東京で4月3日まで開催!竹アートも美しい和イルミ「HANAあかり」の魅力を解説

Posted by: kurisencho

掲載日: Nov 28th, 2021

新宿駅から京王線とゴンドラで約30分で到着できる遊園地「よみうりランド」。同園では恒例のイルミネーションイベント「ジュエルミネーション」が今冬も開催中ですが、お隣のフラワーパーク「HANA・BIYORI(はな・びより)」でも、竹のあかりのイルミネーションが2022年4月3日まで開催されています。そこで今回は、花と竹が織りなす和の夜イベント『HANAあかり』の魅力を徹底レポートします!

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」花灯小路の狛犬


 

4月3日まで!HANA・BIYORI×竹あかり「HANAあかり」

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI館」外観
よみうりランドの隣に2020年にオープンした、新感覚のエンターテインメントフラワーパーク「HANA・BIYORI」。日本最大級となる300鉢を超えるフラワーシャンデリアが咲き誇る温室や、文化財が並ぶ日本庭園「聖なる森」があり、1年中季節の花を観賞できる地です。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」花灯小路の狛犬2
2022年4月3日まで和のイルミネーションイベント「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」が開催中です。昨年に続き、竹あかり演出集団「CHIKAKEN(ちかけん)」がプロデュース。

熊本県崇城大学で出会った池田親生さん(ちか)と三城賢士さん(けん)が中心のユニットで、共に師事した内丸惠一先生の提唱する「まつり型まちづくり」をベースに、竹に穴を開けてあかりを灯す「竹あかり」を演出。熊本を拠点に全国各地のまちのほか、2016年伊勢志摩サミットや中国やブラジルなど国内外で「竹あかり」を通じ、その土地の「風景」と「物語」を作り続けています。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」花灯小路(昼の様子)
少し明るい空を残す16時から点灯し、園内と遊園地の連絡通路までの散策路を竹灯籠が照らしだし、園は表情を変え始めます。

花と灯かりに包まれる聖なる森

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」聖なる森への入口
入園するとすぐ、竹鞠が浮かんだ幻想的な景色がお出迎え。竹鞠と竹灯籠が並ぶ「花灯小路(はなあかりこみち)」をメインに、「聖なる森」へと歩きましょう。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」竹鞠
中に花の浮かんだ竹鞠が、まるで宇宙空間に散りばめられた小惑星のようです。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」花灯小路
約500本もの温かな光に包まれ歩く夢現の小路。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」花灯小路のオブジェ
竹灯籠が額縁になり、花の美しさを引き立てます。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」花灯小路と聖門
小路の先に見える朱色の門は、京都御所にあったとされる「聖門」です。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」聖門
両脇には、花で飾られた竹灯籠が凛々しく並び、奥にも美しい異世界が広がっています。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」聖門2
門松のようにもクリスマスツリーのようにも見え、和洋が融合したような品のある作品。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」聖門3
門をくぐると、闇夜に神々しいオブジェ。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」竹あかりのオブジェ
竹にシンプルな丸模様を開け、立てて並べて大きな円を描いています。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」竹あかりのオブジェ2
大小の花模様が蝶のように花のように舞い、生命力を感じます。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」聖なる森の庭園
池に映る灯りも情緒がありますね。

文化財・和傘・遊園地の共演

東京都稲城市・HANA・BIYORI (八祖師像)
聖門の先には、弘法大師や法然上人など仏教の開祖師がそろう「八祖師像」や、曹洞宗大本山總持寺より寄贈されたとされる「地蔵灯籠」、

東京都稲城市・HANA・BIYORI (多宝塔)
17世紀創建とされる「多宝塔」(写真)、京都の楊谷寺から移設された「聖観世音菩薩像」、高野山苅萱堂(かるかやどう)から移設された「十一面観音像」など、重要文化財が立ち並んでいます。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」八祖師像の前
昼間の景色も夜には一変。庭園を囲むように和傘が並び、

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」八祖師像の前2
和の色と桜柄を透かした幽玄なイルミネーションに。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」多宝塔と遊園地の光景
和傘の灯り、多宝塔、頭上にゴンドラ、奥にはコースターと観覧車のジュエルミネーションと、文化と光が交差する不思議な景色。

東京都稲城市・HANA・BIYORI (釈迦如来殿(パゴダ)からの眺め)
ちなみに、昼間は聖門から上の高台を散策できます。お釈迦さまの仏舎利(お骨)と聖髪を安置した「釈迦如来殿(パゴダ)」や、鎌倉時代後期の貴重な「妙見菩薩像」が祀られていたり、眺めも爽快で聖地そのもの。

小路と空見の丘のお散歩も

東京都稲城市・HANA・BIYORI (手水舎)
聖なる森、空見の丘見晴台、HABA・BIYORI館の合流地点にある手水舎。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」手水舎
花と灯りでアーティスティックに装飾されていました。日々デザインや花も変わるそうで、一期一会の絶好のフォトスポットです。

東京都稲城市・HANA・BIYORI (小路)
昼間の小路も、

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」(夜の小路)
夜には竹灯籠がしっとり道案内。

東京都稲城市・HANA・BIYORI (空見の丘見晴台)
清々しい昼間、ちょっと休憩にぴったりな空見の丘見晴台も、

東京都稲城市・HANA・BIYORI (空見の丘見晴台からの夜景)
遠くに東京の夜景を望め、

東京都稲城市・HANA・BIYORI (空見の丘見晴台からの遊園地)
お隣では遊園地のジュエルミネーションも少し見えて、HANAあかりと一緒に夜の輝きに浸れます。

昼夜で楽しむHANA・BIYORI館

「HANAあかり」は屋外のイベントですが、温室の「HANA・BIYORI館」も、昼夜で楽しめるので紹介します。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI館」館内
フローラルな香りに包まれるガラスの温室。昼は外の光が降り注ぎ、天井には花と緑のフワラーシャンデリア、中央には樹齢推定400年のシンボルツリー「パラボラッチョ」がどっしりと存在しています。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI館」アクアリウム
アクアリウムやワークショップコーナーもあり、

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI館」苔テラリウム
苔テラリウムやサボテンなど、さまざまな植物が大集合!

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI館」クリスマスバージョン
壁にも色とりどりのお花がクリスマスカラーに飾られています。お菓子や雑貨などのお土産コーナーもありますよ。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI館」カフェスペース
カフェスペースではお花に囲まれ、花壇を眺めながらほっこりひと休み。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」HANA・BIYORI館前の夜のお庭
日が落ちると花壇のクリスマスツリーもライトアップされます。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI館」夜の様子
夜の館内も雰囲気が変わりロマンティックに。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI館」花とデジタルのプロジェクションマッピング
ぜひ体験していただきたいのは、花とデジタルのプロジェクションマッピングです。壁3面に映像を投影し、その映像にリンクした立体音響が流れる、日本初の花とデジタルのアートショー。

東京都稲城市・HANA・BIYORI 「HANA・BIYORI館」花とデジタルのプロジェクションマッピング2
内容は季節ごとに変わり、現在は秋冬バージョンが上映中。竹あかりやクリスマスツリーなども投影し、ダイナミックな映像を見ていると空を飛んでいるようで、鳥肌がたつほど躍動感があります! 毎日上映しているので、上映時間を確認して鑑賞してみましょう(所要時間約10分)。

アクセスよし!昼も夜も癒やされよう

ちなみに、京王よみうりランド駅〜HANA・BIYORI発着の無料シャトルバスも15分間隔で運行しており、夜でも行き帰りは楽々。

東京都稲城市・遊園地とHANA・BIYORIの連絡通路 「HANA・BIYORI×竹あかり『HANAあかり』」
花散歩や聖地の森のパワースポットを巡ったり、遊園地で遊んで日が落ちた、竹あかりと植物の和の灯りに五感を癒やしてはいかがでしょうか?

HANA・BIYORI×竹あかり「HANAあかり」

開催期間:2021年10月30日(日)~2022年4月3日(日)
開催時間:16:00~20:00
※2022年1月4日~3月18日の平日は開催予定なし。
※休園日、営業時間は公式サイトをご確認ください。
料金(16:00〜ナイト入園料):大人900円(遊園地よみうりランド入園者は割引料金600円)
HP:https://www.yomiuriland.com/sp/hanaakari/

 

会場:HANA・BIYORI
住所:東京都稲城市矢野口4015-1(よみうりランド遊園地隣接)
交通:京王線「京王よみうりランド駅」発着無料シャトルバス乗車約3分、「よみうりV通り/巨人への道(階段)」から徒歩約10分
HP:https://www.yomiuriland.com/hanabiyori/

[all photos by kurisencho]

PROFILE

kurisencho

kurisencho ライター

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。

熊本県天草の凪いだ海と潮の香りの中で育ちました。東京に住むことで、新しいもの、昔からあるものの良さを再発見し、今まで見てきた世界が広がりました。デジタル化の中で生きるアナログの力を確信し、儚いけど美しい、人と風景の一瞬をとらえたいと思い写真を撮っています。

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