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香川県の北、瀬戸内海に浮かぶ直島。島の至る所にアートが点在し、豊かな自然や風情ある街並に美しくとけ込んでいます。近年では国内だけでなく世界各地から多くの旅行客が訪れるほど。
周囲約16kmと小さな直島ですが、島の魅力を体感するのにサイクリングがオススメ。今回は青い海と心地よい風を楽しみながら、アートを堪能する旅をご紹介しましょう。
駆け抜ける爽快感が最高!直島サイクリング
直島の玄関口、宮浦港近くにある「TVC直島レンタルサービス」。普通自転車は500円、電動アシスト自転車は1500円(1日当たり)。電動は普通に比べて千円高いですが、直島は山道が多くキツイ坂も多いので断然電動がオススメです。
過酷な坂もスイスイと走れるんです。日頃自転車に乗る機会がない人も、せっかくなのでこの素晴らしい電動アシストの技術を体感するのもいいかもしれません!山道から見る瀬戸内海の、爽やかな風を感じながら眺める青い空と海は、ため息が出るほどの美しさ。
直島のもう一つの玄関口、本村港。ゆったりと時間が流れるような雰囲気に癒されます。
豊かな自然と風情ある街並を彩る、現代アート
(C) ベネッセアートサイト直島
世界的に有名な建築家、安藤忠雄氏が手がけた「地中美術館」。瀬戸内の美しい景観を損なわないように、建物のほとんどが地下に埋設されています。自然光が降り注ぎ、一日のなかでも時間によって作品の表情が変化するのも魅力。
(C) ベネッセアートサイト直島
クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品も圧巻ですが、美しい風景が一望できるカフェも必見。やわらかな光あふれる空間は、観賞の余韻を楽しむのにピッタリ。
(C) ベネッセアートサイト直島
直島の東側、本村地区には「家プロジェクト」と呼ばれるアートプロジェクトが展開。
古民家などを改修し、現代アートと調和させながら家の空間そのものを作品化したもの。現在のところ「角屋」「南寺」「きんざ」「護王神社」「石橋」「碁会所」「はいしゃ」の7軒が公開。
本村地区には、風情ある木造家屋が並んでいます。お店や住居の入り口を飾るのは色鮮やかな暖簾。これは「のれんプロジェクト」として染織家の加納容子氏が手がけたもの。
細い路地を歩けばさまざまなアートとの出会いも。住む人々の暮らしにさりげなくアートが溶け込む街並は、歩いているだけで楽しくなります。
(C) ベネッセアートサイト直島
アーティスト・大竹伸朗氏が手がけた美術施設でもある、銭湯の「I♥湯(アイラブユ)」。斬新なデザインの外観に目を奪われます。
(C) ベネッセアートサイト直島
浴槽、風呂絵、タイル、トイレの陶器にいたるまでアートに彩られています。サイクリングでちょっと疲れたら、ぜひお風呂に入ってアート鑑賞したいところ。
宮浦港近く、直島のシンボル的な存在でもある草間彌生氏の作品「赤かぼちゃ」。近くには思わず座ってみたくなる、赤血球のような個性的なデザインの椅子も。
美しい自然と風情ある街並を彩るアートに出会える直島。忙しい都会の生活にちょっと疲れたら、穏やかな時間が流れる直島で感性を刺激されてみてはいかがでしょうか?
[ベネッセアートサイト直島]
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