自由が丘の街にふと現れる古民家な茶房「古桑庵」
自由が丘から徒歩約5分。おしゃれなショップが立ち並ぶ通りを進んでいくと、ふと趣深い日本家屋が現れます。こちらが今回ご紹介する茶房「古桑庵(こそうあん)」です。
石畳を歩くと、こぢんまりとしながらも風情あるお庭が。空気も澄んでいるように感じます。
一歩外に出れば自由が丘の街並みですが、それを感じさせない穏やかな空間です。
筆者が訪れたのは、平日のオープン少し前。オープンを迎えると、続々とお客さんが来店し、20分ほどで満席。外で並んでいる方もいました。土日は特に行列ができるとのことで、人気の茶房です。
可愛い人形と居心地のよいお座敷
家のように靴を脱いで中に入ると、どこか懐かしさを感じるお座敷が広がっています。
現在のオーナーは二代目で、25年前に母である初代オーナーがオープン。今もなお住んでいる自宅の一部が茶房となっているため、家具や小物は元からあったものが使われています。
そのなかでも飾られている人形は、人形作家であった初代オーナーの作品。手作りの温かさが感じられる、 可愛らしいお人形たちです。
全42席の中で、一番人気はこちらの窓際の席。大きな窓から庭が一望できる席で、人気の甘味をいただきます。
フルーツたっぷりなクリームあんみつで一息
人気メニューのなかから、クリームあんみつ(税込1,100円)をいただきました。
アイスクリームに、メロン、グレープフルーツ、みかん、キウイ、パパイヤと色鮮やかなフルーツたち。また、あんみつの定番ともいえる餡子(粒あん)、寒天、求肥、赤えんどう豆も入っており、具だくさんです。黒蜜をかけていただきます。
フルーツは季節ごとに旬のものがメインで、今回の主役はメロンでした。じゅわっとひろがるジューシーな味わいに、ほんのりと黒蜜の甘みが広がります。
北海道小豆の粒あんは、あっさりとした甘みに、小豆の食感がしっかりと楽しめました。寒天との相性も間違いないです。
甘味が広がる中、塩味で味を引き締めてくれるのがこちらの赤えんどう豆。コロコロと、豆の風味が広がります。
具沢山なため、何通りもの味わいや食感が楽しめます。つるんとした寒天は、どれと合わせても相性が抜群なので、好みの組み合わせを探しながら食べるのも楽しそうです。
お庭を眺めながら心安らぐひと時を
経験のないところからのスタートだった古桑庵。素人だったからこそ丁寧に素材を選定し、友人たちと吟味しながら甘味が生まれたそう。オープン当時から変わらぬ味を楽しめます。
クリームあんみつを楽しんだあと、セットで付いてきたほうじ茶を飲みながら、のんびりとした空間でぼーっとする時間がとても心地よく、ここが東京だと忘れてしまうほど。
あたたかさと、どこか懐かしさを感じる茶房・古桑庵。日々の喧騒を忘れて、のんびりとした時間に癒やされます。
住所:東京都目黒区自由が丘1-24-23
アクセス;東急東横線・大井町線 自由が丘駅 正面出口より徒歩約5分
電話番号:03-3718-4203
営業時間:11:00~18:30 (平日は12:00開店)
公式サイト:http://kosoan.co.jp/index.html
[All Photo by miri]
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