黒と白、どっちにする!?九州のソウルフード「蜂楽饅頭」は冷めても美味しい【熊本県】

Posted by: kurisencho

掲載日: Jan 28th, 2020

手土産に、小腹がすいたら、「黒と白、どっち派?」そんな会話が聞こえてくるのが、「蜂楽饅頭(ほうらくまんじゅう)」です。今川焼き・大判焼きなど地方によって呼び名が違いますが、九州では「蜂楽饅頭」と呼ばれるソウルフードです。「みんな大好き蜂楽饅頭」と書かれた緑の旗が目印の熊本のお店に立ち寄ったので、筆者も大好き昔ながらの味を紹介します!

蜂楽饅頭

徹底管理の昔から変わらぬ味

昭和28年、熊本県水俣市にて、当時、養蜂業を営んでいた先々代の社長さんが蜂蜜を使った「蜂楽饅頭」を考案したのが始まりとのことです。

蜂楽饅頭 外観
九州は福岡、宮崎、鹿児島、熊本に店舗があります。熊本県内には、熊本県南部の水俣店、水光社店、市内の熊本上通店、熊本鶴屋店、天草の本渡店の5店舗があります。

厳選素材を使った、心をこめた手作りで本当に美味しいです。

美味しい理由は「国産厳選豆・国産純粋蜂蜜」

蜂楽饅頭のお味は「黒餡」と「白餡」の2種類(各100円・税込)のみ。ずっと変わらない値段で提供しています。

蜂楽饅頭 メニュー
どちらも北海道十勝地方の大地で育まれた「小豆(黒餡)と大手亡豆(白餡)」を使用。コンピューターによる品質の徹底管理と、手作業による選別で、蜂楽饅頭専用の豆を厳選しているそうです。

栄養があり、品質の安定した豆は餡子の状態になるまで時間と手間をかけてじっくり炊き上げ、砂糖を入れ練り上げ、保存料は一切使わず、昔ながらの手作りを続けています。

さらに、その名の通り、戦前の養蜂業で培った技術をもって、高品質の「国産純粋蜂蜜」を使っているそうです。

蜂楽饅頭 白餡
北海道の広大な大地で太陽をいっぱい浴びた豆と蜂蜜から作られた「蜂楽饅頭」には、ビタミン、サポニン、カルシウム、鉄分、食物繊維など、現代人に必要な栄養とミネラルがたっぷり。率先して吸収したいですね!

美味しい秘密は「包装」にも!

美味しい秘密はまだありました。紙袋と紙箱、どちらの包み紙にも特殊な紙を使用しているそうです。

蜂楽饅頭 ポップ
「紙袋」の素材は、蒸気を外に逃がしつつ逆戻りを防ぎ、美味しさを逃がしません。「紙箱」の素材は、余計な蒸気を吸収し、お饅頭を適度なやわらかさを保ちます。だからなのか・・・蒸れずに湿らず、冷めても美味しいです。

「いつも美味しい」の謎が解けました!

個数が増えるごとに割引などはありませんが、6個、8個、12個のいずれかを購入すると、箱に入れてもらえます。

ほっくり黒・しっとり白

見た目では黒餡入りか、白餡入りかは分かりませんが、お願いするとお店の方がわかりやすくテープで目印をつけてくれます。しかし、「これ黒かな? 白かな?」とワクワクしながら、みんなと「蜂楽饅頭」を食べるのも、醍醐味のひとつです。

蜂楽饅頭 白餡
どちらの「蜂楽饅頭」も、しっかり焼いたふかふかの皮で、存在感のある豆を感じます。

蜂楽饅頭 黒餡
中の餡は飛び出してくるほどたっぷり詰まっていて、トロトロです!

くれぐれも販売は「店頭のみ」

今回、熊本市内の2店舗と天草市の本渡店に立ち寄りましたが、熊本上通店にはイートインスペースがあり、夏限定でかき氷も販売しています。熊本鶴屋店の目の前にはフードコートエリアがあり休憩もでき、アーケードの近くの本渡店は川沿いに公園もあって、本渡に来たら立ち寄っていただきたいものです。

蜂楽饅頭
いつでも黙々と蜂楽饅頭を焼くベテランのお店の方。お店に立ち寄るお客さんは後を絶ちません。

買ってすぐに食べても、時間がたってから食べても、心がゆるむ昔ながらの美味しさを味わえる「蜂楽饅頭」。通信販売はなく、販売は「店頭のみ」です。やっぱり買っちゃう安定おやつ、ぜひ黒と白の両方を味わってみてください!

蜂楽饅頭本渡店
住所:熊本県天草市中央新町18-20
TEL:0969-22-4258
営業時間:9:00~18:00(売切れ次第閉店)
定休日:月曜日
HP:http://www.houraku.co.jp/

[All photos by kurisencho]

PROFILE

kurisencho

kurisencho ライター

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。

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