マカオは、北からマカオ半島の先端、橋を渡った南にタイパ、さらに南に海を埋め立てたコタイ、そして最南端のコロアンまで、4つのエリアに分かれています。タイパにあるタイパ・ビレッジには古い低層の建物が多く、落ち着いていながらもやっぱりガヤガヤした雰囲気もある散策が楽しいエリアです。
タイパ市政公園からカルモ教会を経由してFeira Do Carmoへ
マカオ半島側にあるバスターミナル「アマラル広場」からバスに乗って橋を渡り10分ほど、「Chun Yuet Garden Building」のバス停で降りれば、そこからタイパ市政公園までは歩いて4分です。南側には「澳門美麗湿地」が広がって、その向こうにコタイの林立する統合型リゾート施設の建物が望めます。
湿地に向かって建つ1921年建造の5つの家が残っています。「タイパ・ハウス」と呼ばれていて、かつてはポルトガルの高級官僚などが住んでいた高級住宅です。
そのうちの一つが「クリエイティブ・カーザ」です。中は美しい調度品や美術品、日用品などの展示もあって、当時の上流社会の生活ってこんなだったのかと想像させられます。それにしても、高価そうなのにとってもデザインがかわいいので、思わず欲しくなってしまうようなものがいろいろありました。
住所:Avenida de Carlos da Maia, Macau
開園時間:24時間
タイパ・ハウス
住所:Avenida da Praia, Carmo Zone, Taipa, Macau
電話:+853-8988-4000、+853-2882-7527
開館時間:【火~日】10:00〜19:00
HP:http://www.icm.gov.mo/en/housesmuseum
そこから西側に丘を登れば、パステル・イエローの「カルモ聖母教会」が見えてきます。建てられた頃には海に面していたそうです。
住所:Avenida de Carlos da Maia, Largo do Carmo, Taipa
開館時間:10:00~12:30、14:00~18:00
少し北へ進むと、右側にカラフルな建物が見えてきます。新しく出来た小さなカフェなどの建物と、石畳の通りがフォトジェニックです。
丘を北側に下りていきます。手前の低層の古い街並みと、奥に建ち並ぶ高層マンションのコントラスが面白い風景でした。
坂を下り切ったところにあるのが「嘉模墟 Feira Do Carmo」という広場。タイパ・ビレッジを歩く時にはここを覚えておくと迷ったときに便利そうです。
ポークチョップバーガー食べて、ドリアンアイスクリームに土鍋紅茶で一回〆る
マカオのB級グルメと言えば「ポークチョップバーガー」。「大利來記豬扒包 Tai Lei Loi Kei」は嘉模墟 Feira Do Carmo からすぐそばの人気店です。
カウンターもあって、ここで食べても、食べ歩きしてもよさそうです(基本のポークチョップバーガーとソフトドリンクのセットでHK$63)。
マカオに5店舗、そしてシンガポールも2店舗、上海、広東省湛江市にも支店がある人気店。日本にも出店してほしいと思いました。
住所:澳門氹仔告利雅施利華街35號
電話:+853-2882-7150
営業時間:【月〜日】8:00~18:00
HP: http://www.taileiloi.com.mo
もう一度、目印の嘉模墟 Feira Do Carmo に戻りましょう。その広場に面した黄色い看板のお店「莫義記 Gelatina Mok Yi Kei」が賑わっています。
ここで人気なのが「ドリアンアイスクリーム」。あの独特の香りが強烈なドリアンのアイスクリーム(HK$68)です。
食べてみると、ドリアンのあの香りはそのまま。ドリアン好きにはきっとたまらないと思います。マンゴーのアイスクリームなどもあるので苦手な方はそちらを。
住所:澳門氹仔官也街9號A舗
電話:+853-6669-5194
営業時間:【月〜日】7:00〜23:00
FB:https://www.facebook.com/%E8%8E%AB%E7%BE%A9%E8%A8%98-1450196238531719/
食後に紅茶を飲むなら、こちらもすぐそばにある「Xiang Zi Street Restaurant」の土鍋で入れる紅茶がいいかもしれません。
店頭では紅茶を入れる姿を見せてくれています。なかなかの迫力でした。ちなみに奥は軽食もあるカフェです。このパフォーマンスだけでも一見の価値があると思います。
住所:37-45 R. dos Clerigos
食べ歩きはここで一回〆て、夕食までもう少し歩きましょうか。
O-moonでポルトガル系のお土産を!
O-moon氹仔店は、1本南側の通りにあります。白とブルーの、ポルトガルのタイルのカラーを使った外観が目を引きます。
世界の人気者・キティちゃんとコラボレーションしている店内もポルトガルカラーで爽やかです。
そのポルトガルのタイル「アズレージョ」のうらにはコルクが張ってあって、飲み物を置くコースター(HK$38)でした。
アズレージョ柄のマスキングテープはHK$18 。シックな雰囲気が大人っぽくて、お土産にもよさそうです。
ポルトガルの縁起物である雄鶏の「ガロ」をプリントしたグラスは普段使いによさそう。オレンジジュースをいれたら色合いが楽しそうです。
こちらはノートとスマホ用指ホルダーのセット(HK$104)。やっぱりポルトガルデザインはスキっとした印象で魅力的です。
住所:Rua. Correia, da Silve, 22, Taipa / 氹仔告利雅施利華街22號
電話:+853-2830-9864
営業時間:【月〜日】10:00〜22:00
HP:https://www.omoonmacau.com/
まとめ|3時間でちょうどいいタイパの街歩き
O-moonを出てみると、こんな一角がありました。ここもなかなかのフォトポイント。タイパ・ビレッジにはあっちこっちになかなか絵になる場所がありました。スマホやカメラを片手に、ちょっと裏通りに入ってみるのもいいと思います。
比較的狭い範囲に、いろんなものがあるという意味では、タイパ・ビレッジは原宿の竹下通りのよう。コンパクトにまとまっているので、3時間もあればゆっくり回れます。もっと史跡などを回りたいなら、マカオ政府観光局の情報がおススメです。
気温が高い日も多く湿度が高いので、3時間の散策はちょうどいいように思いました。バスのアクセスも便利なので、時間が空いたらフラッと出かけてもいいかも。夜も賑わうそうですよ。
協力:マカオ政府観光局 http://www.macaotourism.gov.mo
[All photos by Atsushi Ishiguro]