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近代建築に大きな功績を残した「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」
モスクワにあるル・コルビュジエ像 ©️Roman Vyshnikov / Shutterstock.com
建築家としての人生をスタートさせたル・コルビュジエは、活動の拠点をパリに移し、鉄筋コンクリートによるフレーム構造「ドミノシステム」の考案、ピロティや屋上庭園など「新しい建築のための5つの要点」、体の寸法と黄金比率から考え出した基準寸法「モデュロール」といった新たなアイデアを世に打ち出し、20世紀以降の建築・デザインに多大な影響を与えました。
また、絵画、版画、彫刻といった芸術作品を制作したほか、インテリアデザインや執筆活動も行いました。
そのため、彼のアトリエには、建築家を志す者たちが多数訪れ、日本からは、前川國男、坂倉準三、吉阪隆正の3名が師事。帰国後、「日本の3大弟子」として日本の近代建築に大きな功績を残しました。
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そんなル・コルビュジエは、国立西洋美術館の建設において基本設計を行い、「日本の3大弟子」は実施設計を担当。結果、国立西洋美術館は近代の社会的、人間的ニーズへ対応した新しい建物となり、世界に広く影響を与えました。
そして、フランス・ドイツ・スイス・ベルギー・アルゼンチン・インドにあるル・コルビュジエが携わった建造物とともに、2016年に世界文化遺産に登録されました。
ル・コルビュジエの建築作品の見どころは?
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一度は見たいのが東京の台東区、上野公園内に位置する「国立西洋美術館」です。本館はル・コルビュジエが、新館は前川國男が設計を手がけました。
本館の外壁には玉石が埋め込まれており、取り外し可能な機能的かつモダンなデザインになっているほか、建物の中心に置かれた「19世紀ホール」は吹き抜け空間が、2階や中3階とさまざまなところでコネクト。やわらかな外光が差し込む、複雑な空間になっています。「斜路(スロープ)」はのぼるにつれて景色が変わっていくため必見です。
さらに、ミュージアムショップやレストランの窓の外にあしらわれたコンクリートの細い板は、モデュロールに基づく寸法で配置されています。細部まで見逃せないですね。ピロティも設置されていますよ。
また、1979年に竣工した新館は、本館と一体に機能するつくりになっていて、緑豊かな中庭がつくり出されています。気になる企画展が開催されているときに訪れ、建築鑑賞もあわせて楽しみたいですね。
そのほか、フランス・ドイツ・スイス・ベルギー・アルゼンチン・インドには以下の資産があります。
ヴァイセンホフ・ジードルングの住宅 ©️Achim Wagner / Shutterstock.com
- フランス(10資産)・・・ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸、サヴォア邸と庭師小屋、ペサックの集合住宅、カップ・マルタンの休暇小屋、ポルト・モリトーの集合住宅、マルセイユのユニテ・ダビタシオン、ロンシャンの礼拝堂、ラ・トゥーレットの修道院、サン・ディエの工場、フィルミニの文化の家
- ドイツ(1資産)・・・ヴァイセンホフ・ジードルングの住宅
- スイス(2資産)・・・レマン湖畔の小さな家、イムーブル・クラルテ
- ベルギー(1資産)・・・ギエット邸
- アルゼンチン(1資産)・・・クルチェット邸
- インド(1資産)・・・チャンディガールのキャピトル・コンプレックス
国立西洋美術館への行き方
「JR上野駅」(公園口出口)から徒歩約1分、京成電鉄京成「上野駅」から徒歩約7分、東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」から 徒歩約8分
住所:東京都台東区上野公園7-7
電話:050-5541-8600
開室時間:9:00~17:30、金曜・土曜日は9:30~20:00 ※入室は閉室の30分前まで
休館日:毎週月曜日
※ただし、月曜日が祝日または祝日の振替休日となる場合は開館し、翌平日が休館
※年末年始(12月28日〜1月1日)
その他、臨時に開館・休館することがあります。
無料観覧日:原則毎月第2日曜日は常設展無料観覧日「Kawasaki Free Sunday」です。
Kawasaki Free Sunday(原則毎月第2日曜日。ただし、9月は9月3日)、国際博物館の日(5月18日)、文化の日(11月3日) ※常設展のみ無料となります。
常設展観覧料:一般500円、大学生250円、高校生以下および18歳未満、65歳以上、心身に障害のある方及び付添者1名は無料
公式サイト:https://www.nmwa.go.jp/jp/
1日かけてゆっくりと回りたい!国宝89点を保存する「東京国立博物館」
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日本で最も長い歴史を持つ博物館である「東京国立博物館」は、本館、東洋館、平成館など6つの展示館からなり、約12万点のコレクションが保存されています。そのうち89点が国宝です。
本館は仏教美術、刀剣、歌舞伎の衣装、複雑な金属工芸といった日本の歴史・美術に関する展示がメインになっていて、東洋館にはインドや中国などの美術品や考古学資料が展示されています。
さらに、平成館は特別展会場と考古展示室、特集展示スペースがあるほか、法隆寺宝物館には、奈良の法隆寺に保管されていた約300点以上もの仏教宝物が展示されています。
国立西洋美術館と同じ上野公園内にあるので、あわせて訪れたいですね。
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また、上野といえば「アメ横商店街」。「肉の大山」のメンチカツやコロッケ、「茶の君野園」の抹茶ソフトクリームなど、食べ歩きを楽しめます。さまざまなお店が並んでいるので、ぜひ気になるグルメを味わってみてくださいね。
住所:東京都台東区上野公園13-9
電話:050-5541-8600
開館時間:9:30~17:00、毎週金・土曜日は~19:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館)、年末年始、その他、臨時休館・臨時開館あり
総合文化展観覧料:一般1,000円、大学生500円、高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料
交通アクセス:JR「上野駅」公園口、またはJR「鶯谷駅」南口から徒歩約10分、東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」、千代田線「根津駅」から徒歩約15分、京成電鉄「京成上野駅」から徒歩約15分
公式サイト:https://www.tnm.jp/
[参考]
台東区
文化庁
東京の観光公式サイト/GO TOKYO
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