ルーマニアの「タピオカ事情」を調査!見つけたのは・・・アレだった !?【現地ルポ】

Posted by: 石黒アツシ

掲載日: Jul 27th, 2019

日本では、空前のタピオカブーム。それでは、世界では・・・?今回は、そんな疑問を解決すべく、ルーマニアでタピオカスイーツを探したTABIZINEライター。そこで見つけたのは・・・アレだった!? 今回は、世界のタピオカ事情を現地ルポします!


共産主義時代の独裁者チャウシェスク大統領を処刑するというルーマニア革命から今年で30年。2007年には欧州連合EUのメンバーになったルーマニアですが、はたしてタピオカを食べているんでしょうか?首都ブカレストで探してみました!

独裁時代の建造物がものすごい迫力!ルーマニアの街を散策

空港から市内へ向かうタクシーの運転手さんがルーマニア革命のことを突然話し始めました。「今から30年前に僕たちは革命を起こしてチャウシェスク大統領を殺したんだよ」と誇らしげに。ちょっとびっくりしました。たった30年前の出来事ですし、まだまだ生々しい記憶を持っている人たちがたくさんいるんですね。

冒頭の画像はチャウシェスクが「国民の館」という表向きの名前で作らせた、実は自分のための建物で、その大きさは世界で2番目の大きさを誇る、公共の建物です。ちなみにアメリカのペンタゴンに次ぐといいますから、これまたビックリです!


国民の館へと続く並木が茂る広いウニリィ通りを進むと、巨大な噴水が目の前に現れました。画像のバスの大きさと比べると、その規模がわかります。これも共産主義時代の遺産です。

ブカレスト
そのそばにあるのが旧市街。10年くらい前までは廃墟のようだったという人もいましたが、今では旅行客を相手にするレストランやバーなどが立ち並ぶ歓楽街になっています。ルーマニア料理店も多く、賑やかな地区です。

タピオカスイーツを探してレストランへ

ブカレスト
インターネットでブカレストの「タピオカスイーツ」を探しました。日本では繁華街ならどこにでもあるようなタピオカドリンクのスタンドなどは見つかりません。見つかったのは「タピオカプリン」でした。それも、それを食べれるのはレストランのようで、食後のデザートのひとつのようです。

ブカレスト
今回訪れた「Restaurant Savart」があるのは、旧共産党本部のあたり。ルーマニア国立美術館や、コンサートホール「アテナウエム」の美しい建物があったりと、街歩きが楽しい地区です。

ブカレスト
お店を訪れたのは午後2時ごろ。オープンな広いテラスに座って「デザートだけでもいいですか?」と聞いてみると、40歳くらいの女性店員が快く迎えてくれました。メニューも見ずに「タピオカスイーツがあるって聞いてきました」というと、人気のデザートだと言ってにっこり。

ついに見つけた「タピオカスイーツ」!そのお味は!?

ブカレスト
こちらがその「タピオカプリン」。小さな粒のタピオカとココナッツミルクで作ったプリンに、マンゴーがたっぷり乗っていて、アーモンドとミントがいいアクセントになっています。

女性店員に「小さなころからこういうの食べてたの?」と聞いてみると、革命後にあちこちのレストランで出すようになって、人気になったと教えてくれました。それ以前にはお米で作るライスプディングがあったらしいのですが、暖かい国からやって来たタピオカとココナッツをマンゴーで飾る食べ物は、共産主義時代には想像もつかない食べ物だったに違いありません。タピオカドリンクも、そのうち人気が出るかもしれませんね!

ブカレストへは直行便はありませんが、ターキッシュエアラインならイスタンブールから1時間ほど。まだまだ革命の記憶が新しい街を訪ねるのも面白いと思いますよ。

Restaurant Savart
住所:George Enescu Str., no. 2-4, Area 1, Bucharest
電話:+40 (0)743 57 57 57
営業時間:【月〜日】12:00–0:00
HP:https://savart.ro/en/contact-restaurant-en/

[All photos by Atsushi Ishiguro]

PROFILE

石黒アツシ

Atsushi Ishiguro ライター&フォトグラファー

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

旅するフードフォトグラファーです。そして、食生活について考えて、レシピを開発して料理もします。「おいしいものをおいしく伝えたい」をテーマに、世界のおいしいものを食べ歩き、写真におさめて、日本で再現し、みなさんと一緒に食べたいというのが、私のビジョンです。

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