思い立ったらすぐ行ける!東京近郊の風情ある「小京都」3選

Posted by: 坂本正敬

掲載日: Feb 1st, 2024

【2024年2月1日更新】「そうだ、京都行こう」と思っても、時間の問題だったり予算の問題だったりで、すぐに京都に行けないときってありますよね。そこで今回は、全国京都会議や各自治体の情報を参考に、関東の一都三県にある小京都をまとめます。全て普通の各駅電車でも行ける場所ばかりですので、週末にでも足を運んでみてくださいね。

湯河原に小川町に嵐山も!各駅電車でも行ける東京近郊の小京都3つ

武蔵の小京都・埼玉県の小川町

最初の小京都は、埼玉県西部の比企郡にある小川町です。東武東上線の沿線にありますので、池袋から出発して川越を通過し、乗り換えなしで向かってください。所要時間は1時間15分ほど。かつで周辺は古い呼び名で武蔵と言いましたので、武蔵の小京都と呼ばれているのですね。

和紙などの伝統産業が有名で、特に細川紙を作る製紙技術は国の重要無形文化財に登録され、ユネスコ無形文化遺産にも登録されているとか。

後に詳しく紹介しますが、隣町の嵐山(らんざん)町も東の嵐山(あらしやま)と呼ばれている場所ですので、一緒に周ると面白いかもしれませんね。

東の嵐山(あらしやま)・埼玉県の嵐山(らんざん)町

小川町と同じ東武東上線の沿線上に武蔵嵐山(らんざん)という駅があります。嵐山という地名で思い出される本家が、京都の嵐山(あらしやま)ですね。

昭和の初め、著名な林学博士が同地に流れる槻川(つきがわ)を見て、「京都の嵐山に似ている」と感動したといいます。そのエピソードが後に嵐山町の町名にも採用されたとか。

実際、嵐山渓谷と呼ばれる槻川の流れは美しく、近隣の清流である長瀞(ながとろ)にも似た岩畳の景観が一部にあります。極端に蛇行した流れも面白く、観光地として多くの人を集めています。

先ほど紹介した小川町の古い街並みや伝統文化に触れた後は、嵐山町の槻川で“嵐山”を感じてみるといいかもしれませんね。

相模の小京都・神奈川県の湯河原町

神奈川県の最西端、静岡との県境沿いで伊豆半島の玄関口に温泉街の湯河原があります。冬は温かく、夏は涼しい温泉街として古くから文人に愛されてきた湯治場で、周辺の箱根、熱海と並んで名高い温泉街の1つに数えられます。

その湯河原も小京都の1つ。平成11年に「小京都」宣言を行ってから現在に至るまで、美しい景観作りに一貫して取り組んできた自治体でもあります。

海と山に囲まれた、四季の変化が美しい温泉街で、味わい深い町の景観も随所に残っています。東海道本線熱海行きで東京駅から1時間40分ほど。熱海や箱根には行ったけど、湯河原には行ってないという人は、相模の小京都・湯河原に東海道線で足を運んでみてくださいね。

以上、一都三県の小京都を3つ紹介しましたが、いかがでしたか? もう少し足を延ばすと、茨城県の古河、栃木県の栃木、足利、佐野などの小京都もありますよ。

[嵐山町公式HP]
[小川町公式HP]
[湯河原町公式HP]
[Photo by shutterstock.com]
 


 

PROFILE

坂本正敬

Masayoshi Sakamoto 翻訳家/ライター

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

翻訳家・ライター・編集者。東京生まれ埼玉育ち。成城大学文芸学部芸術学科卒。現在は、家族と富山に在住。小学館〈HugKum〉など、在京の出版社および新聞社の媒体、ならびに〈PATEK PHILIPPE INTERNATIONAL MAGAZINE〉など海外の媒体に日本語と英語で寄稿する。 訳書に〈クールジャパン一般常識〉、著書(TABIZINEライターとの共著)に〈いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日〉など。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉(https://hokuroku.media/)創刊編集長。その他、企業や教育機関の広報誌編集長も務める。文筆・編集に関する受賞歴も多数。

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