きらびやかなマカオのイメージとは裏腹に、マカオ半島の下町を歩いていると”昔ながら”に出会います。今回お届けするのは、レトロ甘味処の「伝統スイーツ」たち。共通キーワードは”無添加”、素朴ながらもキレイが詰まったおすすめ店を一挙ご紹介します。女ひとり旅、マカオの美肌ルートを行く!お手軽ケミカル断ち、始めてみました。
パケ買い必至「3色アイスサンド」
1940年代創業以来、3世代にわたり自家製アイスクリームを作り続ける「禮記雪糕 Lai Kei Ice Cream」。旬の果物を使ったナチュラルな味を求め、地元民だけでなく観光客も多く訪れます。
レトロ感がたまらないパッケージに一目惚れ!創業者であるKwong氏がデザインしたものだそう。クリエイティブな才能がキラリと光ります。
サクッと軽いウエハースに挟まっているのは、マンゴー・チョコレート・メロン味のアイスクリーム。着色料や香料など一切不使用、素材の自然な優しさを感じる一品です。
住所:荷蘭園大馬路12號地下(Rua Conselheiro Ferreira de Almeida,nr. 12 – 12 A, Macau)
Tel: (+853) 2837 5781
Open:12:00-19:00
Web:http://laikei-icecream.com/
やわらかいにも程がある!豆腐スイーツ「豆花」
続いてご紹介するのは、昔ながらのアジアンスイーツ「豆花」。豆腐花・豆腐脳とも呼ばれる、大豆から作ったプリンです。
やってきたのは「十月初五日街」近くの裏通り、ひっそりと佇む豆腐屋「頤徳行 李康記豆腐花」。知る人ぞ知る的な名店って、こういう路地裏に隠れてたりするんですよね。
店頭のケースにぎっしりと並べられるお椀、ご自慢の豆腐プリンに保存料は使わない主義。作り置きはせず、毎朝出来たてを提供しています。
きめが細かく、とぅるんとぅるんとしたフォルム。口に入れる前から既に柔らかさが伝わってきます。今回は冷たい「豆花」を注文しましたが、冬なんかはホッコリと温かいのも良いですね。
食べ方に困っていると、地元のお兄さんが何やら注いでくれました。聞けば”生姜砂糖”だそう。お好みでちょっとずつ足していくのがポイント。歩き疲れた体に、優しい甘さがじんわり染み渡ります。このふんわりとした軽い口溶けは、食欲のない朝でも美味しくいただけそうです。
住所:マカオ 新馬路新埗頭街19號D地下
Tel:+852 2892 0598
Facebook:https://www.facebook.com/leehongkeetofu/
”混じりっけなし”の贅沢な旨さ「ココナッツアイス」
その昔、マレーシア産ココナッツを中国に輸入する際、中継地点だったマカオ。当時は数多くあったと言われるココナッツ専門店も、現在はめっきり減ってしまったと言います。そんな中、今も営む老舗店の一つが「洪馨椰子 Hung Heng Cocos」。歴史を感じさせるその佇まい、建物にも味があります。
店頭にぶら下げられたココナッツには、何やら赤い文字が書かれています。”喜”という字を2つ並べた「囍」。これは双喜紋(そうきもん)と呼ばれる縁起の良いデザインで、結婚式や春節などおめでたい時に用いられるそう。
砂糖など何も加えていない、100%ココナッツから出来たアイスクリーム。ん?あのココナッツ特有の甘〜い香りが・・・しません。シルクのようななめらかな舌触り、素朴ですが純粋な甘みがじわじわ広がる逸品です。ココナッツにはカリウムやミネラルが豊富に含まれていて整腸作用があるので、便秘解消・デトックス・美肌など嬉しい効果も期待できそう。
住所:マカオ新馬路果欄街14號
Tel:+853 2892 0944
懐かしくも新鮮な、古き良きマカオのスイーツ
無添加・ナチュラル・自然派・・・体に優しいをテーマにしたスイーツが、近年注目されていますが、マカオの伝統スイーツはまさにそれそのもの!これぞ、「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る」ですね。日ごろ添加物が使われた食品を何気なく手にとっていた筆者ですが、これを機にゆるっと脱ケミカル、続けてみようと思います。
[All photos by Ai Kaneko]