ドイツ北部の街・ハンブルクで開催される「ハンブルガー・ドーム(Hamburger Dom)」。
年間1000万人もの人が訪れる、北ドイツでも最大のお祭りです。
ハンブルガー・ドームの由来
ドイツでは各地で「フォルクスフェスト」と呼ばれる伝統ある国民のお祭りが開催されます。
日本で最も知られているのはドイツ南部の都市・ミュンヘンのオクトーバーフェストでしょう。
それに対し、ハンブルガー・ドームは北ドイツを代表するお祭りです。その歴史は古く11世紀頃、中世にさかのぼります。
かつてマリエンドームという大聖堂があり、商人や職人、見世物師たちが寒さや風雨をしのぐため大聖堂の中で商売をしていました。大聖堂は老朽化を理由に取り壊されましたが、現在でもドーム(大聖堂)の名前が残っているのです。
突如現れる巨大遊園地
「ハイリゲンガイストフェルト(Heiligengeistfeld)」と呼ばれる、16万㎡もの広大な敷地に3,3kmにも及ぶ大通りが造られ、260もの興業者が参加するハンブルガー・ドーム。
開催日が近づくと、普段何もない広場に、観覧車やジェットコースター、お化け屋敷といったアトラクションのほか、仮設のバーやレストラン、屋台などが突如として出現するのです。
この場所が普段は何もない広場だなんて信じられませんね。
まるで移動遊園地の魔法。
大規模なアトラクションだけでなく、昔ながらの射的ゲームのようなレトロなものも。新型のド派手なアトラクションとアナログなゲームとのコントラストもハンブルガー・ドームならではの楽しみです。
外国のお祭りなのに、なんだか子どものころに行った夏祭りや夜店を思い出すような懐かしさを覚えます。
屋台をはしごして色んなB級グルメを試してみるのもいいですね。もちろんソーセージやビールといった「ザ・ドイツ」の味も楽しめます。
週末の閉場前には花火も上がりいっそうの盛り上がりを見せます。
日本ではなかなか味わうことのできない、移動遊園地ならではのノスタルジーを楽しんでみてはいかが?
[All photos by Hamburg official website]
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