出会いと別れが美しい。「旅先での人間模様」を描いた、オススメ旅映画5選

Posted by: Sae

掲載日: Oct 14th, 2014

出会いと別れが美しい。「旅先での人間模様」を描いた、オススメ旅映画5選

旅に出れば、避けては通れない出会いと別れ。時に、その後の人生を大きく変えてしまうほど、大きな影響を与えることもあります。今日は、そんな「旅先での人間模様」を映し出した映画をご紹介します。

「モーターサイクル・ダイアリーズ」

死後50年近くが経つ今も、世界でカリスマ的人気を誇る革命家チェ・ゲバラ。『モーターサイクル・ダイアリーズ』は、アルゼンチンの裕福な家庭出身の医学生だったゲバラを、その後の革命に走らせるきっかけを作った南米縦断の旅を描いた作品です。
虐げられて生きる先住民や、社会の影に隠されたように存在するハンセン病の隔離療養所で生きる人々などとの出会いが、若き頃のゲバラの思考にどのような影響を与えたのかを静かに描きます。もちろん、美しい南米の風景も楽しめ、旅映画として見るのもオススメです。

「セブン・イヤーズ・イン・チベット」

セブン・イヤーズ・イン・チベット』は、世界各地に支持者をもつダライ・ラマ14世と、オーストリア人登山家ハインリヒ・ハラーの出会いと交流を、ハラーの同名の著書を基に映画化した作品。第二次世界大戦中、捕虜として捉えられたインドの抑留所から抜け出したハラー。避難先として落ち着いたチベットでの体験を通し、それまで自己中心的だった自分に変化が生まれ・・・という筋書きです。
ハラーは、1950年に始まった中国による侵略をきっかけに祖国に帰った後、当時まだ未開の地であったチベットとその文化を世界中に知らしめました。また、ダライ・ラマ14世との友情は、ハラーがこの世を去るまで続いたそう。チベット文化を知る入門としても面白い作品です。

「ダージリン急行」

父の死後、疎遠になっていた大人になり切れない三兄弟が、再び家族の絆を取り戻そうと、失踪中の母親を探しにインドを旅するストーリー。旅先で起こる様々なトラブルを乗り越え、一人前に成長する三人の様子がブラックユーモアを交え、面白おかしく描かれています。
ちなみに、ロケ地はダージリンとは関係ないラジャスタン州とのこと。それでも、これを観ればインドへの想いが募ること間違いありません。

「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離」

電車で出会ったアメリカ人のジェシーとフランス人のセリーヌが、途中下車したウィーンの街を散策しながら、朝までの限られた時間を共に過ごす様子を描いた作品が『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』です。この忘れがたい一夜を題材に、ジェシーは後に小説を発表します。続編の『ビフォア・サンセット』では、その小説のプロモーションをきっかけに、9年後に再開した二人の様子が描かれています。恋愛映画として有名ですが、旅先での出会いと別れの描写がとてもリアルな作品です。

「ロスト・イン・トランスレーション」

東京という異国の地で出会った、中年のハリウッドスターと、新婚の美女の出会いと交流を描いた『ロスト・イン・トランスレーション』。異文化で過ごす孤独感、愛されていないのではという寂しさと不安を抱えた二人の出会いと別れを、旅先という特殊な環境下での人間関係の複雑さと切なさを交えて描きます。外国人からみた異国日本を知る、という観点でも非常に面白い作品です。

旅先での出会いは、一人旅のほうが断然多くなります。これを機に、一人旅デビューしてみると新しい世界が開けるかも知れません。

[Photo by shutterstock.com]

PROFILE

Sae

Sae ライター

バックパックひとり旅に飽き足らず、中国でのインターンを経由し、最終的にオーストラリアで就職、移住。旅に出られないときは、お家で現地レシピに挑戦して癒されています。世界のおいしいもの、食器、路地が大好き。目標はアジア移住と早起き生活です。

バックパックひとり旅に飽き足らず、中国でのインターンを経由し、最終的にオーストラリアで就職、移住。旅に出られないときは、お家で現地レシピに挑戦して癒されています。世界のおいしいもの、食器、路地が大好き。目標はアジア移住と早起き生活です。

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