(C)sweetsholic
汁物も手で!?
(C)sweetsholic
多民族国家のマレーシア。国民のおよそ7割を占めるのが、マレー系の人々です。レストランではスプーンとフォークで食事をする人もいますが、マレーやインド系の家庭では、基本的には右手でご飯を食べます。
筆者が初めてマレー系の友人宅で夕食をご馳走になったときのこと。食卓には肉料理に魚のスープ、野菜の炒め物などさまざまな料理が並んでいました。ご飯がのったプレートに、大皿料理を各自が取り分けて食べるスタイルです。
(C)sweetsholic
友人のお母さんが「ご飯にスープをかけて、右手で混ぜながら食べるのよ」と、実演しながら教えてくれました。なるほど! また、このように食べると、パサパサしがちなマレーシアのお米もおいしくいただけることを発見。
ちなみにラーメンのような汁麺を食べるときには、手では食べられないため、カトラリーを使用。
余談になりますが、この友人一家とはとても仲がよく、旅行にも何度か出かけています。そのときにも、驚きの出来事が・・・!
気になる方は「ありえない!日本人がムスリムの友人と旅行して驚いたこと」もあわせてどうぞ。
ナイフは使わない?
(C) pujislab / Shutterstock.com
食事でカトラリーを使う際に用意するのは、スプーンとフォーク。西洋料理を食べるときをのぞき、ナイフは基本的に使いません。
右手にスプーン、左手にフォークを持ち、スプーンでご飯やおかずを口に運びます。おかずの肉や魚をカットするのも、ナイフではなくスプーンです。詳しくは「【東南アジアの食事マナー】スプーンとフォークでいただきます!」にて。
(C)Shutterstock.com
ちなみに中華系の食卓では、スプーンの代わりにレンゲ、フォークの代わりに箸を使うことが多いです。
コーヒーは甘くて当たり前!
(C)sweetsholic
マレーシアのカフェで驚いたことを綴った記事では、カフェのコーヒーには砂糖が大量に入っているとお伝えしました。
これはマレーシアの一般家庭でも同じ! というのも、現地の家庭ではドリップコーヒーやコーヒーメーカーで淹れたコーヒーを飲む習慣がないためです。
(C)sweetsholic
ミルクと砂糖とコーヒーパウダーが一体化した「ホワイトコーヒー」あるいは「3 in 1」と呼ばれる、パウダー状のコーヒーをストック。「コピ・オ/Kopi O」または「2 in 1」という砂糖入りコーヒーを好む人もいます。
コピ・オーはパウダー状のものだけでなく、ティーバッグのように熱湯に浸して抽出するタイプも。友人宅にあったのが後者のタイプで、ブラックコーヒーかなと思いきや、甘くてびっくりした思い出があります。
チリソースは必須アイテム
(C)sweetsholic
マレーシアの食卓に欠かせないもの、それはチリソース! チリソースはバリエーションが豊富で、マレーシアの地域、各家庭によって味が異なります。現地スーパーでも購入できるものですが、家で作る人も多いです。
まだチリソースが食べられない小さな子どものいる家庭なら、甘いしょう油「ケチャップ・マニス(kecap manis)」が食卓に並ぶことも。
(C)Shutterstock.com
現地の人たちにとっては当たり前の食卓風景も、外国人からすると不思議なことだらけ。私たち日本人の食卓も、外国人が見たらびっくりすることがたくさんあるのでしょうね。例えば、生卵を食べる習慣のない国の人には衝撃的な「卵かけごはん」など!
[mofa.go.jp]
[Photos by Shutterstock.com]