洗練されたデザイン空間でユニークな体験!感性を解放できる都会のオアシス「Zentis Osaka」【宿泊ルポ】

Posted by: ロザンベール葉

掲載日: Jul 25th, 2021

大阪のビジネスの中心地・堂島浜にあるホテル「Zentis Osaka(ゼンティス大阪)」。東京・丸の内にあるパレスホテルの新ブランドとして関西に初進出した同ホテルが、2021年7月15日に1周年を迎えました。ラグジュアリーにしてくつろげる都会的な空間で、1周年記念イベントと宿泊を体験してきました。

Zentis OSAKA メイン

パレスホテルによる関西初のホテル

Zentis OSAKA エントランス

JR東海道・山陽新幹線の新大阪駅から車で約15分、JR大阪駅より徒歩で約12分、JR東西線・北新地駅から徒歩4分、大阪のビジネスの中心地である堂島浜に誕生して丸1年の「Zentis Osaka(ゼンティス オオサカ)」。東京・丸の内の5つ星ホテル・パレスホテル東京を運営するパレスホテルの新ブランドが大阪に初進出し、2021年7月15日に1周年を迎えました。

メインストリートの四ツ橋筋から少し入った、歓楽街のある北新地に位置します。緑あふれるさわやかなエントランスは、そこにだけ別の空気が流れているかのように洗練されています。都会のオアシスのような趣です。

世界的デザイナーが手がける洗練されたラウンジ

Zentis OSAKA フロント

館内は「宿泊主体型ホテル」として、暮らすように滞在できるような、ラグジュアリーにしてリラックスできる空間です。“Encounters of a New Kind 感性が、深呼吸する場所”をコンセプトにしています。

Zentis OSAKA フロント

フロント向かいの宿泊者専用ラウンジは、陽光が降り注ぎ緑に囲まれた心地の良いスペース。くつろげるソファ席、テラスに面した窓際のテーブル席、仕事や読書に集中できる小さなソファ席と、シチュエーションに合わせて利用できます。所々にコンセントが付いているので、ワークスペースとしても活用可能です。

Zentis OSAKA フロント

インテリアデザインは、世界のラグジュアリーホテルのデザインを数多く手がける、タラ・バーナード氏が率いるイギリス・ロンドン「タラ・バーナード&パートナーズ」によるもの。

ナチュラルな素材や色合いのインテリアに、緑と光を効果的にあしらった、スタイリッシュにして優雅な空間です。寒い時季には、暖炉のゆらめく炎を眺めながらくつろぎの時を過ごせます。

Zentis OSAKA ラウンジ

こちらでは、コーヒーと紅茶はフリーフロー。コーヒーは、豆から挽いて淹れるドリップタイプのマシンで抽出。紅茶はスリランカ「AKBAR」のものです。

Zentis OSAKA ラウンジ

また「箕面ビール」など大阪のクラフトビールをはじめ、ワイン、サイダー、ジュースなどもそろいます(有料)。

Zentis OSAKA ガーデン

外にはゆとりのあるテラス席、ゲストラウンジのガーデンエリアもあります。グリーンに包まれて、コーヒーやビールを片手に憩いのひとときを過ごせます。

シンプル&ナチュラルなくつろげる客室

Zentis OSAKA 客室

まずは客室に行ってみましょう。今回滞在するステュディオ(25平方メートル、1~2名)。ベージュやカーキなどニュアンスのある自然な色使いで、温かみのあるインテリアに気分が落ち着きます。

Zentis OSAKA ベッド

ベッドのリネン類は綿100%。やわらかい照明に包まれます。

Zentis OSAKA 客室

仕事ができるテーブルもあります。テレビではApple TVを見ることができ、またiPhoneを使っていればアプリを画面で視聴することも可能。

Zentis OSAKA 洗面台

Zentis OSAKA シャワーブース

この部屋はシャワーブースのみ。ベージュのタイルがシックです。アメニティにはオーストラリア・メルボルンのナチュラルスキンケアブランド「HUNTER Lab」を用意。グレープフルーツ、バジル、ゼラニウムをミックスした自然で心地よい香りです。

Zentis OSAKA 客室

脱衣所と部屋との間にロールカーテンが備え付けられています。脱衣所やクローゼットなどに仕切りがない分、広く感じられるようデザインされています。

Zentis OSAKA ナイトウェア

ナイトウェアはゆったりとくつろげるようセパレートタイプ。白地のコットンに濃紺のラインが効いたシンプルなデザインです。個人的には購入したいほど気に入りました!

Zentis OSAKA ドリンク

ドリップタイプのコーヒーや緑茶も用意されています。インテリアと統一されたベージュのカップが素敵です。

Zentis OSAKA 加湿器

加湿器もありました。乾燥する寒い季節にはうれしいですね。

洗練されたゆとりあるスイートルーム

Zentis OSAKA スイートルーム

最上階に2部屋あるスイートルーム(57平方メートル、1~3名)も拝見させていただきました。筆者が滞在したステュディオの倍以上の広さです。扉の先にはデスクテーブルが。洋書のビジュアル本がインテリアの一部のように配され洒落ています。

Zentis OSAKA スイートルーム

器や花器、ランプも素敵。やわらかい照明が、居心地の良さを演出しています。

Zentis OSAKA スイートルーム

リビングスペースにあるソファも広々!優雅なひとときを過ごせそう。スイートルームにはネスプレッソのマシンがあるので、ソファでゆったりと香り高いコーヒーを味わえますよ。

Zentis OSAKA 窓からの景色

ソファの向かいの窓からは、大都会・大阪らしい景色を望めます。堂島、中之島、大阪市中央公会堂、その先には本当に小さいですが、大阪城が見えるのです。緑の屋根が見えますでしょうか?

Zentis OSAKA スイートルーム

ツインのベッドはゆとりあるスーパーキングサイズ(幅240cm)。ベージュのサイドテーブルは信楽焼です。

Zentis OSAKA スイートルーム

こちらはバスタブ付きです。手前にシャワーもあります。

ほかの客室には、コーナーステュディオ(32平方メートル)があります。

ユニークな多目的ルーム「Room 001」

Zentis OSAKA Room101

「最高の身支度を整える場所」をコンセプトとした「Room 001」。ホテルのこだわりが凝縮した、24時間オープンの多目的ルームです。

Zentis OSAKA Room101

シューシャインのコーナーでは、プロの靴磨き職人によるサービスがあります。お出かけ前やビジネスパーソンにうれしいですね。受付時間外の場合は、前日までにフロントに預けておけば、翌朝には仕上げてくれます。

受付:7:30~10:30
所要時間:15~20分
価格:一足2,000円(サービス料・税込)

Zentis OSAKA Room101

フレグランスバーには3カ月の季節ごとにセレクトが変わる香水が、レディース、ユニセックス、メンズに分かれて並んでいます。全て自由に試すことができます。普段は身に付けないような香りにチャレンジしてみてはいかがでしょう?

香りのまとい方、それぞれの香水の特徴についてのノートがあるので、ぜひ参考にしてみて下さい。

Zentis OSAKA Room101

タッチパネル式のネスプレッソ・マシンもあります。インド、グアテマラ、ブラジルなどのシングルオリジン、バニラフレーバー、デカフェとこだわりの一杯を楽しめます。

Zentis OSAKA Room101

コインランドリーやアイロンが用意されているのは、長期滞在にうれしいサービス。待ち時間にはこのソファでコーヒーを飲みながら、棚に並ぶ大阪に関する本を読むことができます。電子レンジもあるので、部屋で食事をする場合は便利ですね。

またコインランドリー用の洗剤は、大正13年(1924年)創業の地元大阪「木村石鹸」のもの。植物オイル100%の純石鹸からできた釜炊き製法で作られ、人と自然に優しいこだわりの洗剤です。

ほかの施設としてはフィットネスルーム、喫煙ブースがあります。

1周年記念イベント「ガーデンビアタパス」

Zentis OSAKA ガーデンタパス

お部屋を見せていただいた後は、1周年記念イベント(7月15日~18日)の「ガーデンビアタパス」へ。通常は1階ゲストラウンジのガーデンエリアでの提供ですが、あいにくの雨で2階のラウンジ、バー、レストラン「UPSTAIRZ」のテラス席で開催されました。

Zentis OSAKA ガーデンタパス

地元大阪で人気のクラフトビール「箕面ビール」のペールエールとヴァイツェンの生ビールをいただけます。ヴァイツェンは小麦を使用した、フルーティでさわやかな味わい。

シャンパンやワイン、カクテルもあります。ノンアルコール対応をしてくれるというカクテル「Tribute」をいただきました。奄美大島産のパッションフルーツを惜しみなく使い、オレンジやレモンを合わせ酸味の効いた夏にふさわしい一杯。おしゃれなビアガーデンのような雰囲気の空間で一気に夏気分!

Zentis OSAKA 大土橋真也氏

タパスは東京・中目黒のミシュラン一つ星レストラン「CRAFTALE(クラフタル)」のエグゼクティブシェフ・大土橋真也氏による監修です。

Zentis OSAKA ガーデンタパス

小皿に盛られたタパスはおしゃれで目でも楽しめます。メニューは下記の9品。

・ボタン海老のマリネ 山葵の香り トマトのクーリ
・季節野菜のバリグール
・奄美大島の鮮魚のエスカベッシュ パッションフルーツ
・枝豆のババロワ コーンのソース
・生ハムとチェリーモッツァレラのカプレーゼ
・信州サーモンのマリネ フロマージュブランとハーブの香り
・自家製ポークパテとロースハム
・水蛸のカルパッチョ デラウェアとセロリ
・ミックスナッツ

小さな器の中に、ひとつひとつ考え抜かれた世界が広がっています。懐石料理をも思わせます。ビールがグイグイ進みますよ。

7月17日(土)~8月10日(火)まで、上記のような9種のタパスと「箕面ビール」3種類をお部屋で飲み比べができるプラン「Zentis Tapas & Beer in room」が登場しました。できる限り夏を満喫したいですね!
■Zentis Tapas & Beer in room

「Room 001」のシューシャイン体験会

Zentis OSAKA 大岡辰徳氏

先ほどご紹介した「Room 001」のシューシャインサービスを期間限定(7月15日~18日)でロビーで提供。アメリカの靴磨き職人ギルドで修業を積んだ大岡辰徳氏が、本場仕込みのサービスをしてくれます。

Zentis OSAKA シューシャイン

ビフォア・アフターで、左は磨く前、右は磨いた後。

Zentis OSAKA シューシャイン

こんなにツヤツヤになりました。ほかの方の靴でしたが、「買った時よりきれいになったみたい!」と喜んでおられました。

香水との付き合い方を提案「フレグランスカウンセリング」

フレグランスアドバイザー MAHO氏

「Room 001」のフレグランスバーにある香水をセレクトされている、フレグランスアドバイザー・MAHO氏によるカウンセリングイベント(7月15日のみ)。その人に合った、相性の良い香りやシーンに合わせた香水の使い方を提案してくれます。

Zentis OSAKA フレグランス体験

数ある香水の中から、筆者が普段つけている香水や着ている洋服、バッグなどからイメージして選んでいただきました。ゲランの「AQUA ALLEGORIA」というココナツ・フィズの香りと、アメリカで大人気というジャスミンの香りのD.S. & DURGAの「JAZMIN YUCATAN」。

普段自分では選ばないような、甘すぎないココナツの香りを身にまとい、気分がリフレッシュ!香りは華やぎを与えてくれますね。香水の効果的な付け方も教えていただきました。こちらで試してみて気に入れば、購入してみてもいいかもしれませんね。

記念日やお祝いにドレスアップ!

Zentis OSAKA Encounters:新しいSTYLE
(C)Zentis Osaka

また9月30日(木)まで、「Encounters:新しいSTYLE」として、インポートドレスのレンタル付きプランを実施中。事前ヒアリングのもと、一人ひとりの感性に合わせたドレスやアクセサリーのコーディネートを提案してくれます。

提案するのは、NYやパリ、ロンドンからのデザインが魅力的な洋服、アクセサリー、バッグを集めたレンタルドレスブランド「HAUTE rent to runway(オート・レント・トゥ・ランンェイ)」。世界中から集めた旬のドレスを提供しています。

チェックイン後にドレスアップして、ラウンジ、バー、レストラン「UPSTAIRZ」にて大土橋シェフ監修のディナーで記念日やお祝いのひとときを楽しめます。コロナ禍にドレスアップする機会が少なくなってしまった今、華やかな気分を満喫できます。
■Encounters:新しいSTYLE

ミシュランレストランのシェフ監修の朝食

Zentis OSAKA UPSTAIRZ

翌朝の朝食は、2階のラウンジ、バー、レストラン「UPSTAIRZ」でいただきました。こちらも窓の外にみずみずしいグリーンが広がる、明るくて気持ちの良い空間です。

Zentis OSAKA 朝食

大土橋シェフ監修の朝食は、タパスのように小皿にいろいろな料理が盛り付けられています。自家製のコロッケ、メロンと生ハムのカプレーゼ、牛ごぼう肉のハッシュドビーフ、枝豆のブランマンジェ、ホワイトアスパラのサラダ ライムとバニラのビネグレット、野菜のバリグール、鰆のエスカベッシュ、季節のスープの8品。旬の食材を活かし洗練された数々。多彩な味を少しずついただけるのがうれしいですね。

Zentis OSAKA 朝食

別のお皿には、出汁巻き風オムレツが。和歌山県産の「日本一こだわり卵」と生クリームを合わせたふわとろオムレツです。ゆず風味の大根おろしが添えられ、一緒にいただくと和風味になります。

温めたクロワッサンはバターの風味がしっかりと感じられ、贅沢な味わい!とてもおいしかったです。コーヒーの香り豊かなカフェラテといただくと、フランスで食べた朝食を思い出します。

Zentis OSAKA

朝食をいただいた後は、まだゆっくりできるのです。なぜならチェックアウトは12時。急かされずに準備ができます。

時間に余裕があれば、近くの中之島の川沿いを散歩したり、徒歩圏内にある国立国際美術館、大阪市立東洋陶磁器美術館、中之島香雪美術館など、質の高い展覧会を開催している美術館に足を運ぶのもおすすめです。

洗練されたデザイン空間、質の高い料理とドリンク、フレグランス、シューシャイン、レンタルドレスなどを通して、都会に生きる人々の気持ちを高め、感性を解放しリフレッシュしてくれるホテルです。

Zentis Osaka
住所:大阪市北区堂島浜1-4-26
電話:06-4796-0111(代表)
ラウンジ、バー、レストラン「UPSTAIRZ」
営業時間:朝食7:00~10:30、ランチ11:30~15:00(L.O.14:00)、ディナー17:30~23:00(L.O.22:00)、カフェ10:00~24:00(L.O.22:00)、バー14:00~24:00(L.O.23:30)
■2021年7月18日現在短縮営業中
営業時間:~20:00(フードL.O.19:00、ドリンクL.O.19:00)
※現在、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、営業時間を短縮しています。詳しくは下記サイトをご確認下さい。
URL:https://zentishotels.com/ja/osaka/news/offers/

[All photos by Yo Rosinberg]
Do not use images without permission.

PROFILE

ロザンベール葉

ロザンベール葉

主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。

主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。

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