鳥取県のおいしいものとは?
日本海に面し、名峰大山を仰ぎ、鳥取砂丘を抱く、自然豊かな「鳥取県」。一方、多くの著名漫画家を輩出するマンガ王国。空の玄関口の鳥取空港は鳥取砂丘コナン空港、米子空港は米子鬼太郎空港と名付けられ、訪れる旅行客の気持ちを浮き立たせます。「ゲゲゲの鬼太郎」のねずみ男や目玉親父がいる水木しげるロード、「名探偵コナン」の世界が広がる鳥取県北栄町は降りた場所からコナン駅(JR由良駅)という楽しさ。日本海の幸に恵まれ松葉ガニや紅ズワイガニ、生まぐろなど、肉類では「鳥取和牛オレイン55」やシャモを中心に交配した「鳥取地どりピヨ」、フルーツでは梨の「二十世紀」やすいかがあります。
鳥取県グルメはたくさんありますが、あなたがおさえておくべき美味とは?
鳥取市、岩美町、境港市ほか
毎年11月から3月までは「蟹(かに)取県」
鳥取県は、「毎年11月から3月まで『蟹取県』に『カニ』ングアウトする」と2015年平井知事が宣言したほど、かに自慢のかにの本場です。
「松葉がに」冬のとびきりのご馳走
松葉がに鍋 写真提供:鳥取県
松葉がにとは、山陰地方での呼称で、7〜8年かけて成長したズワイガニのオスのこと。鳥取県では、松葉がにの漁獲量は全国第2位(鳥取県データによる)。かにとは慣れ親しんでいるため、年間購入量と年間購入額(鳥取県データによる)も日本一。松葉がにを食べるなら、解禁当初の11月がオススメだそうですよ。重いほどぎっしりと身が詰まった新鮮な松葉がには、甘さと旨味がたっぷり。茹でかに、焼かに、かにのお造り、かに鍋もいいですね。かにの旨味が溶け込んだ汁で、雑炊にするのも最後のお楽しみです。
【漁期】松葉がに(ズワイガニのオス)は、11月6日~翌年の3月20日まで
若松葉がにとは
若松葉がにとは、脱皮したての殻が柔らかい松葉ガニで、甲羅が柔らかく、みずみずしく、あっさりと食べやすいのが特徴。県外にはあまり出荷されず、価格が安いためほとんどが地元で消費されています。若いかにゆえ、松葉がにより身の入りは不完全ですが、ゆでがに、お刺身等、かにすき、焼きがになど甘みとジューシーさを堪能できます。資源保護のため、2カ月しか漁期がないので、食べ逃せません。松葉がにが水揚げされる田後港と網代港がある岩美町では、中学校の給食でも若松葉がに(脱皮して間もない松葉がに)が出るそうですよ。羨ましいですね。
【漁期】若松葉がに(脱皮後間もない殻の柔らかいズワイガニ)は、1月20日〜2月28日まで
親がにとは
親がにとは、松葉がに(ズワイガニ)のメスで、別名「セコガニ」や「子持ち」とも呼ばれます。オスに比べて体は小さいですが、とろりと甘みのある濃厚な内子(卵巣)とつぶつぶの食感の外子(卵)が旨味たっぷりで、価格も手頃なので地元では人気。旨味の出るかに汁、内子と外子をご飯にのせてしょうゆをたらす、炊き込みごはん、焼きがに、チャーハン、ドリアと食べ方もいろいろ。こちらも資源保護のため、2カ月しか漁期がないので、期間限定です。
【漁期】親がに(ズワイガニのメス)は、11月6日〜12月31日
海鮮丼 写真提供:鳥取県
カニ解禁2012~鳥取のごっついうまい松葉がに~/とっとり動画ちゃんねる(公式)
「紅ずわいがに」値段も手ごろで、出回る時期が長い
紅ずわいがにの水揚げ 写真提供:鳥取県
鳥取は、紅ずわいがにの漁獲量全国第1位(鳥取県データによる)で、「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な境港市で水揚げされます。水深800m以上の深海で獲れ、鮮やかな紅色をしているので、地元では「紅(べに)がに」と呼ばれます。松葉がにより細身ですが、かに肉は繊細で甘く、かに味噌はたっぷりとあり、こってりと濃厚。価格は松葉がにより安く、松葉がによりうまいと支持するファンも。茹でがにや焼きがにで、かに味噌をつけながら食すのがおいしいそうですよ。
境港では毎年1月にカニ感謝祭が開催され、かに汁が振舞われます。水木しげるロードから妖怪神社にかけ鬼太郎や猫娘などの妖怪たちがカニの豊漁を願いパレードするのも、珍しく楽しい光景です。
【漁期】紅ずわいがには、9月1日~翌年の6月30日まで
蟹取県のカニの魅力が満載♪【ダイジェスト編】/とっとり動画ちゃんねる(公式)
松葉がに料理が食べられるところ 鳥取県観光連盟
https://www.tottori-guide.jp/tourism/tour/view/629
蟹取県で美味カニ三昧 鳥取食探
https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1075208/P01_P9.pdf
ベニズワイガニ提供店一覧 境港市観光ガイド
http://sakaiminato.net/user/filer_public/68/86/6886151d-e20d-4120-a143-1b11df103286/dian-ying-ye-zhuang-kuang-beniganiti-gong-zhuang-kuang-20201002.pdf
など
岩美町ほか
「イカ墨フード」イカしたご当地グルメ
岩美町はイカの産地としても有名。網代漁港の近く、浦富海岸島めぐり遊覧船乗り場内にある食事処では、イカ墨を使用した各種フードが名物。真っ黒な見かけに驚きますが、イカ墨はスペイン料理のパエリアやイタリアのパスタなどにも使われるほど美味。ぜひ、イカ墨フードを味わってみましょう。
イカ墨カレー
イカ墨カレー 写真提供:写真提供:鳥取県
カレーの消費量が、全国でトップクラスの鳥取県。地元の海鮮メニューが豊富な食事処でも、カレーが登場。しかも、イカリングがのった、イカ墨のカレー。真っ黒なカレールーは強烈なインパクトがありますが、イカの生臭さはなく、マイルドな辛さ。ご当地カレーとして人気のため、レトルトパック入りのお土産用もあります。
いかカツバーガー
いかカツバーガー 写真提供:写真提供:鳥取県
イカ墨入りのバンズに、いかカツを挟んだバーガーは、手軽に食べられるご当地バーガー。
イカすみソフト
イカすみソフト 写真提供:写真提供:鳥取県
デザートには、イカ墨を混ぜ込んだ黒いソフトクリーム「イカ墨ソフト」で、イカ墨フルコース完了。魚介の旨味がミルクとマッチして、癖になる逸品だそうですよ。
ブラックで”イカす”カレー「あじろや イカスミカレー」/とっとり動画ちゃんねる
鳥取市ほか
「猛者えび」現地でしか食べられない幻の海老
濃厚な甘さで、ぷりっとした旨味の強い「猛者(モサ)えび」。鮮度の劣化が早く、地元でしか味わえない幻の海老です。市場に出回っているものはすべてメス(オスは大きくならない)なので、周年おなかに緑色の卵を抱いており、卵を楽しめるのも魅力。猛者えび(正式名称はクロザコエビ)とは鳥取県での呼び名とされ、ごつごつとした武骨な印象からきたものという説もあります。ほかの北陸地方では「がすえび」「どろえび」などと呼ばれています。
写真提供:鳥取県
鮮度の良いものは刺身が最高。また、火を通すと甘さと旨さが凝縮されるので、塩焼き、煮付け、味噌汁、濃厚なダシを使用してラーメンなども美味。甘えびやボタン海老より甘いと絶賛される猛者えび、いただいてみたいですね。
【漁期】猛者エビ(モサエビ)は9月1日~翌年の5月31日まで
■参照
モサエビ – 鳥取県
https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/1019850/sakana100sen-37-38.pdf
旬魚 たつみ(岩美町、鳥取市)
http://www.syungyo-tatsumi.jp
魚料理 海(琴浦町)
http://www.toraz.jp/~akasaki/index.html
活魚 ふじ(琴浦町)
http://www.kotoura-kankou.com/fuji/
賀露中央海鮮市場協同組合 かろいち 店舗一覧(鳥取市)
https://karoichi.jp/shop/
ほか
今回は、鳥取県のご当地グルメの一部をご紹介しました。ご当地グルメには、各地の名産や文化が詰まっています。ぜひ、旅の思い出に味わってください。まだ出かけるのが不安というあなたは、通販で取り寄せできるお店もありますから、ご自宅で楽しむのもいいかもしれませんね。
注意:2021年3月現在の情報になりますので、店内での飲食ほか詳細につきましては、直接店舗へお問い合わせください。