
香港のモンスターマンション
モンスターマンションとは?

モンスターマンションの外観
モンスターマンションとは、1972年完成、香港の東区鰂魚涌(クォーリーベイ)にある複合高層建築物です。
「益發大廈(Yick Fat Building)」、「益昌大廈(Yick Cheong Building)」、「海山樓(Montane Mansion)」、「海景樓(Oceanic Mansion)」、「福昌樓(Fook Cheong Building)」の5棟の建物が、アルファベットの「E」のような形で建っています。
香港では5つの棟のうちの1つ「益昌大廈(Yick Cheong Building)」の名前で呼ばれることが多く、日本ではその密集し、でこぼこした姿から連想してか「モンスターマンション」という名で呼ばれています。
地図などで検索するときは日本語の「モンスターマンション」ではヒットしないので、「益昌大廈(Yick Cheong Building)」や「怪獸大廈」などで調べてくださいね!
異世界のような風景が広がる!

ブロックを重ねたように見える
1階は店舗になっており、床屋さんやコーヒーショップなどもテナントとして入っています。それ以外は密集したエリアに2,200を超える住居が、まるでブロックを重ねたように空高くまで伸びています。

とにかく密集しています

洗濯物が干されていて生活感もあふれている
元々ベランダだったところをガラスで囲み、部屋の一部として増築している家も多く、さらに、無数の室外機や排気ダクトのようなもの、植木や洗濯物などが無造作に存在しています。
そういった風景は生活の場なのだから当然でもありますが、やはりその数と密集具合により、普段はなかなか見ることができない空間が広がっています。まるで映画やアニメなどの世界や異世界に入り込んだかのよう!
写真は撮影できる?

写真撮影は可能
観光客が増えすぎて住民から苦情が来た際に立ち入りが禁止されたことはありましたが、現在では撮影は可能です。
※状況が変わる可能性がありますので、事前に確認してから行きましょう。
撮影スポットとして人気なのは、「益發大廈(Yick Fat Building)」と「益昌大廈(Yick Cheong Building)」の間の中庭。英皇道(King’s Road)沿いの入口からアクセスできます。

四方に囲まれた写真を撮影できる
中庭では、隣接するほかの高層ビルも入れると、四方をビルに囲まれた写真が撮影できます。
なるべく広角・ローアングルで撮影を。迫力がある写真が撮れます。でこぼこの密集したビルと青空のコントラストがたまりません!
気をつけたいポイントとしては、「モンスターマンション」は居住している方がいるので、騒がず、プライバシーを侵害しないように撮影しましょう。
モンスターマンションの最寄り駅はどこ?行き方は?

行き方はトラムと地下鉄の2種
地下鉄で行く場合は地下鉄港島線の太古駅(Tai Koo)B出口を出て左方向に徒歩約5分ほどです。
2階建ての乗り物トラムで移動する場合は、中環(セントラル)方面から乗り「83E:柏架山道(Mount Parker Road)」で降りると1分ほどです。
モンスターマンションは何の映画のロケ地になった?
- ハリウッド映画「トランスフォーマー/ロストエイジ」
- 日本映画「コンフィデンスマンJP 英雄編」
- MONDO GROSSO MV「ラビリンス」
- クレイジーケンバンド MV「香港的士」など
撮影する日の天気、時間帯、角度などでも、さまざまな写真を撮ることができる「モンスターマンション」。
築50年以上のマンションは、レトロでノスタルジックであり、近未来的でもある。
そんな不思議な空間で私たちは何を感じるでしょうか。
香港を訪れたときには、ぜひ「モンスターマンション」を実際に体験してください。
1046 King’s Road, Quarry Bay, Eastern District, Hong Kong