ドバイと聞いて、「お金持ちが行く場所」というイメージを持ってる人、多いのではないでしょうか。実はドバイは想像しているよりもずっと、お金をかけずに楽しむことができるんです。今回はその方法をご紹介します。
下町情緒あふれるスークで買い物
スークとは、小さな店が並ぶ旧市街。ドバイが今のような大都市になったのは最近のこと。1968年に初めてオイルを輸出する前は、砂漠に囲まれた漁村でした。スークは、そんな昔のドバイの雰囲気を感じられる場所です。
今でも川を渡る交通手段になっている昔ながらの木造の船。スークに船着き場があります。
スークは売っているものによって区画が分かれてます。船を降りてすぐにあるのが「スパイス・スーク」。豊富な種類のスパイスを量り売りしています。ドバイに住むインド人やアラブ諸国の人たちも、ここで家庭用のスパイスを購入しているそう。
金のアクセサリーが並ぶ「ゴールド・スーク」。ゴージャス感に圧倒されますが、ブランド品を売っているわけではないので、価格は日本で買うよりも安い傾向が。偽物やぼったくりと言われる過剰請求もありません。実はお買い得?
衣類と雑貨を揃える「テキスタイル・スーク」。モロッコの靴やシルクのストールなど、エスニックなアイテムは、お土産にもぴったりですね。
スークで買い物をするときは、値段交渉をしないと損! 安くしてくれる可能性大ですよ。
公園のマーケットに足を運ぶ
ドバイの休日は日本と違って金曜日と土曜日。金曜日の午前中は、町の中心部にある公園ザビールパークで「フライデー・マーケット」が開催されます。
フードやクラフト雑貨、花、コスメなど、さまざまなものが各出店者によって販売され、休日を満喫する人々で賑わいます。
アバヤ(ローカルスタイルの上着)を纏った、地元の女性もたくさん遊びに来ています。
どの店も魅力的なのですぐに足がとまってしまい、なかなか前へ進めません(笑)。
カークというレバノンの伝統的な軽食は、お店に行列ができるほどの人気ぶり。とろ〜りチーズがはさまっています。
倉庫街で旬のアートを鑑賞
実は今、ドバイでアートシーンが盛り上がりつつあります。一部使われなくなった倉庫をギャラリーとして活用している「ALSERKAL AVENUE」は、その象徴的存在。約20のギャラリーが並んでいます。
ひとつひとつギャラリーの扉を開けるたびに、個性豊かなアート空間が出迎えてくれて、いつまでいても飽きません。
クリエイティビティが刺激される場所。近い将来、ここからビッグなアーティストが誕生しそうな予感がしてきます。
いかがですか? どこも、背伸びをしないで楽しめるはずです。
「でも、ドバイのホテルはどこも高いでしょ?」と思っているそこのあなた、中心部から少し離れたエリアや、旧市街にあるホテルは、一泊日本円で1万円前後で泊まれますよ。
「せっかくのドバイ、ちょっとはセレブ気分を味わいたい」という方は、高級ホテルのレストランでお茶を。ドリンク一杯で、贅沢なロケーションが手に入ります。
ドバイへの渡航は、いくつかの航空会社から選択することができますが、エティハド航空の深夜に成田を出発して明け方に到着する便が、時間を有効に使えるのでおすすめ。ドバイから車で約2時間のところにあるアブダビ空港と成田をつなぐ直行便が出ています。
アブダビ空港からドバイまでのタクシー代は、日本円で4000円〜6000円ほど。公共バスでは500円ほどです。
ちなみに、機内で配られるクッションは、裂いて使用するのですが、首にフィットして快適でした。
以上、ドバイって実は想像しているよりもずっと安く旅行できてしまうこと、伝わったでしょうか。でも、ぜひそのことは内緒にしてドバイへ行き、周囲に「すごーい!」と言われてしまいましょう!
[取材協力:ドバイ政府観光・商務局]
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