空想上の動物たちが博物館に大集合!?「空想動物園」開催【東京国立博物館】

Posted by: 下村祥子

掲載日: Aug 30th, 2021

ガネーシャやグリフィン、龍や麒麟など、アジアの空想動物たちが大集合!東京・上野にある東京国立博物館では、秋の恒例企画「博物館でアジアの旅」を2021年9月14日(火)より開催。8回目を迎える今年のテーマは「空想動物園」です!個性豊かな空想上の動物たちと出会える旅が楽しめますよ。

今年のテーマは「空想動物園」瑞獣から正体未詳の動物まで

「博物館でアジアの旅」は、東京国立博物館の東洋の美術・工芸・考古遺物が集う「東洋館」を舞台に、毎年異なるテーマを掲げて、それにちなんだ名品を館内随所に展示する秋の恒例企画です。

今年は「空想動物園」をテーマに、アジアの造形芸術のなかでも大きな位置を占める“空想上の動物たち”に光を当てます。どこかで見聞きした瑞獣(吉兆として現れる霊妙な獣)から正体未詳の動物まで、多彩に、個性豊かな姿を紹介してくれます。


ミュージアムショップで販売予定の図録と、「博物館でアジアの旅 2021 調査ノート」(東洋館インフォメーションにて無料配布予定/数に限りがあります)を手に、アジアの空想動物たちと出会う旅にお出かけください!

「空想動物園」の主な展示作品

東洋館の各展示室に観覧の目印として、空想動物にまつわる作品のそばに「博物館でアジアの旅 空想動物園」の札を添えています。
※すべて東京国立博物館蔵、通期でご覧になれます。

【東洋館11室】ガネーシャ坐像


ガネーシャは、象の頭に人間のからだを持つヒンドゥー教の神です。富と知恵をつかさどっています。

【東洋館11室】
「ガネーシャ坐像(ざぞう)」
カンボジア・ブッダのテラス北側/アンコール時代・12~13世紀
[フランス極東学院交換品]

【東洋館3室】人面鳥像


男女の顔をもつ鳥がお互いに寄り添った「人面鳥像」。シルクロードでつくられました。

【東洋館3室】
「人面鳥像(じんめんちょうぞう)」
中国、ヨートカン(ホータン)/1~4世紀
[大谷探検隊将来品]

【東洋館3室】グリフィン像飾板


グリフィンは、ライオンとワシの属性を合わせもつ「最強生物」。グリフィンを表現し、護符として棺に取りつけた装飾板です。

【東洋館3室】
「グリフィン像飾板(ぞうかざりいた)」
イタリア、タラント出土/前4世紀
[谷村敬介氏寄贈]

【東洋館4室】石彫怪獣


謎の生物の石彫怪獣。古代王朝の殷(いん)の宮殿で用いられていた可能性があります。

【東洋館4室】
「石彫怪獣(せきちょうかいじゅう)」
伝中国河南省安陽市殷墟出土/殷時代・前13~前11世紀

【東洋館5室】三彩鎮墓獣


迫力のある空想上の猛獣。墓を守るために墓室に置かれました。

【東洋館5室】
「三彩鎮墓獣(さんさいちんぼじゅう)」
中国 唐時代・7~8世紀
[横河民輔氏寄贈]

【東洋館5室】海獣葡萄鏡


一説に狻猊(さんげい)という獅子の仲間と考えられる獣が、たわわに実った葡萄とつる草のなかを駆けまわっています。

【東洋館5室】
「海獣葡萄鏡(かいじゅうぶどうきょう)」
中国 唐時代・7世紀

【東洋館5室】仙人騎鳥獣八稜鏡


麒麟や鳳凰などに乗った仙人あるいは道士が、空を駆けています。

【東洋館5室】
「仙人騎鳥獣八稜鏡(せんにんきちょうじゅうはちりょうきょう)」
中国 唐時代・8世紀

【東洋館5室】青花龍濤文壺


四爪の龍がいまにも飛び出してきそう!精確な表現も必見の一品です。

【東洋館5室】
「青花龍濤文壺(せいかりゅうとうもんつぼ)」
中国・景徳鎮窯 元時代・14世紀

【東洋館5室】五彩龍鳳文面盆


龍や鳳凰などが描かれた五彩のやきもの。コバルトで下絵付けをし、赤、黄色、緑などの上絵具で彩りを添えています。

【東洋館5室】
「五彩龍鳳文面盆(ごさいりゅうほうもんめんぼん)」
中国・景徳鎮窯「大明万暦年製」銘 明時代・万暦年間(1573~1620年)
[横河民輔氏寄贈]

【東洋館9室】饕餮七宝卣


饕餮という怪獣が目玉をギラリと輝かせています!古代の青銅器にならって製作された七宝の器物です。

【東洋館9室】
「饕餮七宝卣(とうてつしっぽうゆう)」
中国 清時代・19世紀
[神谷伝兵衛氏寄贈]

【東洋館11室】楣


左下と右下に怪魚マカラが表されています。楣は建物の入口の上部を飾るものです。

【東洋館11室】
「楣(まぐさ)」
カンボジア、タ・セル アンコール時代・11世紀
[フランス極東学院交換品]

【関連企画】オンラインギャラリートーク

東京国立博物館では、自宅でも楽しめる、YouTubeによる動画を配信しています。「博物館でアジアの旅 空想動物園」も、展示に関連したオンラインギャラリートークを配信予定です。※詳細は準備が整い次第、公開いたします。

東京国立博物館 YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/TokyoNationalMuseum/

 

博物館でアジアの旅 空想動物園 【事前予約制】
会  期:2021年9月14日(火)~10月17日(日)
会  場:東京国立博物館 東洋館
開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休 館 日:月曜日、9月21日(火) ※ただし、9月20日(月・祝)は開館
観 覧 料:一般 1,000円/大学生 500円
     ※総合文化展観覧料および開催中の特別展観覧券(観覧当日に限る)でご覧いただけます。
     ※当館では事前予約制(日時指定券)を導入しています。
      入館にあたって、すべてのお客様はオンラインでの日時指定券の予約が必要です。
      詳細は東京国立博物館ウェブサイトをご確認ください。
     ※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。
      入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。
     ※障がい者とその介護者1名は無料。
      入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。
     ※春夏秋冬/フォーシーズンズ 乃木坂46(9月4日[土]~11月28日[日])、
      伝教大師1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」
      (10月12日[火]~11月21日[日])は別途事前予約(日時指定券)および観覧料が必要です。
     ※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間等については、
      今後の諸事情により変更する場合がありますので、
      東京国立博物館ウェブサイト等でご確認ください。
     ※敬老の日(9月20日[月・祝])は総合文化展が観覧無料です。
      ただし、オンラインでの事前予約(日時指定券)が必要となります。
お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
公式サイト:https://www.tnm.jp/

 
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PROFILE

下村祥子

SACHIKO SHIMOMURA ライター

旅行ガイドブックの編集者を経て、洋楽&邦楽のライブレポやインタビューを中心に手がけるフリーライターに。再び旅情報のメディアに戻ってきました。趣味は、都道府県のアンテナショップ巡り。川崎生まれ川崎育ちのフロンターレサポ。

旅行ガイドブックの編集者を経て、洋楽&邦楽のライブレポやインタビューを中心に手がけるフリーライターに。再び旅情報のメディアに戻ってきました。趣味は、都道府県のアンテナショップ巡り。川崎生まれ川崎育ちのフロンターレサポ。

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