バレンシア州のビーチ「ベニドルム」の町から歩いて10分
ベニドルムの町の中心地、お土産屋さん等が建ちならぶ界隈から10分程、坂道を上った先にあるのがレストラン「Bar Mal Pas(バー・マルパ)」。ベニドルムにある2つの海岸を挟むように突き出た小さな岬になった小高い丘「Mirador del Castell(カステル展望台)」の近くにあります。
前菜は日本人的に懐かしい味のポテトサラダ
前菜にオーダーしたのは、「Ensaladilla rusa(エンサラディア・ルサ)」。直訳するとロシア風サラダという意味で、スペインでは定番のポテトサラダなのだとか。マヨネーズと和えてあり、日本のポテトツナサラダに似たようなどこか懐かしい味わいです。
トマトも瑞々しい
スペインはイタリアと並び、ヨーロッパの中でトマト生産量の多い国。スペイン料理には欠かせない食材のひとつです。時期もよかったのだと思いますが、真っ赤に熟れたトマトは瑞々しくて甘く、でも柔らかすぎず歯ごたえがあって味がしっかりしたトマトでした。「Ensalada de tomate y salazones(トマトと塩漬けのサラダ)」は、つけ合わせのカラスミの塩気がさらにトマトの味を引き立てる一品です。
お米の産地バレンシアにはいろんな種類のパエリアが
パエリアはスペイン料理の中でも代表的な料理のひとつ。お米の産地であるバレンシア州がパエリア発祥の地として知られています。日本ではパエリアというと魚介類がよく知られていますが、実はオリジナルのバレンシア風パエリアは、うさぎの肉や鶏肉などのお肉とインゲン豆を使ったものだそう。これは、パエリア発祥の場所「アルブフェラ自然公園エリア」の郷土料理として知られ、海沿いの地域では、海の幸を利用したパエリアが広まっていったのだそうです。
バレンシア地方の海の方では特に、魚介のパエリアを「arroz a banda(アロスアバンダ)」という名で呼んでいるそうですが、写真は「arroz del señoret(アロス・デル・セニョレ)」。直訳すると坊やの米料理。一般的にイメージするパエリアは殻付きの海老などが入っていますが、これは海老や魚は全て食べやすいよう処理されて提供されます。
イカや海老がふっくらと炊き上がっていて、お米には海鮮の出汁がしみ込んでいます。あっさりとした味わいなので、食べるごとに後を引き何度もおかわりしたくなるパエリアでした。
スペインのワインカクテル「サングリア」と共に、太陽が似合う町ベニドルムで美味しい海鮮パエリアを味わってみては?
住所: Carrer de Santa Faç, 50, 03501 Benidorm, Alacant,
公式Facebook: https://www.facebook.com/Barmalpas/
トリップアドバイザー
参照:
スペイン政府観光局公式サイト(日本語): https://www.spain.info/ja/reportajes/arroz-comunidad-valenciana.html
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