ときには刺激的だったり、ときには爽やかだったり。
ピリッとした辛味と芳醇な香りが織りなすスパイス。
食べた瞬間から、舌と胃だけでなく細胞まで熱くしてくれるスパイスはもはや快楽性物質ではないでしょうか。
ところでここ数年、“スパイスカレー(スパイスカリー)”なるものが大阪で爆発的なブームを巻き起こしており、大阪名物の新定番として注目されています。
さらにそのムーブメントは東京にも飛び火し、専門店が続々と登場。その勢いはとどまることを知らず、大阪に負けない盛り上がりを見せているんですよ。
今回の特集では、そんな東京でも食せる魅惑のスパイスカレーをピックアップ。
第3回は、芸術的な盛り付けが話題の「カレーの惑星」をご紹介しましょう!
スパイスカレーの定義とは?
さて、そもそも「スパイスカレー」ってどんなものなのでしょうか?
某店主によれば、スパイスカレーの発祥は大阪・北浜にある「カシミール」というお店とのこと。その独創的な味に影響を受け、数々の名店が大阪で誕生。カレーマニアの枠を超えて幅広い層に親しまれるようになったのだそう。
一方、東京にも以前からスパイスカレー的なカレーを提供するお店は存在していたようなのですが、数も少なく今日のようなブームにはならなかったとのこと。
さらにスパイスカレーには以下のような特徴があることも判明しました。
・基本はライス。
・野菜やアチャール(インド版漬物)がトッピングされたワンプレートスタイル。
・スパイスやハーブはお店独自で調合。
“これといった決まりはない”とも言えるスパイスカレー。この自由なスタイルこそが個性ある味わいを生むのかもしれません。
目印は「フジカラー」の看板
下北沢駅から歩くこと10分ほど。一番街商店街の一角にあるのが「カレーの惑星」。かつてこの地にあったカメラ屋さんの看板をそのまま利用しているという外観がなんともユニーク。
ナチュラルな雰囲気の店内はカウンター席と小さなテーブル席が3つ。窓から日差しがたっぷり差し込み居心地の良さ抜群です。
ランチメニューではカレーを4種用意。単品と2種盛りから選べます。
カウンター上には多彩なスパイスが鎮座。店内は心地よい香りに包まれ、食欲も一層刺激されてきます。
自家製ラッシー(350円)。まろやかな甘味とすっきりした酸味。カレーとの相性も抜群。
目も舌も楽しませてくれる、アートなスパイスカレー
「とりももとレンコンのバターチキンカレー」と「合挽肉のスパイシー焦がしキーマ」の2種盛り(1,380円)。スパイスやハーブ、野菜がセンスよく散りばめられ、芸術的な美しさ!思わずうっとりしてしまうほどのビジュアルです。
紫キャベツのアチャールがさらに華やかな色彩感をプラス。
スパイスの香りが際立ちながらもマイルドで優しい味わいの「とりももとレンコンのバターチキンカレー」。鶏肉は大変柔らかくライスとも見事に調和。
舌先をピリッと刺激する辛味の「合挽肉のスパイシー焦がしキーマ」。ひき肉の絶妙な焦がし具合によってビター感を演出。食べ進めるごとに重層的なスパイス感と香りを楽しめる至福の逸品でした!
総評:芸術的センスが光るスパイスカレー
アートのようなスパイスカレーは、誰しもが写真に収めたくなるほどのビジュアル感。さらに見かけだけなくカレーの実力も最高峰!目も舌も楽しませてくれる、個性際立つスパイスカレーでした。
住所 東京都世田谷区北沢3丁目34−3
電話番号 03-6407-9220
営業時間 <平日>11:30〜15:30,18:00〜20:00 <土日祝>11:30〜20:00
定休日 なし
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131802/13194397/
[All photos by Nao]
東京のスパイスカレー専門店を6つピックアップした【東京スパイスカレー特集】もお見逃しなく!