4月3日まで!HANA・BIYORI×竹あかり「HANAあかり」
よみうりランドの隣に2020年にオープンした、新感覚のエンターテインメントフラワーパーク「HANA・BIYORI」。日本最大級となる300鉢を超えるフラワーシャンデリアが咲き誇る温室や、文化財が並ぶ日本庭園「聖なる森」があり、1年中季節の花を観賞できる地です。
2022年4月3日まで和のイルミネーションイベント「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」が開催中です。昨年に続き、竹あかり演出集団「CHIKAKEN(ちかけん)」がプロデュース。
熊本県崇城大学で出会った池田親生さん(ちか)と三城賢士さん(けん)が中心のユニットで、共に師事した内丸惠一先生の提唱する「まつり型まちづくり」をベースに、竹に穴を開けてあかりを灯す「竹あかり」を演出。熊本を拠点に全国各地のまちのほか、2016年伊勢志摩サミットや中国やブラジルなど国内外で「竹あかり」を通じ、その土地の「風景」と「物語」を作り続けています。
少し明るい空を残す16時から点灯し、園内と遊園地の連絡通路までの散策路を竹灯籠が照らしだし、園は表情を変え始めます。
花と灯かりに包まれる聖なる森
入園するとすぐ、竹鞠が浮かんだ幻想的な景色がお出迎え。竹鞠と竹灯籠が並ぶ「花灯小路(はなあかりこみち)」をメインに、「聖なる森」へと歩きましょう。
中に花の浮かんだ竹鞠が、まるで宇宙空間に散りばめられた小惑星のようです。
約500本もの温かな光に包まれ歩く夢現の小路。
竹灯籠が額縁になり、花の美しさを引き立てます。
小路の先に見える朱色の門は、京都御所にあったとされる「聖門」です。
両脇には、花で飾られた竹灯籠が凛々しく並び、奥にも美しい異世界が広がっています。
門松のようにもクリスマスツリーのようにも見え、和洋が融合したような品のある作品。
門をくぐると、闇夜に神々しいオブジェ。
竹にシンプルな丸模様を開け、立てて並べて大きな円を描いています。
大小の花模様が蝶のように花のように舞い、生命力を感じます。
池に映る灯りも情緒がありますね。
文化財・和傘・遊園地の共演
聖門の先には、弘法大師や法然上人など仏教の開祖師がそろう「八祖師像」や、曹洞宗大本山總持寺より寄贈されたとされる「地蔵灯籠」、
17世紀創建とされる「多宝塔」(写真)、京都の楊谷寺から移設された「聖観世音菩薩像」、高野山苅萱堂(かるかやどう)から移設された「十一面観音像」など、重要文化財が立ち並んでいます。
昼間の景色も夜には一変。庭園を囲むように和傘が並び、
和の色と桜柄を透かした幽玄なイルミネーションに。
和傘の灯り、多宝塔、頭上にゴンドラ、奥にはコースターと観覧車のジュエルミネーションと、文化と光が交差する不思議な景色。
ちなみに、昼間は聖門から上の高台を散策できます。お釈迦さまの仏舎利(お骨)と聖髪を安置した「釈迦如来殿(パゴダ)」や、鎌倉時代後期の貴重な「妙見菩薩像」が祀られていたり、眺めも爽快で聖地そのもの。
小路と空見の丘のお散歩も
聖なる森、空見の丘見晴台、HABA・BIYORI館の合流地点にある手水舎。
花と灯りでアーティスティックに装飾されていました。日々デザインや花も変わるそうで、一期一会の絶好のフォトスポットです。
昼間の小路も、
夜には竹灯籠がしっとり道案内。
清々しい昼間、ちょっと休憩にぴったりな空見の丘見晴台も、
遠くに東京の夜景を望め、
お隣では遊園地のジュエルミネーションも少し見えて、HANAあかりと一緒に夜の輝きに浸れます。
昼夜で楽しむHANA・BIYORI館
「HANAあかり」は屋外のイベントですが、温室の「HANA・BIYORI館」も、昼夜で楽しめるので紹介します。
フローラルな香りに包まれるガラスの温室。昼は外の光が降り注ぎ、天井には花と緑のフワラーシャンデリア、中央には樹齢推定400年のシンボルツリー「パラボラッチョ」がどっしりと存在しています。
アクアリウムやワークショップコーナーもあり、
苔テラリウムやサボテンなど、さまざまな植物が大集合!
壁にも色とりどりのお花がクリスマスカラーに飾られています。お菓子や雑貨などのお土産コーナーもありますよ。
カフェスペースではお花に囲まれ、花壇を眺めながらほっこりひと休み。
日が落ちると花壇のクリスマスツリーもライトアップされます。
夜の館内も雰囲気が変わりロマンティックに。
ぜひ体験していただきたいのは、花とデジタルのプロジェクションマッピングです。壁3面に映像を投影し、その映像にリンクした立体音響が流れる、日本初の花とデジタルのアートショー。
内容は季節ごとに変わり、現在は秋冬バージョンが上映中。竹あかりやクリスマスツリーなども投影し、ダイナミックな映像を見ていると空を飛んでいるようで、鳥肌がたつほど躍動感があります! 毎日上映しているので、上映時間を確認して鑑賞してみましょう(所要時間約10分)。
アクセスよし!昼も夜も癒やされよう
ちなみに、京王よみうりランド駅〜HANA・BIYORI発着の無料シャトルバスも15分間隔で運行しており、夜でも行き帰りは楽々。
花散歩や聖地の森のパワースポットを巡ったり、遊園地で遊んで日が落ちた、竹あかりと植物の和の灯りに五感を癒やしてはいかがでしょうか?
開催期間:2021年10月30日(日)~2022年4月3日(日)
開催時間:16:00~20:00
※2022年1月4日~3月18日の平日は開催予定なし。
※休園日、営業時間は公式サイトをご確認ください。
料金(16:00〜ナイト入園料):大人900円(遊園地よみうりランド入園者は割引料金600円)
HP:https://www.yomiuriland.com/sp/hanaakari/
住所:東京都稲城市矢野口4015-1(よみうりランド遊園地隣接)
交通:京王線「京王よみうりランド駅」発着無料シャトルバス乗車約3分、「よみうりV通り/巨人への道(階段)」から徒歩約10分
HP:https://www.yomiuriland.com/hanabiyori/
[all photos by kurisencho]