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【日本三大龍穴】京都「貴船神社の奥宮」・奈良「室生龍穴」・もう1カ所は不明!?

Posted by: あやみ
掲載日: Jan 21st, 2024.

2024年は辰年ですが、龍にまつわるパワースポットに出かけて、あやかりたいものですよね。地中を流れる気のルート「龍脈」の気が地上に噴き出すポイントである「龍穴(りゅうけつ)」は、風水では良い気が溜まるとされており、ここに住む一族は永きにわたり繁栄するといわれています。そこで、日本三大龍穴に挙げられる京都府の「貴船神社の奥宮」、奈良県の「室生龍穴」、岡山県の「備前龍穴」、それぞれの特徴と歴史をご紹介します。

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龍神のイメージ
 


 


恐ろしい言い伝えが残る!「貴船神社の奥宮」の下にある大きな龍穴(京都府京都市左京区)

京都府・貴船神社
縁結びで有名な京都の「貴船神社」ですが、古くから雨乞いや雨止めの神事が行われてきた水神を祀る神社でもあります。また、和泉式部が夫の愛を取り戻したといった逸話でも知られています。本宮の社殿前の石垣からはこんこんと御神水が湧き出していて神秘的な雰囲気です。この御神水は貴船山の湧き水で、ミネラルやカルシウムを豊富に含んでいるのだそうです。この御神水にひたすと文字が浮かぶ「水占みくじ」も人気ですよね。

そんな貴船神社の奥宮は、貴船神社創建の地であり、森に囲まれた神聖な場所です。玉依姫命(たまよりひめのみこと)が乗った黃船が、人に見られないように石(船形石)で包み囲んだという伝説が残っています。この船形石は、今も奥宮本殿のそばに祀られています。

そして、本殿の真下にあるのが龍穴です。この龍穴は大きな穴で、その上に社が創建されました。龍穴は人目を避けるべき神聖なものとされていることから、誰も見ることができません。

2011年に150年ぶりに、貴船神社の奥宮で特殊神事である「附曳神事(ふびきしんじ)」が行われました。これは奥宮本殿を権地に引き戻す神事で、この間、神職であっても龍穴を覗いてはいけないのだそうです。

江戸時代に大工が奥宮を修理していたところ、誤ってノミを龍穴に落としてしまったとか。するとたちまち竜巻のような突風が吹き、ノミは空中に吹き上げられ屋根に戻されたそうです。そこまでは龍穴のパワーを感じるエピソードですが、怖いのはその後! しばらくして大工が命を落としたといわれているのです。なんとも畏れ多い龍穴ですよね。

貴船神社
住所:京都府京都市左京区鞍馬貴船町180
電話:075-741-2016
参拝時間:6:00〜20:00(時季により変動あり)
交通アクセス:叡山電鉄「貴船口駅」から京都バス(33系統)で「貴船」下車、徒歩約5分
公式サイト:https://kifunejinja.jp/

厳粛な雰囲気が漂う、竜神が棲むと伝えられる「室生龍穴」(奈良県宇陀市)

奈良時代末に興福寺の僧賢憬(賢璟)が創建したとされる「室生寺」よりも古いとされるのが、水の神、竜神を祀る古社「龍穴神社」です。雨ごいの神として知られる高龗神(たかおかみのかみ)を祀っており、縁結びのご利益があるといわれています。平安時代には朝廷から雨乞いの使者が送られてきたとか。

この神社から、さらに山の奥に入ったところには、渓流の近くに竜神が棲むと伝えられる穴「室生龍穴(妙吉祥龍穴)」があります。この一帯は古くから、神の鎮座する場所「磐境(いわさか)」とされ、厳粛な雰囲気が漂っています。

秋祭りには、御幣(神道の祭具)を掲げて、室生寺内の天竜祀と竜穴神社に渡して、御幣と鈴を持った雄獅子と雌獅子の二頭が舞を披露します。このことからも、「龍穴」信仰に基づき創建された室生寺と密接な関係があることがわかりますね。古代から一体的に信仰されていたそうです。

また、現在の春日造りの本殿は、奈良の春日大社若宮の社殿を1671年に移築したもので、奈良県指定文化財に指定されています。室生龍穴(妙吉祥龍穴)を訪れる際は、龍穴神社と室生寺もあわせて参拝したいですね。

室生龍穴(妙吉祥龍穴)
住所:奈良県宇陀市室生
電話:0745-93-2177(龍穴神社)
交通アクセス:近鉄「室生口大野駅」からバスに乗車し「室生寺前」下車、徒歩約15分

りゅうごん様が正解!?実際の場所は不明とされている「備前龍穴」(岡山県瀬戸内市)

雨乞いのイメージ
※画像はイメージです

備前国古社128社のひとつ「湯次神社」は、往古家高山の中央に鎮座していましたが、1441年に現在の地に移転したとされています。実はこの神社の裏手の山には、かつて湯次神社があった磐座のほか、「りゅうごん様」と呼ばれる石積みがあるのです。近年までこの場所で雨乞いが行われていたとか。そう、この場所こそが「備前龍穴」といわれているのです。しかし、実際の場所は不明とされています。

さらに、この場所には写真つきの看板があり、そこには下記のように書かれています。

「夏に日照りで雨が降らない時、りゅうごん様(磐座の上に竹のフレームに和紙を貼り付けた巨大な傘直径約3m)を掲げた。(傘の嫌いな龍は和紙を破るために大雨を降らせたという伝説に基づいた行事)※昭和27年撮影」

ただし、「備前龍穴」とされる場所へは、ちょっとしたハイキングになります。湯次神社の裏手の山をしばらく登ると、「りゅうごん様」と書かれた案内の看板がありますので、それに従って山登りを続ければ辿り着けます。しかし、草木が生い茂っていてややわかりづらそうです。「りゅうごん様」を訪れる際は、道に迷わないように十分に注意してくださいね。

りゅうごん様
住所:岡山県瀬戸内市長船町磯上3277
湯次神社までの交通アクセス:県道381号牛文香登本線沿いの「油杉山古墳」の北600m
公式サイト:https://www.okayama-jinjacho.or.jp/search/18067/

[参考]
京都観光Navi
貴船神社公式フェイスブック
うだ探報ナビ
なら旅ネット

[All photos by Shutterstock.com]

あやみ

Ayami ライター
フリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、フリーランスになる。辛い食べ物、東南アジアが大好き。旅するように生きるのが人生の目標。


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