春から溶けだす神秘的な湖「モレーン湖」
カナダ東部に連なる山脈、カナディアン・ロッキーのバンフ国立公園内にある「モレーン湖(Moraine Lake)」。冬は積雪量が多いため道路が封鎖され、一般車両は入ることができなくなるエリアにあります。冬の間に凍り付いた湖は5月頃から徐々に溶け出し、5月下旬頃から道路の規制が解除され10月末頃まで通行できるようになります(※各年の気候により日程は異なります)。夏から秋にかけてのみ見ることができる、特別な湖です。
テンピークスを背景にしたダイナミックな風景
モレーン湖のバックには「テン・ピークス(Ten Peaks)」とよばれる岩山が連なります。このテンピークスの麓に美しく佇む氷河湖の風景が特徴的で、フォトジェニックなスポット。カナダの20ドル紙幣のデザインに選ばれたこともある、カナダを代表する景色のひとつです。周りに人がいても、山に囲まれた独特の静けさが漂い、澄んだ空気を存分に感じられますよ。
野生動物のかわいいお出迎えも
モレーン湖では、湖畔で水を近くに感じながら景色を眺められるほか、手前の駐車場から小さな岩の丘を登ってモレーン湖を見下ろすこともできます。展望スポットまでは5~10分程歩く距離なので、初心者でももちろんOK。歩いている途中には、ナキウサギやリスがちょこんと顔を出すことも。圧倒的な絶景を前に、かわいいお出迎えと出会えるチャンスです。
初夏がいい理由とは
(C) Jeff Whyte / Shutterstock.com
道路が開通しても、最初のうちはまだ湖に氷が凍っている状態になっているモレーン湖。それはまた神秘的な景色なのですが、写真でよく見るようなコバルトブルーの氷河湖の絶景が見られるのは、完全に氷が溶ける6月下旬頃からとなるそう。訪れる時間帯によって、太陽光の違いでさまざまな色を見られるモレーン湖。時間が許す限り、ゆっくり滞在したい場所です。
・アルバータ州観光公社公式サイト:https://www.travelalberta.com/jp/listings/moraine-lake-1209/
・Parks Canada公式サイト(英語):https://www.pc.gc.ca/en/pn-np/ab/banff/visit/les10-top10/louise
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