カヤトーストとは?
焼いたトーストに、砂糖、卵、ココナッツミルク、パンダンリーフ(ハーブ)から作られたカヤジャムを塗り、薄くスライスされたバターを挟んだものがカヤトーストです。
実際にお店を訪れてみると、お店によってパンの種類や形もさまざま。現地の人は、温泉卵にトーストを絡ませながら食べるのが定番のようで、カヤトースト・温泉卵・コーヒーがセットになったメニューを食べている人が多かったです。
カヤトーストに使用されるカヤジャムは、スーパーやショッピングセンターに売っており、メーカーや種類もさまざま。グリーンティー・チョコレート・ドリアン(!)など、いろいろなフレーバーのカヤジャムを見かけました。
ふわふわのパンとカヤジャムが絶品「YY Kafei Dian」
はじめに紹介するのは、筆者がカヤトーストのおいしさに開眼するきっかけとなったお店です。こちらはふわふわのパンが特徴! 地元の人で賑わうローカル感もまたいい雰囲気です。
注文と会計を先にするシステム。カヤトースト・温泉卵・コーヒーがセットになったメニューは、5.2シンガポールドル(日本円で約598円/1シンガポールドルを115円で計算した場合)でした。
温泉卵なしのカヤトースト単品であれば1.7シンガポールドル。コーヒー単品も1.7シンガポールドルで注文できてリーズナブルです。ちなみにシンガポールでは、コーヒーのことを「コピ(Kopi)」といいます。
ミルクあり・なし、砂糖あり・なしなどで種類がいくつかあるので、注文する場合の参考にしてください。
シンガポールのコピ(コーヒー)の種類
- コピ(kopi) コンデンスミルク (練乳)入りコーヒー
- コピ・オー(kopi-O) ミルク無し、 砂糖入りコーヒー
- コピ・シー(kopi-C) エバミルク(無糖練乳)入りコーヒー
- コピ・オー・コソン(Kopi-O-kosong) 砂糖無し、 ミルク無しコーヒー
お待ちかねのカヤトーストがやってきました。パンが分厚い!
手に取ると、間にサンドされたカヤジャムととろりと溶けたバターが見えました。ああ~おいしそう!
実はカヤトースト初体験の筆者。見るからにおいしそうなビジュアルに期待がふくらみます。
温泉卵をつけて食べるのがローカルのスタンダードのようですが、パンだけで食べたくてそのままいただきました。
ウマい! ウマすぎる! パンがふわっふわなのがまたいい……。食べる前は「そんなに食べられないかも~」とか言っていたくせに、あまりのおいしさにおかわりを注文したほどです。
カヤジャムの甘さとバターのコクに、このふわふわパンがめちゃくちゃ合う!
ちなみに、筆者はココナッツが苦手なのですが、カヤジャムはいい意味でココナッツ感が強くなくおいしいです。もし、ココナッツが苦手で躊躇している人がいたら、ぜひ一度食べてみることをおすすめしたい。
筆者がお店を訪れたのは平日の9時前だったのですが、注文と会計をするレジは結構並んでいました。わりと回転は速いので、店内の席がいっぱいでも少し待てば座れるのではという感じでした。食べ終わった9時半すぎには比較的落ち着いており、空席もちらほらありました。
注文ですが、英語は通じないので、写真を見せるか指差しなどがよいでしょう。ドリンクのラインナップは貼ってあったのですが(価格表記はなし)、トーストなど食事メニューはなかったので、写真を見せるなどすると伝わりやすいと思います。支払いは現金のみなのでご注意を。
お店の外観が可愛すぎる!「Chin Mee Chin Confectionery」
先に紹介した「YY Kafei Dian」でカヤトーストのおいしさにすっかりハマった筆者。カトン地区にあり、水色と赤が基調となった可愛いお店「Chin Mee Chin Confectionery」でも、カヤトーストが食べられると聞き足を運びました。外観は、かなり目立つうえにフォトジェニックです!
こちらでもカヤトーストとコーヒーを注文。現金のほか、クレジットカード(アメリカンエキスプレス、VISA、マスターカード)、Google Pay、Apple Payが使えます。
メニューを見ると、温泉卵2つとホットドリンクも付いてくる「カヤトーストセット(5.9シンガポールドル)」がありました。温泉卵は要らないのでカヤトースト単品(2.6シンガポールドル)とKopi C(エバミルク+砂糖入り)を注文。砂糖無しにしてほしいと伝えたところ、OKでした。
こちらのお店のカヤトーストは丸い! そして、のせられたバターも厚め! バターがのっていないほうのパンを重ねてハンバーガーのようにしていただきました。
う~ん、文句なしのおいしさ。バターたっぷりでしたが、重さを感じることもなく、一瞬で完食。余裕でもう1つ食べられる!! が……カロリーを気にしてやめておきました。
店内ではお店のグッズも発見。外観と同様に水色と赤が基調になっていて、とても可愛いです。お土産にしてもいいですね。
住所:204 E Coast Rd,Singapore 428903
公式サイト:https://www.chinmeechin.sg
[Instagram]
ロケーションも最高!「PS.Cafe Harding Road」
シンガポールのいろいろな場所にあるPS.Cafeですが、デンプシーにあるこちらのお店は、なんといってもそのロケーションが魅力的! 開放的な店内からは緑が見え、鳥のさえずりも聞こえて、心豊かな朝食タイムが過ごせるのです。
カヤトースト以外にもさまざまなメニューがあって、目移りしてしまうのですが……、すっかりカヤトーストの虜になった筆者はここでもカヤトーストを注文。カヤトーストは6.5シンガポールドル。5シンガポールドルで追加できるアボカドサルサと、ドリンクはラテ(6.5シンガポールドル)を注文しました。
先に紹介した2店舗とはまた違ったカヤトースト。バゲットのようなパンが使われていて、カフェっぽい感じ。こちらもおいしかった! アボカドサルサは辛いのかと思っていましたが、全然辛くなく、カヤトーストの合間に食べるのにちょうどよかったです。
住所:28B Harding Rd,Singapore 249549
公式サイト:http://www.pscafe.com/pscafe-at-harding-road/
[Instagram][Facebook]
どこのカヤトーストが一番おいしい?
今回3店舗でカヤトーストを食べ比べた筆者の結論。どこもおいしい!! です。コスパの面では「YY Kafei Dian」が文句なしのナンバーワン。でも味は本当にどこもおいしく太鼓判を押せるお店ばかりです。
あとは好みですね。今回ふわふわのパンとかためのパン、両方のカヤトーストを味わった筆者は、ふわふわのパンが好きなんだなと実感。同行者のなかには、かためのパンを使ったカヤトーストが好きという人もいました。
カヤトースト3店 価格とポイント
- YY Kafei Dian:カヤトースト単品 1.7シンガポールドル(日本円で約195円)
- Chin Mee Chin Confectionery:カヤトースト単品 2.6シンガポールドル(日本円で約299円)
- PS.Cafe Harding Road:カヤトースト単品 6.5シンガポールドル(日本円で約747円)
ふわふわパンがおいしい!リーズナブルでローカル感が味わえる
お店が可愛く映える!パンが丸くバターたっぷり
ロケーション抜群!バケットのようなパンを使ったカヤトースト
※1シンガポールドル=日本円115円で計算しています
チェーン店も充実!カヤトーストのお店
シンガポールには、日本にもお店がある「ヤクン」のほか、「Toast Box(トーストボックス)」などチェーン店もあり、気軽にカヤトーストを楽しむことができます。ヤクンはチャンギ空港やジュエルにもお店があるので、出発前に食べられるのもうれしいです。
また、現地で売っているカヤジャムをお土産にして、自宅でカヤトーストを楽しむのもあり! 価格もお店によってピンキリなので、いろいろ見比べて購入してくださいね。
[All Photos by Chika]
取材協力:スクート、シンガポール政府観光局