トラベルライターが選ぶ、おすすめ観光地ランキング【熊本編】

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Oct 25th, 2018

旅の達人、プロのトラベルライター22人に「47都道府県のおすすめ観光地」アンケートを実施。各県それぞれ、行ってよかったスポットTOP5を選んでもらいました。TABIZINE5周年企画として、1県ずつランキングで発表していきます!今回は、熊本編です!

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熊本県提供

日本の都道府県にはさまざまな見どころがあります。全国各地、繰り返し行くチャンスは少ないと考えると、できれば必見のエリアを効率よく周りたいはず。

そこで今回はTABIZINE5周年を記念して、TABIZINEで執筆する旅慣れたライターたち22人に、各都道府県の主要観光地一覧を提示し、その中からTOP5を選んでもらいました。その結果を独自のシステムで採点し、集計して独自ランキングを作成してみましたので、ぜひともチェックしてみてください。今回は熊本編です。

 

第5位・・・阿蘇ファームランド(10.5ポイント)

熊本県提供

最初は阿蘇山のふもとにある阿蘇ファームランドが選ばれました。阿蘇の3大人気レジャースポットの1つで、健康をテーマにしたレジャー施設ですね。
 

「(母の実家があったので)ここもよく遊びに行きました」(西門香央里)

「のんびり宿泊して楽しみたい定番スポット」(akaryx)

 
といったコメントもあるように、同地にはドーム状のホテルがヴィレッジゾーンに300棟以上、用意されています。阿蘇ファームランドから県道298号線を行けば、直径約1kmの草原で有名な草千里ヶ浜もありますので、阿蘇観光の拠点にもなりますよね。

 

第4位・・・熊本城(13ポイント)

熊本と言えば、熊本城を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。難攻不落の名城として知られていて、築城から400年以上の時間が経つ中で、歴史の舞台に何度も登場してきました。司馬遼太郎『翔ぶが如く』でも描かれているように、西南戦争でも重要な意味を持ちましたよね。しかし、
 

「幸運にも震災前に訪れることができました。最高に楽しかったです」(Chika)

「400年以上の歴史を持つ名城。地震の倒壊から再び美しい姿を取り戻すには20年ほどかかるそうです」(青山沙羅)

 
などのコメントにもあったように、2016年4月に発生した熊本地震により、深刻な被害を受けました。しかし今は「熊本城復旧基本方針」の下で、復旧が進められています。
 

「名城と言われるだけあって、趣のあるお城でした」(北川菜々子)

 
などのコメントもありましたが、少しでも早くその名城の美しさを取り戻してほしいですね。

 

第3位・・・阿蘇スカイラインと阿蘇大観峰(15ポイント)

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熊本県提供

阿蘇山の周辺には絶景のドライブコースが幾つも存在しています。その中の1つが、阿蘇スカイライン。熊本平野の北部にある菊池市からスタートし、菊池渓谷を越え、阿蘇北外輪山エリアに入って、大観峰を経て、北外輪山の広大な牧草地を通る「ミルクロード」に入る道のりになります。阿蘇スカイラインについては、
 

「日本じゃないような景色、空気感です。阿蘇山から見える雲海も美しいです」(米田ロコ)

 
といったコメントもあり、道中の最大の見どころである大観峰については、
 

「絶景が広がり、感動しました。新緑の時期が最も美しくておすすめです」(Chika)

 
などのコメントもありましたよ。

 

第2位・・・やまなみハイウェイ(17.8ポイント)

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熊本県提供

同じく阿蘇山にある、また別の絶景のドライブコースがランクインしました。
 

「風景はもちろんのこと、季節の山の幸と出会えます。特にマツタケのシーズンは外せません」(内野チエ)

「日本百名道にも選出された、のどかで開放感あふれる道です」(青山沙羅)

「草原が奇麗でした」(北川菜々子)

 
など絶賛のコメントが次々と集まる、やまなみハイウェイになります。やまなみハイウェイは大分編でもランクインしていた絶景路ですが、大分編にランクインしている点を見ても分かるように、大分からスタートして、阿蘇くじゅう国立公園の一角を成すくじゅう連山を越え、県境をまたいで熊本まで通じています。

熊本に入ってからは阿蘇北外輪山エリアを走り、北阿蘇でゴールです。大分と熊本を代表する絶景ドライブコースですから、両県を行き来する際のルートとして選択してみてもいいかもしれませんね。

 

第1位・・・阿蘇山の火口周辺(26ポイント)

中岳

第1位は阿蘇山の火口が選ばれました。気が付くと上位のランキングは、第4位の熊本城を除いて全て阿蘇山関連の観光地。それだけ魅力が尽きない場所だと分かります。
 

「草木も生えない火口付近の景色は圧巻。まるで地球外の星に来たみたいな気分になれます」(内野チエ)

「母の実家が阿蘇のカルデラの中でした。火口はそういう意味では身近にあるものでしたね」(西門香央里)

「独特の雰囲気は一度行く価値ありです」(akaryx)

「火口が間近で見られて迫力がありました」(北川菜々子)

 
など、火口を絶賛する声が多く寄せられていました。阿蘇山と言っても5つの頂があり、そのうちの高岳、中岳が特に有名です。その山頂付近までロープウエーがあり、阿蘇中岳第一火口や、火口の南西に広がる砂千里ヶ浜の火口跡を眺められます。

阿蘇中岳第一火口については、平成28年10月から立ち入り規制が行われていましたが、

<平成30年4月24日、午前8時30分に火口見学を再開いたします>(阿蘇火山火口規制情報より引用)

とあるように、現在は立ち入りに規制が掛かっていません。ライターコメントにあるように、まさに地球外の惑星や衛星に降り立ったような気分になります。熊本旅行のハイライトですね。

 

以上、プロの旅ライターが選ぶ熊本県の観光地ランキングを紹介しましたが、いかがでしたか? 阿蘇山に評価の票が集中しましたが、他にも杖立温泉、平山温泉、天草の海岸ドライブ、押戸石の丘、水前寺成趣園など、さまざまな場所がポイントを獲得していました。阿蘇については、阿蘇の名湯めぐり、北阿蘇、南阿蘇なども得票が目立ちます。宇土半島から天草諸島へ向かう旅路もありますよね。何度も訪れて、いろいろな楽しみ方を満喫したいですね。

[Photos by shutterstock.com]

【調査概要】
●調査内容:47都道府県のおすすめ観光地
●調査実施期間: 2018年7月18日~2018年7月31日
●調査人数:22名(男性:4名 女性:18名)
●調査対象:TABIZINEにて記事を執筆するトラベルライター
PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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