自然が生み出した世界最大級の「砂の島」
オーストラリアのクイーンズランド州にある、世界遺産「フレーザー島」。香川県とほぼ同じ面積を持つ小さな島です。一見するとごく普通な島のように感じるかもしれませんが、驚く事にこの島の陸地は全て“砂”なのです。
フレーザー島は、オーストラリア大陸の砂が少しずつ流れ着き、70万年以上の歳月を掛けてできあがった、世界最大の「砂の島」と言われています。
島には砂丘だけでなく豊かな自然も広がっているというから驚きです。
フリーザー島といえばディンゴ!
フリーザー島で最も遭遇する確立が高い動物がディンゴです。ディンゴとはこの地に生息する野犬のこと。尖った耳とふさふさの太い尻尾はどこか日本犬にも似ており、とても愛嬌があります。
また、8月から10月にかけては、ザトウクジラにも出会えるそう!ホエールウォッチングも楽しめそうですね。
砂丘に出来た「熱帯密林」と「美しい湖」
この島で不思議なのが、砂丘に広がる熱帯雨林や湖です。土と比べて栄養素が乏しいとされる砂ですが、そんな砂上に出来た熱帯雨林はまさに大自然の神秘、このフリーザー島でしか見ることができません。
砂上とは思えぬ程、鬱蒼と生い茂る熱帯雨林 ©Selfiy / Shutterstock.com
島内にあるカラフルな湖もこの島の大きな魅力。深い緑のウォビー湖や、真っ青なマッケンジー湖など、それぞれ違った彩りを楽しむことができます。特に、マッケンジー湖の眩い程真っ白な砂と透明度の高さは大変美しく、訪れた人々の心を惹き付けてやみません。
青と白のコントラストも大変美しく、外せない名スポットのひとつです
深緑色が印象的なウォビー湖は、小川が堰き止められたことによりできた湖
世界最大の砂の島であるフレーザー島は、長い年月を掛けて自然が生み出した奇跡の島といえます。オーストラリアはこれから夏を迎えるので、綺麗な湖でのんびりと泳ぐのも素敵かもしれません。
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