民芸品だけじゃない!ユニークなメキシコのデザイン雑貨
メキシコ雑貨といえば、カラフルな民芸品が世界的に有名ですが、実は優れたコンテンポラリー・デザイン雑貨もたくさんあります。2012年には、ニューヨークと東京のMOMA STORE(ニューヨーク近代美術館ショップ)にて、『Discovering Contemporary Mexican Design』と名付けられた展示販売も行われました。
MOMA STOREでの『Discovering Contemporary Mexican Design』展示風景 (C)Centro
雑貨のセレクションには、メキシコのデザイン専門学校CENTROが選出に協力しました。
このときに展示された数あるアイテムのなかでも、傑作なのがLa silla Acapulco(アカプルコ・チェアー)。昔からあるデザインでありながらも、今も色あせない魅力を放っています。1960年代にかつてのメキシコの高級リゾート地、ゲレロ州アカプルコをイメージして生まれた、メキシコ産ミッドセンチュリーデザイン家具です。
アカプルコ・チェアーいろいろ (C)La silla Acapulco
鉄の土台と、プラスチック紐で作られた、シンプルかつ機能的なデザイン。プラスチック素材の紐によって編まれた座面が、心地よく座れると評判です。水に強いので屋外用としても使えます。アメリカや日本含める海外でも販売されています。
『Discovering Contemporary Mexican Design』で紹介されたのをきっかけに、MOMA STOREの定番アイテムなったグッズもあります。
■タワシなのにペンホルダー
Erizo Pencil Holder (C)MOMA STORE
メキシコで床の清掃に使用されるデッキブラシや、タワシのプラスチック製ブラシ部分を利用して、ペン立てにしています。メモ立てにも応用できそうです。
■紙吹雪入りのポーチ
Confetti-Filled Pouch (C)MOMA STORE
メキシコのパーティに欠かせない、カラフルな切り紙のコンフェティ(紙吹雪)を封じ込めたビニール製ポーチ。目にも鮮やかであり、防水素材なので、化粧ポーチに最適。バッグのなかでもすぐに見つけられそうです。
■カリスマ・カップルのマグカップ
Frida and Diego Mugs (C)MOMA STORE
メキシコの伝説の画家フリーダ・カーロと、その夫である、メキシコ壁画運動の中心人物、ディエゴ・リベラの目の部分だけのイラストがプリントされた、ホーローのマグカップ。
フリーダとディエゴについては、TABIZINEの記事、『カリスマ女性画家、フリーダ・カーロの私物が史上初公開されたので行ってみた』と、『【メキシコシティ】巨匠芸術家ディエゴ・リベラが残した圧巻の壁画3選』でも詳しく紹介されています。
いずれのアイテムも、暮らしに明るいアクセントを加えてくれそうな雑貨ばかりです。メキシコの日用雑貨に、モダンなアレンジを加えていて、ユーモラスな味があります。
現地在住者の視点から選ぶ、真のグッドデザイン
今まで紹介してきたものは、確かに見た目はオシャレなんですが、「ああ、凄いアイデア!」と驚くまでには至りません。この項ではメキシコ在住者の視点で、グッドデザインだと思ったものを紹介します。
■魔法の洗濯ヒモ
紐の編み目に挟むだけ。洗濯バサミが要らないので便利 (C)Miho Nagaya
先にも紹介したアカプルコ・チェアーと同じプラスチック素材でできている洗濯紐。編まれた紐と紐の間に洗濯物の端っこを挟むだけで、しっかりキャッチ。洗濯バサミが要りません! 服の皺が気になる人には向きませんが、小さなことなど気にしない人にはピッタリです(笑)。
■スピード違反防止に役立つトペ
道路に飛び出ている突起=トペは、車の減速を促すためのもの。トペがあると、否が応でもスピードを落とさないといけないという仕組みです。もしもトペを無視すると、車の底面を思い切り傷つけることに成りかねません。こんなものがあるのは、メキシコくらいだと思います。
いかがでしたか? ほかにも掘れば面白いものがたくさんありそうなメキシコ。旅のなかで、とっておきの雑貨に会えるかもしれません。
メキシコの定番の日用雑貨についてはTABIZINE『【ショッピングガイド付】どこで買える?カラフルで楽しいメキシコの日用雑貨』でも紹介しているので、あわせてご覧くださいね。