アメリカ・西海岸の山脈に自生する木々「レッドウッド」。学名をセンペルセコイアと称し、現在生息している中での最高樹齢は2200年という長寿の木です。しかもレッドウッドの多くは全長100メートルを超える「ノッポの木」。地球上で最も背の高い木トップ3はいずれもレッドウッドで占められています。
1億数千年前もの昔から生息
サンフランシスコから北西に約180キロの位置にあるレッドウッド国立・州立公園では、526キロ平方メートルにもなる広大な土地にレッドウッドの巨木が密集した森が広がっています。レッドウッドの樹皮は厚く数10cmにもなり、水分が多いこと、燃えにくい成分で形成されていることが特徴。他の森林が燃え尽きてしまうような山火事でも耐えうるため、なんと1億数千年前から存在している奇跡の木でもあります。
世界一高い木はどこにある?
数ある木々の中でも世界一の高さを誇るのが「ハイペリオン(Hyperion)」と名付けられた一本の木です。
1987年に発見されているにも関わらず、その姿を見たことがある人は多くありません。なぜならこの木がどこに存在しているのか正確な位置が公開されていないからです。たくさんの人が訪れると生態系が破壊される可能性が高くなってしまいます。かけがえのない命が途絶えないよう大切に守られているのです。
「ハイペリオン(Hyperion)」は実のところ公園外にあると言われていますが、公園内にもたくさんの見応えある木々が生息し、清々しい空気の中で散策を楽しむことができます。時にはエルク(大型の鹿)に出会えることも! 100メートルの巨木に囲まれて歩くなんて、まるで小人になったような気分を味わえそうです。