「地球星座」から紐解く、スランプの抜け出し方

Posted by: 米田ロコ

掲載日: Jun 29th, 2019

人生という長い旅路で、誰もが経験するであろうスランプ。悩みや迷いは人ぞれぞれですが、自分の人生を俯瞰することで、スランプから抜け出すきっかけが掴めるかもしれません。「地球星座」はまさに、自分という存在を俯瞰させてくれるツール。スランプに対応するヒントが隠されていそうですよ。

「地球星座」という概念は、日本における占星術界の重鎮・松村潔さんが提唱するヘリオセントリック占星術に起因しています。

ヘリオセントリック占星術の最大の特徴は、一般的な占星術とは異なり、太陽を中心とした地動説の観点から星を読むところ。太陽を中心に個人のホロスコープ(出生時の天体を配置した図)を読み解くことで、太陽系全体における個人の立ち位置が俯瞰でき、地球に生まれた目的や意味などを紐解けるそうです。

太陽星座と地球星座

雑誌などでよく見かける従来の12星座星占い(ジオセントリック占星術)は、地球を中心とした天動説の観点から星を読むことで知られており、個人が誕生した瞬間に太陽が位置した星座(太陽星座)を基本として占います。

具体的には、4月1日生まれは太陽星座がおひつじ座、6月1日生まれなら太陽星座はふたご座、9月1日生まれなら太陽星座はおとめ座というような具合です(※実際に夜空に見える星座とは直接関係ありません)。


左:地球星座は、太陽を中心とし占星術の観点の上に成り立つ。右:地球を中心とした一般的な占星術の観点。占星術の視点が異なることで、違った内容を読み解けるのだそう。

しかしヘリオセントリック占星術は太陽を中心としているため、従来の占星術(ジオセントリック占星術)に用いられていた太陽星座という概念がなくなります。代わりに、個人が誕生した瞬間、太陽からみて地球がどの星座の位置にあったのかを表す「地球星座」が誕生します。

自分の地球星座を知る

占星術上の複雑な説明はさて置き、自分の地球星座が何座なのか、気になる人も多いのではないでしょうか? 地球星座は、ホロスコープ上で、自身の太陽星座の真向いに位置する星座になります。

例として、4月1日生まれの人は太陽星座がおひつじ座、地球星座がてんびん座。6月1日生まれの人は、太陽星座がふたご座、地球星座がいて座です。

ちなみに、地球星座も太陽星座も、各星座の意味や象徴する事柄は基本的には同じなので、12星座占いに用いられる各星座の意味や性質を、地球星座にもそのまま当てはめて読み解くことができるそうです。

さっそく、自分の太陽星座をもとに「地球星座」をチェックしてみましょう。

太陽星座 おひつじ座 ⇄ 地球星座 てんびん座

太陽星座 おうし座 ⇄ 地球星座 さそり座

太陽星座 ふたご座 ⇄ 地球星座 いて座

太陽星座 かに座 ⇄ 地球星座 やぎ座 

太陽星座 しし座 ⇄ 地球星座 みずがめ座 

太陽星座 おとめ座 ⇄ 地球星座 うお座

太陽星座 てんびん座 ⇄ 地球星座 おひつじ座 

太陽星座 さそり座 ⇄ 地球星座 おうし座

太陽星座 いて座 ⇄ 地球星座 ふたご座 

太陽星座 やぎ座 ⇄ 地球星座 かに座

太陽星座 みずがめ座 ⇄ 地球星座 しし座 

太陽星座 うお座 ⇄ 地球星座 おとめ座

さて、地球星座が分かったところで、現実にどう活かせばよいのでしょうか?

松村潔さんの著書『ヘリオセントリック占星術』では、地球星座の要素を意識したり、実生活に取り入れたりすることで、人生にブレイクスルーが起こるといったことが触れられています。

例えば、遊び好きで、芸術的を通しての自己表現も得意な太陽星座しし座さん。
自分主体の価値観で、自分が楽しいことを大切にします。しかし、その要素が強ければ、何事においても「自分さえ楽しければいい」「自分が楽しくないことはしたくない」と自己中心的に…。
そこで、地球星座みずがめ座が象徴する“グローバルで普遍的な視野” “シェアする”というキーワードを取り入れてみるとどうでしょうか? 太陽星座しし座さんには、“集団として、みんなが楽しいと思えることを大事にする”という新しい視点が誕生します。この視点が周囲との調和をはかり、しし座さんを次のステージに押し上げてくれると解釈できます。



もう一例として、太陽星座やぎ座さんの場合を考えてみましょう。
太陽星座やぎ座さんは、社会のなかで自分の居場所を見つけることを大切にします。やぎ座を象徴するキーワードには、“社会” “努力” “達成” “野心” “計画性”などがあり、そんな太陽星座やぎ座さんからは、“地道に社会での成功を目指して、仕事一直線!”というペルソナが想像できます。 しかし、仕事などの社会的活動に関心が向かうあまり、家庭のことはおろそかになりがち。
ここで、地球星座かに座が象徴する“家庭” “母性”というキーワードを取り込むことで、仕事とプライベートのバランスを整えていけると読み解くことができます。

また、 こうも解釈できます。
やぎ座は守護星の土星の影響から、しばし、父性を表すとも言われます。ルールや社会的秩序を重んじる厳格さを備えており、社会通念的な正しさを求めます。ゆえに、仕事においても、自分だけでなく他人にも厳しくなってしまう傾向が否めません。しかし、社会的な達成は、周囲の人々の協力があってこそ。そこで、地球星座かに座が象徴する“共感と調和”の要素を取り入れることで、独り善がりではない、周囲と調和した達成への道が拓けると読み取れます。

ステップアップに必要な要素を補完する地球星座

先に紹介した例は、あくまで、各星座の一側面にフォーカスして読み解いたものです。しかし、占星術上の理論では、ホロスコープで向かい合う星座同士は、共通する要素を持ちながらも、一方で正反対の要素も有していると言われています。


占星術で使われるホロスコープ。向かい合う星座同士は反対の要素を持ち合わせいると言われる。

つまり、太陽星座の対岸にある地球星座から紐解けるのは、今の自分(太陽星座的な自分)に不足している要素や視点。ステップアップや現状打破に必要な要素です。

『ヘリオセントリック占星術』の著者である松村潔さんは、同書のなかで、スランプの抜け出し方は地球星座から考察できることに言及しています。

もし、人生につまずいたり、今までのやり方や考え方では上手くいかないと思った時は、地球星座の要素を意識してみてはいかがでしょうか。太陽星座と地球星座の統合が、本来の自分を生きるヒントとなり、より豊かな人生に繋がるかもしれません。

同書『ヘリオセントリック占星術』は専門的で少々難解な内容ではありますが、地球星座について詳しく解説されています。地球星座についてもっと知りたい人は、ご参考にどうぞ。

占星術はどんな技法においても複雑で、パッと答えがでるものではなく、また、正解もありません。しかし、自身と向き合ったり、自分という人間を俯瞰して考察するという意味では、とても強力なツールになり得ます。

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PROFILE

米田ロコ

LOCO Yoneda ライター・編集者。

自由と自然を愛し、Vanlifeにて日本を旅する。

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