トビリシからバクーへの夜行列車は1日1便
ジョージア・トビリシからアゼルバイジャン・バクーへの列車は夜行のみ。20時35分にトビリシを出発し、翌朝の8時頃にバクーへ到着するスケジュールです(毎日運行)。
チケットはジョージア鉄道公式ホームページで購入可能ですが、なぜか途中でフリーズしてしまうため(海外ではよくあることですが)、筆者はトビリシ中央駅で手配することに。
こちらがチケット売り場。まず整理券を受け取って自分の順番を待ちます。ジョージアは英語を話せる人が少ない印象でしたが、窓口の人は堪能なので安心。
ちなみにチケット購入時にはパスポートが必須です。また鉄道での入国はあらかじめビザを取得しておく必要があるので注意しましょう。
ソ連時代の面影が残る、古びた車両
車両はかなり年季が入っていますが、その哀愁感が鉄道ファンにはたまりません。食堂車はないので、食べ物や水は駅の売店で入手しておきたいところ。入り口で乗務員にチケットとパスポートを提示して乗車します。
今回は1等を利用。ちなみに料金は98.80GEL(約3,700円)。かれこれ世界各国の夜行列車に乗ってきた筆者ですが、1等でこの料金はかなりのお値打ちに思えます。
客室には2つのベッドが設置。マットや布団があらかじめ置いてあり、自分でベッドメイキングするスタイルです。
シーツや枕カバーはこの袋の中にあります。きちんとクリーニングされており清潔。発車後ほどなくしてアゼルバイジャンの税関申告書が配布されます。
時代の流れを感じる給湯器。乗務員に頼めばお湯をいただけるようです。
ジョージアの出国審査
22時頃、アゼルバイジャンとの国境近くにあるGardabani駅で停車。ジョージアの出国審査のため、イミグレーションの職員にパスポートを一旦回収されます。
車内で待機してもいいのですが、1時間ほどかかるとあってほとんどの乗客が外に出て小休止。タバコを吸ったり、おしゃべりしたり。観光客から地元の人まで様々な人種が入り混じり、独特の旅情が感じられました。
アゼルバイジャンへの入国審査
ジョージア出国後、20分弱でアゼルバイジャンのBoyuk Kasik駅に到着。イミグレーションの職員だけでなく軍人も乗り込んでくるので、緊張感も増します。
入国審査は空いている客室で1人ずつ行われました。担当はアゼルバイジャンの軍人。どこかソ連の香り漂う軍帽を被った男性で、まるで圧迫面接のようにあれこれ質問されました。こんな厳しいのはイスラエル入国の時以来です。
パスポートにある写真と実物を検証するべく、顔の隅々までじっくり見られました。もう恥ずかしくって笑ってしまいそうなほど!
さらにWEBカメラで写真を撮影。最後にパスポートにスタンプを押されて無事終了しました。
印象に残ったのは「アルメニアに行ったことがあるか?」と質問されたこと。実はアゼルバイジャンとアルメニアはナゴルノ・カラバフという自治州の支配権を巡って古くから争っており、現在でも軍事衝突を起こしているのだそう。よってアルメニアに対して敵意が凄まじく、訪れたことがあると色々チェックされるのだそうです。
ちなみにアゼルバイジャンのビザ申請時にも、ナゴルノ・カラバフ自治州への入国を問う項目がありました。日本のニュースではあまり報道されない世界の情勢を知れるというのも旅の醍醐味ですね。
アゼルバイジャンの入国審査が終了したのはほぼ0時。以降は何もないのでぐっすり眠れました。人によって感じ方が異なるようですが、筆者は鉄道のガタンゴトンという揺れが気持ちよくてすぐ寝落ちしてしまいます。
窓の外が明るくなって目を覚ますと車窓にはアゼルバイジャン特有の荒野が広がっていました。
約12時間後にバクー中央駅に到着
午前8時頃、アゼルバイジャンのバクー中央駅に到着。さすがは産油国だけあって、駅舎が近代的でピカピカです。同じ旧ソ連国なのにトビリシの老朽化した駅舎とは歴然の差。またバクーの街を歩く人々の身なりが良く、隣国であっても雰囲気がガラリと一変するのを体感。このような変化を感じられるのも鉄道での国境越えの面白みと言えるでしょう。
トビリシからバクーへは飛行機では約1時間。夜行列車はその12倍と時間がかかるものの、一言では語り尽くせない不思議な魅力に溢れていると筆者は思います。日本では決して味わえない特別な移動をぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか?
[All photos by Nao]
Nao ライター
メーカー、ITベンチャー勤務を経てフリーランスに。
学生時代から旅を続け、渡航国は現在50カ国。
特技は陸路国境越え。グルメレポート翌日に大学の最先端研究を取材したり、ロシア州知事にインタビューしたり。幅広い対応力とフットワークの軽さが自慢。日本ソムリエ協会認定資格ワインエキスパート保有。
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