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フードコーディネーター界の母の人生哲学!80歳を越える祐成陽子さんに聞く。【インタビュー】

Posted by: 石黒アツシ
掲載日: Jan 2nd, 2019. 更新日: Jan 8th, 2019

80歳を迎えても自らを「ばぁばのOL」と呼んで元気に飛び回り、周りには笑いが絶えない祐成陽子(すけなり ようこ)さんは日本のフードコーディネーターの母!その笑いあり勇気ありの人生哲学本が満を持して出版されました。ご本人にお話を伺いました。

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80歳を迎えても自らを「ばぁばのOL」と呼んで元気に飛び回り、周りには笑いが絶えない祐成陽子(すけなり ようこ)さんは日本のフードコーディネーターの母!その笑いあり勇気ありの人生哲学本が満を持して出版されました。ご本人にお話を伺いました。


フードコーディネーター界の母の人生哲学!

「フードコーディネーター」は今人気の職業。特に若い女性の憧れです。料理本を出版したり、テレビ番組・ドラマ・映画などの食事を準備したり、得意の料理を教える教室を開いたりと、活躍の場がどんどん広がっています。

祐成陽子さんが日本で最初のフードコーディネーター養成校を設立したのは今から30年前の1988年。それから3000人を超える生徒が卒業していきました。たとえば、「作ってあげたい彼ごはん」以来若い女性に絶大な人気を誇るSHIORIさんも、イケメン料理研究家の寺田真二郎さんも「祐成陽子クッキングアートセミナー」の卒業生です。

「迷ったらGo!」でまず一歩踏み出す。

今回出版された「どうせなら、笑って生きていく! 80歳“ばあばのOL”の年齢不相応のススメ」は祐成先生の人生哲学100箇条が、面白おかしく納得できる楽しい1冊です。

その中から一つ紹介していただきました。

「どうしようかなと迷うことは生きていればいつでもあります。でも、何かを始めようか迷ったときには、先行きが見えずにどうしようかなと迷うことも多いと思います。そんな時は、『迷ったらGo!』。チャンスは何度もめぐってくるものではありませんから、やらなきゃダメ。やらないで後で後悔するより、やって失敗する後悔するほうがよっぽどいいわよ。あれだけやったってことが次につながりますね。」

と、満面の笑みで元気いっぱいに答えてくれました。その笑顔から、今活躍するフードコーディネーターの皆さんのキャリアが始まったんですね。なるほどです。

人が喜んでくれることが好き!

先生が料理教室を始めたのはまだ主婦の時。近所の奥さん仲間たちに料理をおすそ分けしたりしているうちに教えてほしいというリクエストがあって、まずは自宅で始めたそうです。

「子どもの頃から、家族に料理をして食べてもらうのが好きだったんです。結婚してからは近所の奥さんたちに喜ばれて。そうしているうちに料理教室を始めることになりました。」

そうこうしているうちに、ケーキの食材を売るお店と教室を始めたのは1976年。当時はそういった場所もなく、多くの人に支持されました。この気持ちは今でももちろん変わらず、周りの人たちが喜んでくれることが大好きだとおっしゃいます。

大胆?!高級ミキサー100台をとりあえず仕入れた。

そんな先生がまだ40代の頃、1台10万円はする高級ミキサーを安く買ってくれないかと言う申し出があって、思い切って購入したことがあるそうです。大胆ですね、と言うと・・・

「ケーキを作る人たちがたくさんいたから、いいものだし安ければ売れるから大丈夫だと思っていました。買ってくれる人たちも喜んでくれるということで思い切って仕入れたんですよ。」と。

決して無謀なことはしないというのも先生の哲学の一つ。きっちりと見通しと算段があってこそ、大胆になれるんですね。

毎年出かける視察旅行!でも「パリにはいかない」?

毎年春には、世界の料理を視察に旅に出ます。2週間で4,5カ国を回るような忙しい旅。現地の料理人たちから話を聞き、土地の料理上手なおばあちゃんの調理現場を見せていただいたと、実際に五感で体験する旅だそうです。

「これまでに一番印象的だったのはラトビア。とてもかわいい国で、ちょうど祭りの時だったのですが、道にハーブを敷いてそこの上を歩いて、おいしいワインをいただいて。50代中頃でした。」

「若いころから旅をする機会は多くて、ベルリンの壁崩壊直後に現地にいたり、ジョージアの独立直後には電力供給が不安定で食事中にパッと暗くなっちゃったり。おいしものがある国には大体出かけました。」

100箇条のひとつに「パリにはいかない」と言うのがあります。その理由を聞いてみると。

「たくさんの人が行っているところにはあえて行きません。それよりも、なかなか行きにくいけど、まだ皆さんが知らないものを探しに行って、それを伝えていきたいなと考えてるんですよ。」

フードコーディネーター以外にも多様なコース!

祐成陽子クッキングアートセミナーは四ツ谷駅からすぐ。2階建てのかわいらしい建物です。ここでは料理本の撮影などもよく行われています。取材に伺った日には、2階のスタジオで、ここを卒業した、まだ若いフードコーディネーターが料理写真の撮影に入っていました。(左は佐藤礼奈さん、右は小林梨沙さん)。

卒業した後に、相談に来る卒業生が絶えないのも陽子先生をはじめとして、スタッフのサポート体制がしっかりしているからです。卒業生たちがレシピを競う「美膳」は業界でも話題のインターネットのレシピサイト。料理のプロたちの作品が毎日追加されていきます。

フードコーディネイトに興味があって、相談してみたいという方は、ぜひ連絡してくださいね。電話またはメールで。また、フードコーディネーター養成コース以外にも、視察旅行の成果が楽しみな「おもてなしの世界の料理」、「パンとワインとチーズ」、「和菓子サロン」、麻木久仁子さんの「美彩薬膳(びさいやくぜん)」などの教室などもあります。
 

祐成 陽子 (すけなり ようこ)
食べるのが好き!作るのが好き!が高じて1965年、主婦の経験を生かし料理教室を始める。手の込んだ料理を教えるのが主流の時代に、簡単、美味しい、安全、おしゃれをテーマにした教室は人気を呼び、キャンセル待ちが出る程の教室に。
1976年、料理・ケーキ等の道具や材料の専門店を開業。10坪の店を 30坪の繁盛店にまで成長させる。
3年後にカフェもオープン、新鮮な材料を常に用意するための工夫、料理、ケーキ作り相談、カフェ開業講座等の画期的経営手法が各方面のメディアに紹介され話題を呼び店舗経営コンサルティング、商品開発、メニュー開発等の依頼を受け、ヒット商品を数多く出す。
また1988年日本で始めてのフードコーディネーター養成校を設立。豊富な経験を活かし体験にもとづいた授業内容は実践に役立つとの評判を得ている。多くの卒業生が出版業界やテレビ番組のフードスタイリスト・料理家として活動している。現在、料理家として校長として、多岐に渡り活躍中。

『どうせなら、笑って生きていく! 80歳“ばあばのOL”の年齢不相応のススメ』
出版社:光文社  価格:1512円

 
[祐成陽子クッキングアートセミナー]
[美膳:フードコーディネーターによる“美しくおいしいレシピ”サイト]

[All photos by Atsushi Ishiguro]
Do not use without permission.

石黒アツシ

Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー
旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。


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