イギリス・ウェールズには、本の町として知られる小さな町が存在します。お話は、ある男性が小さな本屋を開いた事に始まります。今となっては、年間約50万人の観光客が訪れるそうです。町の様子を少し覗いてみましょう。
町の名前は、「ヘイ・オン・ワイ(Hye-on-Wye)」。1961年にRichard Boothさんという方がこの町に古本屋を開いたのが始まりだと言われています。その当時、アメリカでは本屋の閉店が相次ぎ、彼は力持ちの男性何人かを一緒に連れてアメリカに行ったそうです。そして大量の本を仕入れ、この町に持ち帰ったといいます。
現在では約40軒もの本屋が町に存在するそうです。
こんな場所にまで本が並んでいます。文学好きにはたまらない町ですね。
イギリスのカントリーサイドに見られるレンガ造りの建物と本屋の組み合わせも素敵です。イギリスといえば、多くの作家を輩出してきた文学の国。本場の国でお気に入りの一冊を見つけたいですね。
また、毎年春に「ヘイ・フェスティバル」という文学祭がこの町で行われており、作家をはじめ約80,000人もの人々が訪れると言われています。また文学だけでなく、アートパフォーマンスや映画上映なども行われます。2015年は、5月21日~31日まで開催される予定です。
春のイギリスはとっても気持ちがよいので、外での読書も楽しめそうです。イギリス風に紅茶やビールを片手に読書なんていうのも素敵ですね。
テクノロジーの成長と共に活字離れが急速に進む現代社会。そんな中で、ヘイ・オン・ワイのような町はとっても貴重な存在だと思います。本を手に取り、時間をかけてじっくり活字を楽しむ、そんな読書の醍醐味をこれからも伝える町でいてほしいです。
[Hay-on-Wyeオフィシャルサイト]
[Amusing Planet]
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