【2022年最新】京都の夜桜ライトアップ10選!名所から穴場まで徹底紹介

Posted by: ロザンベール葉

掲載日: Mar 15th, 2022

桜の名所が多い京都。青い空を背景に陽光を受ける日中の桜も美しいものですが、夜にライトアップされる桜は、昼とは異なる幽玄で艶やかな姿を見せてくれます。同時に開催されるイベントも楽しみです。2022年は中止されるスポットがある一方で、期間を延長する所もありますよ。ひと時幻想的な世界に誘われる、「京都で夜桜ライトアップ」が満喫できるスポット10カ所をご紹介します。 ※掲載内容は2022年3月上旬時点の情報です。感染症などの状況によって、開催時間や行事内容が変更または中止となる場合があります。

夜桜

【二条城】今年は期間延長!古城に映える夜桜と多彩な企画を堪能

世界遺産(古都京都の文化財)のひとつにに登録されている「二条城」。1867年(慶応3年)、15代将軍慶喜により二の丸御殿(国宝)の大広間で「大政奉還」が発表されたことでも知られています。

二条城では、2022年3月18日(金)~4月17日(日)、「二条城桜まつり」が開催されます。城内には、寒緋桜に始まり、染井吉野、山桜、枝垂桜、里桜など、約380本の桜の木が植えられています。今年は多種多彩な桜を鑑賞しながら、春の訪れを感じられる企画が盛りだくさん! 例年よりも期間を延ばしての開催です。

期間中の夜間には桜のライトアップをはじめ、プロジェクションマッピングや体験型のコンテンツも用意されています。古城のある歴史的な空間で、幻想的な世界を満喫できます。

■二条城桜まつり
ライトアップ期間:2022年3月18日(金)~4月17日(日)18:00~21:00(22:00閉場)
ライトアップ観覧料:月~木曜日/中学生以上1,400円、小学生800円・金、土、日曜日/中学生以上1,800円、小学生1,200円 ※通常観覧とライトアップは入替制
●主なコンテンツ
・クイズラリー:2022年3月18日(金)~4月17日(日)
・NAKED FLOWERS 2022 —桜— 世界遺産・二条城(ライトアップ):2022年3月18日(金)~4月17日(日) ※別途入場料が必要
・京の名産品展:2022年3月18日(金)~4月10日(日)
・小笠原流による弓馬術礼法の披露:2022年3月26日(土)
・京都さくらよさこい:2022年4月2日(土)、3日(日)
※コンテンツ内容を変更する可能性があります

 

元離宮二条城
住所:京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
TEL:075-841-0096
URL:https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/

【清水寺】「清水の舞台」を背景にした豪華で幽玄な世界


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京都の夜桜ライトアップといえば、「清水寺」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ダイナミックな清水の舞台を背景に見る桜は日本の美を象徴するといってもよいほど、一生に一度は見ておきたい美しさです。


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境内には染井吉野など約1,500本という圧倒的な数の桜の木が植えられ、2022年3月26日(土)~4月3日(日)には桜や国宝・清水の舞台がライトアップされます。また、寺からは観音様(本尊・千手観音)の慈悲を表すという青い一筋の光が放たれます。

清水寺は778年(宝亀9年)に奈良の興福寺の僧である、延鎮上人(えんちんしょうにん)・賢心(けんしん)が音羽山に庵を結んだのが起源とされています。江戸時代初期の1633年(寛永10年)に江戸幕府3代将軍・徳川家光の寄進により本堂である清水の舞台が再建されました。世界遺産(古都京都の文化財)のひとつに登録されています。

音羽山 清水寺
住所:京都市東山区清水1丁目294
TEL:075-551-1234
ライトアップ期間:2022年3月26日(土)~4月3日(日)
開門時間:18:00~21:30(21:00受付終了)
拝観料:大人400円、小中学生200円
URL:https://www.kiyomizudera.or.jp/

【東寺】五重塔を背景にした枝垂桜が圧巻!


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「東寺(とうじ)・教王護国寺(きょうおうごこくじ)」は、平安時代初期の796年(延暦15年)、桓武天皇の発願により西寺(現在は廃寺)とともに都の入口である羅城門の東に創建されました。823年(弘仁14年)には真言宗の宗祖である弘法大師・空海が嵯峨天皇から賜り、真言密教の根本道場となります。世界文化遺産(古都京都の文化財)のひとつに登録されています。


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東寺では、2022年3月19日(土)~4月17日(日)に「春期特別公開」と同時に夜桜のライトアップが行われます。境内には染井吉野、枝垂桜など約200本の桜の木が植樹されています。樹齢130年を超える八重紅枝垂桜「不二桜」は元々は岩手県盛岡市に植えられていたもので、弘法大師・空海が入唐求法の旅から帰国した1,200年記念の2006年(平成18年)に、東寺信徒総代から寄贈されたそう。高さ約54.8mの五重塔とを背景にした枝垂桜が光に浮かびあがり、幽玄な世界へと誘われます。

■夜桜ライトアップ(金堂・講堂夜間特別拝観)
期間:2022年3月19日(土)~4月17日(日)
拝観料金:一般1,000円、中学生以下500円
拝観時間:18:00~21:30(受付は21:00まで)

 

東寺 教王護国寺
住所:京都市南区九条町1番地
TEL:075-691-3325
URL:https://toji.or.jp/

【高台寺】枝垂桜とプロジェクションマッピングを楽しめる


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「高台寺(こうだいじ)」は江戸時代初期の1606年(慶長11年)に関白・豊臣秀吉の正室・北政所(ねね)が、亡くなった秀吉の菩提を弔うために創建しました。

ライトアップ・夜間特別拝観は、桜の見頃を中心に3月に開催される「東山花灯路」の時期から5月のゴールデンウィーク明け頃まで行われます。

境内には、染井吉野、枝垂桜など約50本の桜の木が植えられ、方丈前庭、波心庭の枝垂桜などがライトアップされます。竹林や池に映り込む光景は幻想的な美しさ。「おに」をテーマにした作庭とプロジェクションマッピングも楽しみです。

向かいにある塔頭「圓徳院(えんとくいん)」でも同時にライトアップが行われます。

■春の夜間時別拝観
期間:2022年3月4日(金)~5月5日(木・祝)
拝観時間:17:00~22:00(最終受付21:30)
拝観料:大人600円、中学・高校生250円
※日程は予告なく変更する場合があります

 

高台寺
住所:京都市東山区高台寺下河原町526番地
TEL:075-561-9966
URL:https://www.kodaiji.com/index.html

【醍醐寺】事前予約の定員制!秀吉ゆかりの醍醐の桜を愛でる

醍醐寺 夜桜ライトアップ
(C)@Press

1100年以上の歴史を持つ「醍醐寺(だいごじ)」は、世界文化遺産(古都京都の文化財)のひとつに登録されています。200万坪に及ぶ広大な境内には、国宝の金堂や五重塔をはじめ、国宝や重要文化財に指定されている数々のお堂や塔が点在しています。霊宝館に収蔵されている寺宝は約10万点以上を誇ります。

醍醐寺 夜桜ライトアップ
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2022年3月19日(土)~4月4日(月)(※3月26日を除く)には、春の夜間特別拝観「~さくらさく夜の祈り~」が開催されます。三宝院、霊宝館の特別夜間拝観を時間定員制(事前予約優先)で実施。

三宝院庭園、御殿の拝観、霊宝館の特別展示も行われます。今年は新型コロナウイルスの不安の中での疫病退散、平穏無事と合わせて、ウクライナ情勢を含め国境なき平和を祈願して毎日法要が執り行われます。

醍醐寺 夜桜ライトアップ
(C)@Press

醍醐寺は「日本さくら名所100選」に選ばれた桜の名所で、染井吉野、枝垂桜、山桜、河津桜、八重桜、大山桜など約1,000本植樹された桜が次々と咲き乱れます。

三宝院庭園は、豊臣秀吉が1598年(慶長3年)に開催した「醍醐の花見」のために自ら基本設計をした庭です。こちらの見どころは「太閤しだれ桜」。霊宝館の庭園では東西20m、南北15mとダイナミックに枝を廻らせて咲き誇る、樹齢180年の大木「醍醐大しだれ桜」がライトアップされ、夜空を背景に妖艶に浮かび上がります。

■~さくらさく夜の祈り~
拝観期間:2022年3月19日(土)~25日(金)/三宝院(御殿・庭園・憲深林苑)
2022年3月27日(日)~4月4日(月)/霊宝館(庭園・本館と平成館の特別展示)
入場時間:18:00~20:00(19:30受付終了)
拝観料:2,000円(五大力尊特別守護守つき)、小学生以下無料
拝観時間と定員:18:00~、18:30~、19:00~、各150名
※公式サイトより事前予約の上、三宝院受付にて17:00~受付開始

 

醍醐寺
住所:京都市伏見区醍醐東大路町22
TEL:075-571-0002
URL:https://www.daigoji.or.jp/

【知恩院】「大鐘楼」は春季初公開!お坊さんとめぐるツアーも

大晦日に僧侶17人がかりで撞く除夜の鐘で知られる「知恩院」。浄土宗の総本山であり、開祖の法然上人が念仏の教えを広めたことが起源です。江戸時代に浄土宗を信仰した徳川家康が、「知恩院」を京都の菩提所としたことから現在の大伽藍が築かれ、寺領が拡大されました。

2022年3月25日(金)~ 4月3日(日)にライトアップが行われます。境内には染井吉野、寒桜、山桜、枝垂桜、四季桜、八重桜など約200本が植えられています。池泉式庭園と枯山水庭園で構成された「友禅苑」は、友禅染の祖・宮崎友禅斎の生誕300年を記念して造園された華やかな昭和の名庭です。美しい庭に桜が映えます。補陀落(ふだらく)池に立つ仏師・高村光雲作の聖観音菩薩立像が有名です。


(C)shutterstock/Ania Kulbinska

ほかにも、徳川家光により再建された念仏の根本道場である国宝「御影堂」、1636年(寛永13年)に鋳造され、日本三大梵鐘であり除夜の鐘で知られる春季初公開の「大鐘楼」、日本最大級の木造二重門である国宝「三門」周辺、「女坂」「阿弥陀堂」がライトアップされます。限定御朱印「弘覚大師」(300円)もお見逃しなく!

ライトアップ期間には、御影堂で毎晩お坊さんのお話を聞くことができます。テーマは「根を培う」。誰でも気軽にお話を聞けますよ。その後には木魚に触れて「南無阿弥陀仏」と唱える、木魚念仏体験も。参加者全員に知恩院七不思議の一つ「大杓子」をモチーフにした缶バッジがプレゼントされるそうですよ(なくなり次第終了)。

また、僧侶が通常非公開部を解説付きで案内してくれる「御影堂プライベートツアー」や、ライトアップ拝観エリアすべてを僧侶と一緒に巡る初開催の「月かげプレミアムツアー」(通常非公開部も案内)などの有料のイベントもあります。ツアー参加者は記念品として特別御朱印「信根」をいただけます。

■春のライトアップ2022
開催期間:2022年3月25日(金)~ 4月3日(日)
開催時間:17:45~21:30(受付終了21:00)
開催場所:友禅苑・国宝三門周辺・女坂・国宝御影堂・阿弥陀堂(外観のみ)・大鐘楼(春季初)
料金:大人600円、小人300円(小・中学生)
限定御朱印「弘覚大師」300円

「聞いてみよう!お坊さんのはなし」
開始時間:18:00~、18:45~、19:30~、20:15~
※各回お話15~20分、木魚念仏体験5分ほど
※知恩院七不思議のひとつ「大杓子」をモチーフにした缶バッジを参加者全員にプレゼント(無くなり次第終了)

「御影堂プライベートツアー」
開始時間:18:15~、19:00~、19:45~、20:30~
所要時間:45~50分
定員:毎回25名まで
料金:1,000円、小中学生500円
ツアー記念品:特別御朱印「信根」
※別途ライトアップ拝観料が必要
※当日プライベートツアーの受付(御影堂前)で現金での支払い
申し込み先

「月かげプレミアムツアー」
日程:2022年3月25日(金)、26(土)、27(日)、4月2日(土)、3(日)
開始時間:18:00~、19:30~
所要時間:1時間半程度
定員:各回15名まで
料金:3,000円(小中学生1,500円)
ツアー記念品:特別御朱印「信根」
※ライトアップ拝観料込み
※料金は拝観受付にて支払い
申し込み先

春のライトアップ特設ページ:https://www.chion-in.or.jp/special/lightup_spr/

 

知恩院
住所:京都市東山区林下町400
TEL:075-531-2111(代)
URL:https://www.chion-in.or.jp/

【平野神社】食べて飲んでにぎやかに夜桜を満喫


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794年(延暦13年)の桓武天皇による平安京遷都とともに平城京の田村後宮(たむらこうきゅう)に祀られていた三神が移されたことが起源とされる「平野神社」。源氏・平氏などの氏神として崇敬され、その後応仁の乱や天文法華の乱により焼失しました。慶安年間(1648~1652年)に後陽成天皇の勅使により、公家の西洞院時慶(にしのとういんときよし)が修造し、慶安3年(1650年)には後水尾天皇の中宮・東福門院が拝殿などを再建しました。

古くから桜の名所であり、江戸時代には「平野の夜桜」として知られるようになりました。境内には染井吉野、魁、桃桜、紅枝垂、平野妹背など約60種、約400本の桜の木が植えられ、京都の桜の名所の中でも特に数多くの品種の桜を愛でることができます。平野神社原木の桜も多いそうです。


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2022年3月25日(金)~4月17日(日)の夜には趣のあるぼんぼりや灯篭が灯され、桜苑、境内がライトアップされます。通常は寺社の夜のお花見では飲食は禁止されていることが多いですが、こちらでは多くの屋台が並び、飲食をしながらお花見を楽しめます。

平野神社
住所:京都市北区平野宮本町1番地
TEL:075-461-4450
ライトアップ期間:2022年3月25日(金)~4月17日(日)
時間:日没~21:00
料金:無料
URL:https://www.hiranojinja.com/home

【京都府立植物園】夜桜とともに春の植物を楽しめる


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四季折々の植物を楽しめる「京都府立植物園」は、府民の憩いの場です。日中にはピクニックがてら訪れる家族連れなどで賑わいます。桜林には染井吉野、枝垂桜、寒緋桜、菊桜など約130種、約500本の桜が植樹され、3月中旬頃に寒緋桜が咲き始め、4月下旬頃に菊桜が散るまでの1か月以上桜を愛でることができます。


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2022年3月26日(土)~4月10日(日)には、桜林の約250本がライトアップされます。日中の明るい雰囲気とはまた異なり、春の宵闇に浮かび上がる夜桜を求めて大人が多く訪れます。桜以外にチューリップなどほかの植物を一緒に楽しめるのも植物園ならはですね。

京都府立植物園
住所:京都市左京区下鴨半木町
TEL:075-701-0141
ライトアップ期間:2022年3月26日(土)~4月10日(日)
ライトアップ時間:日没~21:00(入園は20:00まで)
入園料:200円
URL:https://www.pref.kyoto.jp/plant/index.html

【祇園白川】夜の祇園情緒あふれる妖艶な桜並木


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京都のでももっとも京情緒あふれる花街・祇園。お茶屋や料理屋、バーなどの町家が建ち並び、舞妓や芸妓が通りを歩く光景はタイムスリップしたかのように歴史を感じさせてくれます。


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その界隈を流れる白川沿い、巽橋のたもとにある辰巳大明神から鴨川沿いの川端通りまで、約220mの間に植えられた桜がライトアップされます。染井吉野32本、枝垂れ桜7本、山桜3本、里桜1本とさまざまな種類の桜を同時に愛でられるのも魅力。特に石畳の道に紅柄格子が連なる巽橋付近は、もっとも京都らしい風情を感じられます。

祇園白川
住所:京都市東山区祇園(辰巳大明神から川端通りまでの白川通り)
期間:2022年3月25日(金)~4月3日(土)18:00~22:00

【下木屋町通り】夕食のついでにお花見散歩を楽しめる!


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京都市内随一の飲食店街、レストランや料亭、旅館、居酒屋、バーなどの飲食店が軒を連ねる木屋町(きやまち)通り。並行して流れる高瀬川沿いには桜並木が続き、四条通りから松原通りまでの下(しも)木屋町通りの約1km、200本ほどの染井吉野の木がライトアップされます。夕食の行き帰りに桜を眺めながらそぞろ歩きを楽しめますよ。


(C)shutterstoc/CHEN MIN CHUN

下木屋町通り
場所:京都府京都市中京区・下京区(下木屋町通り)
期間:2022年3月下旬~4月上旬

※掲載内容は2022年3月上旬時点の情報です。感染症などの状況によって、開催時間や行事内容が変更または中止となる場合があります。詳しくは各公式ホームページなどでご確認下さい。

PROFILE

ロザンベール葉

ロザンベール葉

主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。

主に横浜・東京で育ち、縁あって京都に在住。美術書出版社勤務を経て、フリーランスライター歴20年余り。フランス人のパートナーと共に、フランスとイタリアを中心に気ままな旅をする。海はどこも好きだけど、「地中海」という響きに憧れる。マイペースが好き。

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