府県にはさまざまな観光地があります。限られた予算と時間の中で全国各地に繰り返し行くチャンスは少ないと考えると、できれば必見のエリアを効率よく周りたいですよね。

そこで今回はTABIZINE5周年を記念して、TABIZINEで執筆する旅慣れたライターたち22人に、各都道府県の主要観光地一覧を提示し、TOP5を選んでもらいました。その結果を独自のシステムでポイント化し、集計してランキングを作成してみましたので、ぜひともチェックしてみてください。今回は青森編です。

 

第5位・・・青森のまつり(8.8ポイント)

2位は十和田市現代美術館!プロの旅ライター22人が選ぶ観光地TOP5【青森編】

東北は各地で祭りが有名ですよね。青森県も例外ではなく、例えば青森のねぶた(ねぷた)は全国区の知名度を誇ります。今回の調査でも、

「ねぷたの迫力がすごいです。個性的なねぷたが暗闇で輝きながら通りを練り歩くエネルギッシュなお祭りで、次は何が来るのかな?と見ている人も、ワクワクしながら楽しめます」(Yoko Nixon)

と、青森ねぶた祭だけではなく、弘前ねぷたまつりを上位に推す声もありました。

ねぶた(ねぷた)の他には、上述した弘前の弘前さくらまつりを推す声も。弘前と言えば、桜の名所として全国的に知られています。弘前公園には約50種2,600本の桜が咲き誇り、下乗橋、本丸、桜のトンネル、西濠など見どころがたくさんあります。

「季節遅れで来日した外国人を連れて行くのに最高です!」(石黒アツシ)

といったコメントもありました。桜前線が北上していく中で、弘前の桜は4月下旬から5月上旬に見ごろを迎えます。関西や関東など、青森よりも緯度の低いエリアに住んでいる人が、「今年、もう一度桜を楽しみたい」と感じたら、迷わず足を運びたいスポットと言えそうですね。

 

第4位・・・八甲田ドライブ(11.2ポイント)

2位は十和田市現代美術館!プロの旅ライター22人が選ぶ観光地TOP5【青森編】

次は八甲田ドライブ。八甲田山とは十和田八幡平国立公園内にある山で、那須火山帯の一角を成す火山ですね。山中の酸ヶ湯温泉は湯治湯として全国的に知られていますが、八甲田山とその南にある十和田湖を結ぶ国道103号は「ゴールドライン」と呼ばれ、絶景路が続いています。

「緑の木漏れ日を感じながらのドライブは最高です」(西門香央里)
「私が行ったのは夏の時期で、空の青と山の緑のコントラストがとても奇麗でした。空気もおいしくてリフレッシュできます。冬の時期には大きな雪の壁ができるらしく、いつか見てみたいです」(Yoko Nixon)

県庁所在地の青森からもちょうどいい距離にありますので、青森旅行の際にはドライブを楽しみたいですね。

 

第3位・・・霊場恐山(13.6ポイント)

2位は十和田市現代美術館!プロの旅ライター22人が選ぶ観光地TOP5【青森編】

青森県の北端には、おののような形をした下北半島が突き出しています。その半島の先端付近に恐山山地があり、下北半島国定公園にも認定される同エリア内に霊場恐山があります。恐れとはこの場合、神々に対する恐れを意味しているそうで、霊場内には地獄と極楽を感じさせるスポットが点在しています。

「三途の川、賽の河原、さまざまな地獄、極楽浜など、死後の世界が表現されているのが興味深いです。恐山一帯の岩場は硫黄泉のにおいと蒸気が立ち込め、非日常的な世界が広がっています」(米田ロコ)

と、霊場恐山を青森県No.1のスポットとして推すライターも居ました。下北半島は、仏ヶ浦、大間崎、尻屋崎、陸奥湾など、美しい場所が他にもいろいろとあります。レンタカーを借りて、半島ドライブを大いに楽しみたいですね。

 

第2位・・・十和田市現代美術館(15ポイント)

2位は十和田市現代美術館!プロの旅ライター22人が選ぶ観光地TOP5【青森編】
(C)十和田市現代美術館

第2位には十和田市現代美術館がランクインしました。十和田市とは、上述した八甲田山や十和田湖の東側に位置する自治体で、「アートによるまちづくり」に力を入れている場所。その拠点が十和田市現代美術館になります。入り口にある『フラワー・ホース』は美術好きには有名ですよね。筆者も個人的に大好きな場所で、『スタンディング・ウーマン』も独特の迫力があります。

「見た目にも楽しいポップなアートが多く、現代美術館好きの方にはぜひお勧めしたい美術館です」(Yoko Nixon)

と、同地を青森県No.1スポットに推す声もありました。

「オノ・ヨーコもコミッション・ワークを制作した場所」(石黒アツシ)

という声もあるように、オノ・ヨーコさんの作品もあります。とにかく楽しめる場所ですので、青森旅行では必見のスポットと言えそうですね。

 

第1位に行く前に・・・番外編

2位は十和田市現代美術館!プロの旅ライター22人が選ぶ観光地TOP5【青森編】

蕪島

第1位に行く前に、青森編でも番外編を紹介します。青森は独特の地形をしていて、下北半島があり、津軽半島があり、その間には陸奥湾があって、津軽富士と呼ばれる岩木山もあり、地吹雪で有名な七里長浜もあり、種差海岸もあります。

総合ポイントこそ高くはなくランキング選外になったものの、プロのライターが1人でも「最高の場所」と評価した観光地は、他の人が行っていないだけで、魅力にあふれた絶景スポットである可能性が高いはずです。その意味で番外編では、誰か1人でも最高評価を与えた場所を紹介していきたいと思います。

青森編では、例えば津軽半島の先端にある竜飛崎をNo.1に推す声もありました。津軽海峡の地下を54kmにわたって縦断する青函トンネルの一端がある岬ですね。

「まさに津軽海峡冬景色の世界!できれば冬の、雪が舞う日が最高です。飛ばされそうな強い風は一度体感しておきましょう」(Nao)

他には蕪島(かぶしま)をNo.1に推す声もありました。八戸にある有名観光地ですね。

「海猫の楽園。インスタ映えする」(檀原照和)

どちらも有名な観光地。必見のスポットと言えそうですね。

 

第1位・・・奥入瀬渓流散策(16.2ポイント)

2位は十和田市現代美術館!プロの旅ライター22人が選ぶ観光地TOP5【青森編】

青森県の観光地と言えば、奥入瀬渓流が真っ先に思い浮かぶ人も多いと思います。その定番の観光地が、第1位に選ばれました。奥入瀬渓流は上述した十和田八幡平国立公園内にある景勝地で、春夏の緑が美しい時期、秋の紅葉が美しい時期は、特に美しい自然を楽しませてくれます。

「何度も行きましたが、夏には絶対に行きたい、涼しさを感じる場所です」(西門香央里)
「心がクレンジングされるような清涼感」(石黒アツシ)

などと、同地を青森県No.1に推す声は多かったです。奥入瀬渓流の表現として、「心がクレンジングされる」とは、なんだかしっくりくる描写ですよね。十和田湖から焼山までの約14kmにわたって渓流があり、その周辺にはさまざまな散策路があります。ぜひとも楽しんでみてくださいね。

 

以上、プロの旅ライターが選んだ青森の観光地トップ5を紹介しましたが、いかがでしたか? 1位は定番の観光地、奥入瀬渓流が選ばれました。やはり定番の観光地には、安定した魅力があるみたいですね。海外旅行経験が20回以上ある旅行通が答えた「死ぬまでにもう一度訪れたい場所」でも、奥入瀬渓流は第2位にランクインしています。くわしくは、『【ランキング】旅行通に聞く!「死ぬまでにもう一度訪れたい日本国内の場所」』をチェック!

2位は十和田市現代美術館!プロの旅ライター22人が選ぶ観光地TOP5【青森編】

十和田湖

[All Photos by shutterstock.com]

【調査概要】
●調査内容:47都道府県のおすすめ観光地
●調査実施期間: 2018年7月18日~2018年7月31日
●調査人数:22名(男性:4名 女性:18名)
●調査対象:TABIZINEにて記事を執筆するトラベルライター
PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

SHARE

  • Facebook