見どころ1:アートとの融合
現在、アメリカで最初の人間国宝に選出されたDale Chifuly(デール・チフリー)という、アメリカ・ワシントン州、シアトルをベースに活躍する世界的なコンテンポラリー・グラス・アーティストの作品が、園内のいたるところに飾られています(2019年10月27日まで)。
キューガーデンの広大な敷地の中で、緑色だらけのところに鮮やかな色が入ると、空間が活気づくのですね。8月15日から10月26日にかけて、木曜から土曜の夜7:30~10:30はライトアップが楽しめます。
「The Hive(ザ・ハイブ)」という、ミツバチの巣をイメージした常設のアートもあります。光と音のヒーリング空間。
そしてぜひ足を踏み入れてほしいのが、「Marianne North Gallery(マリアン・ノース・ギャラリー)」。中には、833の植物画が壁にびっしりと飾られていて、声をあげそうになります。19世紀にMarianne Northが世界中を旅して描いたものです。
見どころ2:温室
キューガーデンには3つの大きな温室があります。
現在ガラスアートが楽しめる「Temperate House(テンペレート・ハウス)」は世界最大級のガラスの温室。5大陸16の島の植物がイキイキと暮らす空間です。
「Palm House(パーム・ハウス)」は、キューガーデンのアイコン的存在。中には熱帯雨林の植物があるので、場所によってむっと立ち込めるような湿度と温度のところがあります。Temperate Houseと同様、階段を上がって温室の上部から見下ろすのがおすすめ。
実は植物の組み合わせに一番おしゃれ感があるのが、「Princess of Wales Conservatory(プリンセス・オブ・ウエールズ・コンサーバトリー)」。世界最大のスイレンであるオオオニバスも必見です。
見どころ3:長寿の木
1773年に植えられた樫木。千手観音になっています。
日本から運ばれ1760年に植えられたという槐の木。人々が幹の形に魅せられて「アメージング!」「ビューティフル!」と写真を撮っていました。
見どころ4:鳥
自然豊かな園内には、こんな鳥たちがいます。かなり人慣れしています。
バードアイを体感すべく、高さ18mの遊歩道「Treetop Walkway(ツリートップ・ウォークウェイ)」にもぜひトライしてみてください。
見どころ5:日本庭園
ここも写真を撮っている人が多かった人気スポットです。庭園の奥に見える「Japanese Gateeway(勅旨門)」は、京都・西本願寺唐門の5分の4サイズで作成され、1910年に日英博覧会(ロンドン)に出展されたもの。カラフルな玉がたくさん飾られていました。
見どころ6:グッズ
キューガーデンのショップには、多くの植物にちなんだ商品が並んでいます。
美しい植物モチーフのアクセサリー。
本物の植物を閉じ込めたペーパーウェイト。
昆虫のオブジェ。
カラーの花を模ったものも何本か飾りたくなります。
キューガーデンへの行き方
キューガーデンは、ロンドン郊外にあります。キューガーデンの最寄り駅は3つありますが、たとえばVictoria Station(ヴィクトリア駅)からKew Gardens Station(キュー・ガーデンズ駅)まで、District(ディストリクト)線で26分ほど。
キューガーデンの入り口は4つあります。最寄り駅によって、一番近いキューガーデンの入り口が違ってきますので以下をご覧ください。
- Kew Gardens Station(キュー・ガーデンズ駅…District/Overground)からVictoria Gate(ヴィクトリア・ゲート)まで0.5km
- Richmond駅(リッチモンド…National Rail/District/Overground) からLion Gate(ライオン・ゲート)まで1km
- Kew Bridge Station(キュー・ブリッジ駅…National Rail)からElizabeth Gate(エリザベス・ゲート)ま0.8km
キューガーデンの開館は毎朝10時ですが、閉園は時期によって変わります。また入園料も変動で、2019年10月31日までは、£18(寄付なし)か£19.8(寄付込)です。なお、入園券をオンラインで買うと£1.5以上お得になるので、事前に入手しましょう。当日現地に向かうまでに購入してもOKですよ。