ランステとは?
ランニング愛好者が、荷物を置いたりシャワーを浴びたりできる、ランニングステーションのことで、通称ランステ。
都内でよく知られているランニングスポットの周辺には、ランステが存在しています。ランステとして独立している施設はもちろん、ジムやホテルに併設されていたりと、最近では多くのスタイルが見られます。
銭湯×コーヒー ランニングステーション
そんな中、浴場組合とネスレが協働し、都内8か所に「銭湯×コーヒー ランニングステーション」を設けました。今回はそのうちの1つ、「堤柳泉」のご紹介です。
銭湯さらにはコーヒーとのコラボだなんて非常に珍しいですよね。都内では、ランステが不足しているという状況に加えて、銭湯の利用者減少の問題を解決するのが目的とのこと。他のランステ同様、荷物の預け入れや着替えはもちろん、銭湯ならではの醍醐味としてはやはり、湯船です。シャワーではなく、全身お風呂に浸かって身体の隅々までさっぱりすることができるのは、ランニング愛好者にとってうれしいかぎり。
台東区・堤柳泉 推奨ランニングコース
大島めぐみさん:ランニングアドバイザー、シドニー・アテネオリンピック長距離元日本代表
お披露目会では、こちらのランステ「堤柳泉」をスタートして、隅田川沿いを走るコースも紹介されました。「市街地では緊張感が感じられ、公園や川沿いも走るコースになっているので、リラックス感も満喫できるコースになっている」と話してくれたのは、今回のゲストの大島めぐみさん。約5キロに渡るコースは中級者向けですが、街並みと自然と共に、リフレッシュしながら楽しむことができるランニングコースです。
しかし実は、今回の取材当日は大雨・・・。晴れていれば大島さんとランニングしながらのコース紹介があったのですが、今回はパネルのみでの紹介となりました。
コーヒーはスポーツにも適している!?
イベント当日は、前述の大島さんほか、ネスレ日本株式会社、東京都公衆浴場業生活衛生同業組合の関係者の方々から、今回のランステのねらいについて説明がありました。
スポーツのお供のドリンクに、コーヒーは合わなそう・・・なんて思っている方多いと思います。
でも実はそうではなく、コーヒーに含まれるカフェインには基礎代謝をあげて、脂肪を燃焼する作用が期待できるのだそうです!特に今、コーヒー×運動が注目されてきており、運動時(今回でいうとランニング前&ランニング後)にカフェインを適度に摂取することで、持久力の向上や、疲労感軽減につながると言った研究結果があがっています。
また、コーヒーには、紫外線によるシミ抑制が注目されるポリフェノールも含まれています。紫外線を浴びやすいランニング愛好者の方にはもってこいの飲み物と言えますね。
自宅でコーヒーを楽しむことが減って来ている昨今。今回、浴場組合とタッグを組んだネスレによると、消費者にランニングの前と後にコーヒーを飲むというコーヒーの新しい飲み方を提案することで、コーヒーの飲み方の幅を広げてほしいと考えているとのこと。
どうやって利用するの?
今回「銭湯×コーヒー ランニングステーション」が設けられたのは、8か所(堤柳泉・若松湯・寿湯・梅の湯・第一金乗湯・松の湯・白山湯・萩の湯)。各銭湯にてランステ利用料金を支払うと、「銭湯×コーヒー ランニングステーション」として利用できます。もちろん、脱衣所ではでランニングウェアに着替えることができますよ。
各銭湯に設けられたカフェカウンターで、ランニング前にコーヒー1杯が提供されます。さらにランニング、銭湯での入浴後、もう1杯コーヒーがいただけます。
※「入浴料金」は460円ですが、提供するコーヒー代金を含む利用料金は各銭湯で異なります。
社会的な問題と、コーヒー体験を結びつけて昨今の問題を解決するなんて、なんとも面白い試みです。ランニング愛好者よりランステ増設希望の声が上がってる中、「コーヒー×銭湯×ランステ」が新たな文化となる日が今から待ち遠しいです!
営業時間:13:00〜23:00
定休日:月曜日
入浴料金:460円
コーヒー(2杯):80円