ノルウェー南西部にあるスタヴァンゲル(Stavanger)。リーセフィヨルドへの拠点として有名ですが、北海油田が近いため石油産業で栄えた街でもあるんです。小さな港街ながらも美しい家々が立ち並び、どことなく上品で華やかな雰囲気が漂います。
洗練された活気ある港町
人口約12万人のノルウェー第4の都市スタヴァンゲル。1970年代に北海油田の基地として急速に発展し、街は優雅な活気にあふれます。世界各国の物価と生活費が比較できるサイト「NUMBEO」でも常に上位に選ばれるなど、物価や生活水準が高いことでも知られています。
カラフルな三角屋根の建物がずらりと並ぶ湾沿い。スタイリッシュな魚市場やモダンなカフェ、レストランも集り、北欧らしいお洒落なデザインも感じられる場所です。
真っ白な家々が並ぶ旧市街
風情ある石畳と、白い壁にオレンジ色の屋根の木造家屋が立ち並ぶ旧市街。17世紀から18世紀に建てられたもので、現在も人々が生活を営んでいます。
各家には美しい花々が飾られて可憐な雰囲気。通る人々の目を楽しませてくれているようです。
旧市街には世界唯一と言われる「缶詰博物館」があります。1890年代から1960年代頃までスタヴァンゲルの一大産業でもあった、オイルサーディンの缶詰工場の跡地に作られたもの。今でも魚の臭いが残る加工場や労働者のロッカールームまで保存され、当時の様子を垣間見ることができます。
市内中心の海沿いにある「ノルウェー油田博物館」。資源を掘り出す技術や、石油産業が地理、政治、テクノロジーの分野に与える影響などをわかりやすく展示。大人から子どもまで楽しめますよ。
ディズニー映画「アナと雪の女王」のモデルにされたと言われるリーセフィヨルド。なかでも海面から600m垂直に上へそびえ立ち、スリル満点のプレーケストーレンは一生に一度は訪れたい絶景ポイントです。スタヴァンゲルはこのプレーケストーレンへの拠点ともなる街なので、ハイキングの前にゆっくりと滞在したいところです。
石油産業として栄え活気にあふれ、風情ある旧市街なども楽しめるスタヴァンゲル。ノルウェーを代表する観光地リーセフィヨルドを訪れる際には、ぜひ立ち寄ってじっくり味わいたい港街です。
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