リニューアルで生まれ変わったハレクラニ
ハレクラニは1984年の開業以降数度のリニューアルを行ってきましたが、今回は開業後初の全館営業休止を伴う、大規模リニューアルプロジェクトとなりました。1世紀以上にわたるハレクラニの歴史を後世に繋げるため、建物の主要設備類の更新や基本性能の維持向上、パブリックスペースの刷新やスイートルームを含むすべての客室のリニューアルを行ったそう。
「天国にふさわしい館」の名のもと、長きにわたりオアフ島屈指のラグジュアリーホテルとして世界各国のお客様に愛されてきたハレクラニ。これまで培ってきたハワイらしい温かみのあるホスピタリティと伝統を守りながら、リニューアルにより生まれ変わった洗練された施設で、ハワイ独自の環境や文化、アロハスピリットを讃えた客室やダイニング体験を満喫できます。
リニューアルについて
今回のリニューアルでは、正面エントランスとゲートハウスの装いを一新しつつも、歴史ある建物の外観を残し、ロビー周辺のスペースにはハレクラニの歴史を感じられるファインアートのコレクションを配置。館内に咲き誇る植物は、ハワイの自然美を活かした新しい造園コンセプトを導入し、目を見張るような景観を創り出します。
客室は数々の高級ホテルを手がける「BAMO社」がデザインを担当。ハレクラニの伝統である「seven shades of white – 7色の白」のデザイン哲学を継承した新しいインテリアデザインに生まれ変わります。ヨーロッパ、ハワイ、アジアの文化を繊細に融合させたデザインの室内装飾品や家具は、使いやすさを重視し、より快適な滞在を演出します。
また、建物の主要設備機器の更新や基本性能の向上により、客室においても従来設置できていなかった設備・備品の導入が可能に。より快適な滞在をサポートします。
ハワイアンミュージックの生演奏とフラダンスが楽しめる人気レストラン「House Without A Key(ハウス ウィズアウト ア キー)」では、ハレクラニの象徴のひとつである樹齢130年を超えるキアヴェツリーや、ワイキキビーチ、ダイヤモンドヘッドまでを一望できるようにエントランスを再設計。新設される屋外バー、ガラス張りのオープンキッチン、モダンな家具といった新たな設えとともに、2021年11月下旬の営業再開を予定しています。
ハレクラニの歩み
ハレクラニのルーツ
ハレクラニのルーツは1881年、ルワーズ伯爵夫妻が漁師達をもてなしたビーチハウスに遡ります。心のこもったもてなしを受けた漁師達がこのビーチハウスをハワイ語で「ハレクラニ」、つまり『天国にふさわしい館』と呼んだところからこの名がつけられたのだそう。1917年、ノースショアのホテル経営者であったキンバル夫妻がこのビーチハウスを取得し、ホテルを開業しました。
今も残る「メインビルディング」
1932年、農園にある大邸宅をモチーフにした「ルワーズハウス」(現在の「メインビルディング」)が、C.W.ディッキーの設計により建設。このメインビルディングは、当時を伝える唯一の建物として今も残されています。急傾斜の斬新なデザインが特徴的な「ディッキー屋根」は、ハワイに吹く涼しい貿易風をふんだんに取り入れる役目を果たしています。
三井不動産とハレクラニ再開発
三井不動産は1981年に100%子会社の「ハレクラニ コーポレーション」を通じ、当時木造2階建てながらワイキキビーチ屈指の名門ホテルであった旧「ハレクラニ」を取得。社員3名を現地に派遣し、「ハレクラニ」を最高級ホテルとして再生する計画に着手しました。
新生「ハレクラニ」開業
1981年の取得から約2年間の工事期間と総事業費約1.15億ドルをかけ、地上16階建て、客室456室(現在は 453室)のラグジュアリーホテル「ハレクラニ」が1984年3月に開業。
・白を基調にした清潔感のある上品なインテリアの客室
・125万個のガラスタイルを用いたモザイクで水底にオーキッド(蘭)を描いた太平洋を望むプール
・30年連続AAA(全米自動車協会)ファイブダイヤモンド受賞のフレンチレストラン「ラ・メール」
これらに象徴される高いクオリティと、ワイキキ・ルネッサンスのシンボルとして「ハレクラニ」は開業当初から地元の注目と評価を得ました。
リニューアルによる価値向上
伝統と格式を守りつつも新たな時代のニーズに応えるため、過去3度の大規模改修において客室・パブリックスペース・諸設備の更新を実施するとともに、「スパハレクラニ」「ホスピタリティー・スイート」「ヴェラ・ワン・スイート」「オーキッドスイート」など新たな施設・客室を拡充。そして今回、建物の主要設備類の更新や基本性能の維持向上、パブリックスペースやスイートを含むすべての客室の家具、什器類の刷新等大規模なリニューアルを行い、新たなハレクラニへと生まれ変わりました。