地域の食が浮き彫りになるのがスーパーです。北スペインの芸術の街、ビルバオ。美食で知られるバスク州のビスカヤ県都では、どんな食品の品ぞろえが豊かなのでしょうか?特に目立った棚の画像を中心にご覧いただきましょう。
ハム
スペインといえば、ハムです。スペイン語で「ハモン(Jamon)」ですね。
あらゆるタイプのハムが並びます。中でも日本人が心躍るのは生ハムでしょう。原木もスライスされたものも両方取り扱います。
ホワイトアスパラガス
超極太のホワイトアスパラガスの瓶詰、缶詰が並びます。
春が旬ですが、それ以外の時期は、加工されたものが大活躍の様子です。専用棚は販促キャンペーンコーナーの可能性もありますが、こんなに並んでいるとは・・・。
豆
インゲン豆やひよこ豆が見えます。乾燥の豆も、缶詰も、いっぱいです。バスクは豆料理が盛んなエリア。
すり身のうなぎの稚魚
スペインはうなぎの稚魚の料理がありますが、本物は高いので、すり身で似せて作ったものが売られています。冷蔵コーナーにも冷凍コーナーにもありました。冷凍コーナーの隣に並ぶカニカマみたいな製品ですね。
シーフードの缶詰
ムール貝の缶詰と、ツナがずらり。ツナはマグロでなくカツオが多いようです。
一方、鮮魚コーナーは小さめ。
トマト製品
トマトは、裏ごししたタイプが目立ちます。入れ物は瓶が多いですね。
ガスパチョも売っています。
トマトと一緒に使われることの多い、オリーブオイルも当然ながら品数豊富です。
玉ねぎと冷凍カリフラワー
生鮮野菜は、玉ねぎが豊富。丸々して大きな玉ねぎなのに、茎がついているものもありますよ。
冷凍野菜コーナーを見ると、カリフラワーが目立ちます。
オレンジ
オレンジで知られる国なので、やっぱり山のようになっています。
ジュースはというと、オレンジが多いですが、りんご、パイナップルのほか、フルーツミックスが多め。オレンジ+りんご+キウイの組み合わせ、日本にはありそうでありません。
ロングライフ牛乳
スペインは、ロングライフ牛乳文化圏です。ロングライフ牛乳は、超高温加熱して機密性の高い容器に入れたもので、常温で2か月ほど保つとか。そのため、牛乳は常温のコーナーにあります。クリーミーな料理が多いエリアなので、牛乳のスペースは広めです。
コーヒー派
お茶のたぐいは少なくて、コーヒーのスペースが何倍もあります。お茶も、紅茶は少なくてハーブティーが多いです。
ワインVSビール
ワインのイメージが強いかもしれませんが、ビールも同じくらい多いです。EU各国のビールが並んでいます。
その他のリキュールなどもたっぷりあります。
バゲットVS食パン
ピンチョスなどにはバゲットが使われているので、バゲットが種類豊富ですが、食パンはもっと多く並んでいます。
しょっぱいおやつVS甘いおやつ
イギリスのスーパーなら、ポテトチップスコーナーが驚くほど広いのですが、こちらはポテトチップスは少ないし、スナック類少なめ。
写真のピントが合っていなくて申し訳ないのですが、甘くてふかふかした食感のものがいっぱい並んでいました。またオレオが人気のようで、薄型タイプとか形状違いがいくつも売っていましたよ。
そして、板チョコがこんなにたくさん積み重なっています!
スペイン・バスクの人々の食の傾向がなんとなくお分かりいただけたかと思います。
[All photos by Shio Narumi]