(C)霧島観光ホテル
霧島の豊かな自然に構える「霧島観光ホテル」
羽田空港から約2時間のフライトで鹿児島空港へ。さらにバスで約30分ほど行くと塩湯温泉バス停に到着。その目の前に「霧島観光ホテル」が構えています。霧島温泉は空港から近いので、首都圏からでも意外と楽に行ける温泉地なのです。
霧島温泉郷(丸尾温泉)は、日本で初めて国立公園に指定された「霧島国立公園(現在は錦江湾を含めて霧島錦江湾国立公園に改称)」の雄大な自然の中にあります。ホテルの向こうには霧島連山がそびえ、もくもくと湯煙が湧き上がり、山深い温泉地に来たことを実感できます。
霧島は天上界から神が地上に降り立ったといわれる「天孫降臨」の大地。
豊かな自然の中になにか清浄なものを感じます。周辺には、南九州屈指のパワースポット「霧島神宮」や、霧島連山の麓に広がる「高千穂牧場」、トレッキングやハイキングができる霧島連山、大自然の中で楽しめる野外美術館「霧島アートの森」などがあり、スタイルや好みに合わせて旅を満喫できます。
圧巻の景色!桜島を望む「展望大浴場」
(C)霧島観光ホテル
温泉は、約300年の歴史がある「薩摩の殿湯」と呼ばれる名湯です。その泉質のよさから「日本一の名湯」といわれ、薩摩藩主たちが愛用したといいます。加水のみの源泉かけ流しで、風情の異なる5種の温泉を楽しめます。
(C)霧島観光ホテル
まずは、広大で豊かな霧島の自然を望める「展望大浴場」。晴れた日には桜島や錦江湾を眺めることができます。大自然に包まれて湯船にひたっていると、頭のてっぺんから足の爪先までがほぐれ、身体がじんわりと癒されていきます。ぜひ、景色を望む夕暮れ時や早朝に利用してみて下さいね。
(C)霧島観光ホテル
こちらは、二つある露天風呂の内の一つ「もみじの湯」。毎朝男女入れ替え制で、桜島の溶岩を使用したジャグジー付き座り湯と、内湯には源泉蒸し風呂があります。紅葉や桜などの季節ごとの表情を楽しみながら温泉を満喫できます。
(C)霧島観光ホテル
もう一つの「かえでの湯」は、紅葉をはじめ四季折々の景色を楽しめます。屋根があるので、雨でもゆったりできますよ。
※展望大浴場と露天風呂は日帰りでも利用できます。
(C)霧島観光ホテル
源泉かけ流しの2種類の貸切風呂もあります。大きめでゆったりとした浴槽の「隼人」(上写真)と、小さめで筒状の浴槽の「薩摩」を完備。洗い場は畳仕様で、子ども連れでも安心して利用できるよう配慮されています。2021年5月には新しく3つの貸切風呂が誕生しました。
湯上がりには、畳の上にクッションが配された休憩スペースでまったりとリラックス。展望大浴場と同様、こちらからの眺めも素晴らしいのです。
単純泉で本来は無色透明なようですが、湧き出る途中でガスが膨張し爆発する様に吹き出すため、微かな乳白色で湯の花を多く含んだお湯になっています。神経痛、リュウマチ、腰痛、胃腸痛、切傷、女性の美容美肌に効果が期待できるとのこと。
テラスには足湯もあります。浸かりながら読書をしている人もいました。
2人で仲良く楽しめるペア足湯も。桜島を望める特等席です!
シンプルモダンでくつろげる客室
スタンダード・モダンツイン(22平米)に宿泊しました。ドアの先にはちょっとしたスペースがあります。この空間があるだけで余裕が感じられるのです。
ゆとりあるセミダブルベッドが配された客室は、色調が抑えられたシンプルモダンな空間。こちらの部屋からは見えませんでしたが、桜島を望む客室もあるようです。
細長いカウンターテーブルは、テレビを挟み2人並んでPCを見るのに快適。
おもてなしに、薩摩らしく西郷どんのキャラクターがあしらわれたピーナッツクッキーと干し梅が用意されていました。
地元の厳選食材を使用した夕食に舌鼓!
夕食は、2021年11月1日にリニューアルオープンした「レストランNORM」にて。天井が高く開放感のあるラグジュアリーな雰囲気の中、地元の食材にこだわり、素材本来の持ち味を生かした料理を堪能できます。和の個室もあるようです(要予約・別途有料)。
鹿児島産の黒豚を使用したしゃぶしゃぶを楽しめる、スタンダードなコース「黒豚つゆしゃぶ会席」をいただきます。
食前酒「ハイビスカス酒」の後は前菜です。つぶ貝、いくらご飯、よもぎ豆腐、菜の花とホタルイカの酢味噌和え、モッツァレラチーズ入り長芋まんじゅう、鯛の化粧焼き、そら豆の蜜煮。春を感じる食材がふんだんに盛り込まれています。
鹿児島に来たからには、今月のおすすめ焼酎「出水(いずみ)に舞姫」605円(税込)も。のど越しが良く、クセが少なく飲みやすいです。G20大阪サミットに選ばれた焼酎なのだとか。
お造りは錦江湾で獲れた新鮮な、かんぱち、まぐろ、薩摩の甘エビであるタカエビの3種盛り。タカエビという名は初めて聞きました。新鮮でぷりぷり! 蒸し物はほっとする味わいの茶わん蒸し。
豚軟骨黒酢煮は、鹿児島産の豚を使った一品。ほんのり甘みのある郷土料理です。
揚物は、げそ、エビ、スナップエンドウの天ぷら。抹茶塩でサックリといただきます。一皿ずつほど良い量なのがうれしいですね。
焼き物は和牛陶板焼き。自分で焼いて味わいます。陶板の上でじゅうじゅう焼くと肉汁があふれ、鹿児島和牛そのもののおいしさを堪能できます。
そして、メインの鹿児島黒豚しゃぶしゃぶ。鹿児島が誇るコクのある黒豚を、枕崎産の鰹節でとっただしによるあっさり風味のつゆでいただきます。野菜はできる限り霧島産のものを使用。締めにはそばも満喫できます。
そして、ちりめん山椒ご飯とお味噌汁でほっこり。鹿児島産の伊佐米を使用しています。デザートにはマスカルポーネのブリュレをいただき大満足でした。
ほかには、鹿児島グルメ会席、季節の特別会席、NORM 匠の会席など、さまざまなプランが用意されています。
35種類のメニューがそろうビュッフェスタイルの朝食
朝食はビュッフェスタイル。夕食でも訪れた「レストランNORM」が、朝日を浴びて明るく清々しい表情に変わりました。
和洋約35種類の料理がずらりと並びます。野菜のメニューが多く、バランスよい食事が楽しめるのがうれしいですね。
「あくまき」は鹿児島の名物菓子。主に端午の節句で食べられる餅菓子です。地方によって形態はさまざまだと思いますが、“ちまき”とも呼ばれるようです。もち米を木や竹を燃やした灰からとった灰汁(あく)に浸した後、そのもち米を孟宗竹の皮で包んで数時間煮込んで作られるそうです。なかなか口にする機会は少ないですよね。
さつま揚げも鹿児島の伝統の味。
地元の食材を生かした多彩な味覚を少しずつ。
霧島の豊かな自然の中で温泉と美食でおこもりステイ、パワースポットの霧島神宮や動物と触れ合える高千穂牧場を巡る旅、えびの高原、韓国岳、高千穂峰などのトレッキングやハイキングの拠点などと、多様な目的に寄り添ってくれる宿です。四季折々の美しい自然を感じながら、癒しのひと時を過ごせます。
[Photos by Yo Rosinberg]
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